EXITと学ぶギャル特集!【後編】チャラ男としての魂を思い出す

2020.1.21

ギャル特集_メイン

文=ヒラギノ游ゴ(赤荻瞳) 編集・文=山本大樹
撮影=鈴木 渉


遊びに、メイクに、恋愛に、いつでも自分の心に正直な「ギャル」。しかし、彼女たちの本当の生き方やライフスタイルを、私たちはほとんど知らない。どうしてギャルの道を選んだのか? ギャルの文化はどうやって受け継がれてきたのか? そして、ギャルたちは何を目指しているのか――。
本特集では、「ギャル」の謎に包まれた実態をレポートする。自分の信じるスタイルをとことんハッピーに貫く彼女たちの生き方から、私たちが学べることはきっと多いはず。ナビゲーターは“ネオパリピ芸人”として大ブレイク中のお笑いコンビ・EXIT。“真のチャラ男”を目指す彼らと一緒に、「ギャルの生き方」を勉強しよう!
ギャル特集の後編では、『egg』編集長の赤荻瞳さんへのインタビュー、そしてギャルへの取材を終えたQJ取材陣は再びEXITの元を訪ねるが……。

※本記事は、2019年8月23日に発売された『クイック・ジャパン』vol.145掲載の特集を転載したものです。

EXITと学ぶギャル特集!【前編】今さらだけど、ギャル is 何?

『egg』編集長・赤荻瞳インタビュー「自由と個性の象徴、それがギャル!」

egg_赤荻瞳
『egg』編集長・赤荻瞳

きぃりぷは「ギャル」の生き方を独自の言葉で我々に語ってくれた。その彼女を雑誌『egg』のカリスマモデルとして起用しているのが、編集長の赤荻瞳だ。ギャルはなんとなくのイメージで語られがちで、ときに偏見を押しつけられ、都合よく消費されてしまうこともある。90年代にはじまり今に至るまで脈々と続くこのギャル文化を、(取材時)22歳の若き編集長はどんな思いで見てきたのだろうか。

――ひとくちに「ギャル」と言っても、時代によってファッションも変わってきていますよね。たとえば、近年はルーズソックスの下に黒ソックスを重ねて履くようになった気がしてます。

赤荻 ちょうど私の中高時代がそれでした! 最近だとヒールの高いローファーと合わせる子も多いですね。昔はギャルブランドって言うとアルバローザやd.i.a.(ダイヤ)だったと思うんですけど、今熱いのはGYDA(ジェイダ)、EGOIST(エゴイスト)、MOUSSY(マウジー)あたりかな。2000年代前半までは黒ギャル全盛、2000年代後半からキャバ嬢ファッションと合流してアゲ嬢が流行って、全体的に大人っぽくなっていきます。その下の今の世代は、ファストファッションや清楚系、韓国アイドルの影響も受けてさらに多様化してますね。ギャル服を着ていないギャルもたくさんいます。

――ギャル服を着ていないけどギャル、というのは成立するんですね。

赤荻 マインドがギャルだったらギャルです。ギャルは楽しいことが大好きで、自分の信念にまっすぐ筋を通す子たち。自由と個性の象徴ですね。

―― 寿蘭(ギャル漫画の金字塔『GALS!』の主人公)みたいな。

赤荻 あー! その影響は超ありますよ! 私も大好きで。かなり神ですね。『GALS!』に影響を受けた地元の先輩に憧れてギャルを始めた子、けっこういると思います。

――それぞれの“地元の寿蘭”を通してギャルの精神を受け継いでいってるわけですね。アツい。ちなみに、やっぱりギャルの聖地は今も渋谷なんですか?

赤荻 やっぱりイケてる子は渋谷で遊びます。私も昔はとにかくお金をかけずに渋谷でできる遊びを模索してましたね。意味もなく宮下公園にブルーシート敷いてオールしたりとか。鍋やろうと思ってガスコンロ持っていったんですけど、肝心の鍋を忘れて公園に住んでる方に借りたりして。あと、昔はセンター街がランウェイというか、自分を発信できる唯一の場所だったけど、今はSNSがあるのでみんなでストリートに集まるってことはなくなってきてます。ギャルサーも絶滅しちゃったし。

――ギャルサーって正直「みんなでパラパラの練習してるのかな」くらいの認識なんですが、実際どういった組織なんでしょう?

赤荻 えー、どこから話せばいいかな。もちろんパラパラの部署の子はパラパラやりますよ?

――部署……?

赤荻 ギャルサーは、イベント運営がメインの活動なんですよ。ファッションショーとかダンスパフォーマンスとか。さっき言ったパラパラの部署以外でいうと、企画部や、会場で流す映像やパンフレットを作る制作部なんかがあります。部署の幹部になるのは大変で、厳しいOB・OGを相手にしたプレゼンで審査されるんです。ギャルサーは高3で卒業なんですけど、卒業後はツテで先輩の会社に入ったり、自分で会社を始めたりってパターンが多いかな。ギャルサーって集客力があったし、若い子の最先端の文化が詰まってたので、それを活かしたお仕事の依頼が来るんですよ。私の働いてる広告代理店もその親会社も、幹部はほとんど渋谷のギャルサーのOB・OGさんたちです。そういうつながりは今も続いていて、たとえば先輩がカラコンの会社の社長になって、その広告用にうちのモデルを紹介して、雑誌に出稿してくれたりとか。

――マーケットが完成されている……。っていうか、OBってことは男性もいるんですか?

赤荻 私のころは男女半々くらいでしたよ? ギャルサーにいた男性たちは、いわゆるギャル男っていうよりEXILEっぽい感じが多いですね。でも、ギャルは必ずしもそういう人と付き合うわけじゃなくて、高橋一生が大好きな子もいるし、好みは本当に人それぞれ。恋愛においてもギャルは筋の通らないことはしないので、っていうか曲がったことする子は真のギャルじゃないので。真のギャルは一途で純粋な恋をしてますよ。

――真面目な子は多いですよね。そういえば僕の知り合いのギャル、みんなバイト代を実家に入れてました。

赤荻 あー! それはかなりあるあるかもしれません。ギャルって自立心を持つのが早いから、そのぶん落ち着くのも早くて。若いうちから親に恩返ししよう、ってなる子が多いかもしれないですね。自らギャルをやるような子は根っこが真面目で、信念を貫くことを大事にするからこそ、ファッションやメイクに妥協がなくて派手になる。だから、誤解を受けやすいのかもしれません。それに、本当にハッピーな子が多いので、世の中にギャルが増えたら絶対に日本はもっとよくなる。少なくとも私は、次の元号までギャル文化を連れていくつもりです!


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