水の日・水の週間(国土交通省):PR

負けず嫌いな自分が、誰かと比べない幸せを知った。ミス日本“水の天使”嶺 百花が語る「競争社会で他者と比較すること」

2021.7.19
嶺 百花

文=於ありさ 撮影=洞澤佐智子 編集=高橋千里


「他人と比べなくていい」「自分らしく生きればいい」という風潮を感じることが増えた。しかし「自分らしさ」を問われたときに、ぱっと答えることができる人は何人いるのだろう。

伝統あるミス日本コンテストに挑戦した嶺百花(みね・ももか)さん(青山学院大学3年生)は、今まで何度か競争社会について考える機会があったという。

「他人と比べないって、難しくないですか?」

この問いに、コンテストを経て、ミス日本“水の天使”という肩書きを手に入れた彼女はなんと答えるのだろう。

「水の日を知らなかった私だからこそ、水の天使になれた」

昭和52年、「水資源の有効性、水の貴重さ及び水資源開発の重要性について国民の関心を高め、理解を深めるため」との目的で、8月1日は「水の日」とされた。

しかし、この書き出しを読むまで「8月1日=水の日」と答えられる読者は、何人いただろう。実際、令和2年度に行なった世論調査によると、18~29歳における「水の日」の認知度は3.8%、全体でも10.9%だったという。

そんな「水の日」のPRなどを担う「水の広報官」、ミス日本“水の天使”に選ばれたのが、第53回ミス日本コンテストに参加した嶺百花さんだ。“水の天使”として活躍することになった今の気持ちを、彼女は次のように語る。

水の天使 嶺 百花

「実は、コンテストに参加する前、水の日について知らなかったんです。だからこそ、水の日を知らない若い世代の方にもアプローチしていけたらなと考えています。

具体的には、インスタグラムを活用したいですね。まずは写真で興味を持ってもらい、文章は堅苦しくなく、わかりやすくライトに発信して、少しずつ認知を広められたらなと思っています。ストーリーズの質問機能を利用して、需要にマッチしたような投稿をしても楽しいかもしれませんね」

水の天使 嶺 百花

実際に“水の天使”としての活動を始めた彼女は「水があることは当たり前じゃないということ」をひしひしと感じているという。

「“水の天使”としての初めての仕事が、富士市西部浄化センターに行くことだったのですが、そこで水が汚れてしまうのは一瞬だけれども、きれいにするのには12時間くらいかかるというのを聞いて驚きました。

また、そこで働いている方々が水をきれいにするという仕事に誇りを持っている一方で、若い世代の後継者が少ないのを嘆いていたことも印象的でしたね。自分にとっては、水があることは当たり前だったのに、その裏で、こうして葛藤を抱えながら、支えてくださっている方がいらっしゃるというのは、まったく想像したことがありませんでした。

だからこそ、やっぱり広報する必要があるなと、自分の役割の大切さを改めて感じられた気がします」

水の天使 嶺 百花

「水の日」の始まり

昭和52年5月31日。水資源の有効性、水の貴重さ及び水資源開発の重要性について国民の関心を高め、理解を深めるため、8月1日を「水の日」とし、この日を初日とする1週間を「水の週間」とすることが閣議了解された。

平成26年7月1日。「水循環基本法」が施行され、8月1日は国民の間に広く健全な水循環の重要性についての理解や関心を深める日として、法律で定められた「水の日」となった。

「ただのコンテストではない」大学生活の中でミス日本に挑戦した理由

昨今、ミスコンのあり方が議論を呼ぶことも増えた。そんななか、嶺さんがミス日本に挑戦したのは「ミス日本だから」だという。

「内部進学で大学に進んだのに加え、大学では体育会に所属、中高時代も部活に専念していたがゆえに、同じテリトリーの人と会話することが多かったんです。だから、社会人になる前に、いろんな方と交流して、何か視野を広げる方法はないのかと考えていました。

でも、今はご時世的に留学に行くことは難しい。そのときに、ミス日本というコンテストを知って挑戦してみたいなと思ったんです」

水の天使 嶺 百花

「ミス日本って、本戦の大会まではいろんな勉強会に参加して、インプットをする機会がかなり多く、そこから先はインプットに加え、広報活動などのアウトプットをしていきます。

個人的には生花の授業がすごくおもしろかったです。ゆっくりと挿していく人もいれば、ザクザク切ってパパッと完成させる人もいて、そういう過程から性格が出るんです。完成したお花だけでなくて、過程から性格を診断されている気分になり、自分の内面を知れるきっかけにもなりました」

水の天使 嶺 百花

「比較論では幸せになれない」価値観を変えたダンスレッスン

さらに嶺さんは特に印象深かった授業について教えてくれた。

「あとは、欅坂46の振り付けを担当されているTAKAHIRO先生の授業で、比較論では幸せになれない、自分のレールを行くことが素晴らしいことなんだよと聞いて感銘を受けました。

私、昔から負けず嫌いなんです。双子の弟がいるので、小さいころから生まれながらのライバルがいましたし、所属していたチア部の中でも60名の中から選抜チームと降格チームに分けられたりして。それに、コンテストに参加したり、就職活動をしているなかで、選ばれるか選ばれないかを気にしてしまうことってすごく多い。考えてみれば、ずっと競争社会に身を置いていたんですよね。

だから、その言葉を聞いたときに、比較する必要なんてないんだなと知れて、気持ちが楽になったんです」

水の天使 嶺 百花

しかし、その一方で負けず嫌いの彼女が「他人と比べない」という考えにすぐにシフトできるとは到底思えなかった。そのことをぶつけてみると、彼女は次のように答えてくれた。

「比較をすることが自分にとって素直な原動力になるのであれば、比較することをやめなくてもいいのではないかなと思います。だから、私は自分の中で使い分けているんですよね。人と比較してここが負けているから努力をしようと思うのは悪い感情ではなく、素直にがんばれる感情ですから。

ただ、誰かと比べることが自分の成長を阻んじゃっていると感じた場合は、比較してもしょうがない、比較するのをやめようと考えるようにしています。

自分なりに比較するとき、しないときを使い分けられるかどうかが本質的だと思いますね」

水の天使 嶺 百花

「まわりが見えていない」選抜チームから降格した学生時代に見出せた自分らしさ

他人と比較することをやめた結果、コンテストにおける「扇子を使って自分自身を表現しなさい」というお題の審査で「まわりが優雅に踊っていた中で『やーっ!』と声を出して自分らしくパフォーマンスできたんです」とうれしそうに話す彼女。

「父と母は凍ってましたけどね」といたずらそうに笑いながら、彼女が思う自分らしさを教えてくれた。

水の天使 嶺 百花

「自分らしさは天真爛漫なところかなと考えています。

大学ではゴルフ部に入っているのですが、本当に下手で、技術では全然貢献できていないんです。でも、どうにかして貢献したいなと思ったときに、スコアが出なくてまわりが暗い雰囲気になってしまったときこそ、声がけしてムードメーカーとして立ち回るようにしています

でも、昔はそうではなかったんですよ。ムードメーカーという役割の自分を見出せたのは、中学3年生のときにチア部で選抜チームから降格したとき。

ずっと日本一を目指してがんばってきた中で、最終学年の春に初めて選抜チームから落ちてしまいました。そのときに、コーチに『なんでダメだったんですか』と聞きに行ったんです。そうしたら、技術面では選抜だけど、まわりのことが見えていないからと言われて。それがきっかけで意識が変わりました」

水の天使 嶺 百花

最後に、そんな彼女がこれから“水の天使”として、どのように活躍していきたいか意気込みを聞いてみた。

「“水の天使”として、行った先でいろんな方とお話しすることが多いので、そういうのを楽しみながらできたらなと考えています。あと、最近では安全道場という、事故を疑似体験することで安全意識を強烈に高める施設を尋ねて、体験取材に挑戦させていただきました。自分はずっとスポーツをやってきたので、ガッツのあるところを活かしてアクティブに挑戦していきたいです。

今年は、『ポケットモンスター』の「シャワーズ」も一緒に活動してくれるみたいなので、私と同じように今まで水関係の業界との距離が近かったわけではない皆さんに関心を持っていただける発信を、等身大で伝えていけたらいいなと思います」

水の天使 嶺 百花

「水の日」応援大使、『ポケットモンスター』「シャワーズ」

若者をはじめ幅広い世代に「水の日」を知っていただくため、内閣官房水循環政策本部事務局では『ポケットモンスター』(通称ポケモン)の「シャワーズ」を「水の日」応援大使に任命。「水の日」ポスター、「水の日」PR動画など、さまざまな場面でシャワーズが登場し、“水の天使”とも共演している。

水の日 シャワーズ
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