EBiDANのカラーと変遷――『EBiDAN THE LIVE』演出・振付の黒須洋嗣に聞く

2020.6.15


それぞれのグループの特徴

──改めて、各グループについて感じてることをお伺いできますか。

黒須 超特急は、ずっと変わらずナイスなグループ。昔からまじめだし、最近だとダンスの知識もついてきて。がんばってきたことが人気につながってるんだろうな。DISH//は、匠海のボーカルがどんどんよくなってますよね。役者をがんばってることが、そのまま伝えられる歌い方に直結してる。メンバーもそれを活かせるように意識してる感じがします。

──なるほど。

黒須 M!LKは、もっともっと進化しそうな気がしてます。人が辞めると崩れちゃうグループって少なくないけど、彼らはメンバーが変わっても腐らないんだよ。常に「先へ進もう」って意識を感じるのが、本当に素敵。SUPER★DRAGONは、パフォーマンスがしっかりしてきて、みんなで高めあってるのが伝わってきました。最初はEBiDAN KIDS の寄せ集めみたいな雰囲気もあったけど、今ではダンスもうまくなったし安心して見ていられます。さくらしめじは、昔と印象が変わったっていうか。最初に会ったときは「爽やかだな」ってイメージだったけど、変声期も過ぎて大人になりましたよね。個人的には、身長差があるユニットになってほしいなって期待してます(笑)。

── ONE N’ ONLYは、いかがですか。

黒須 パフォーマンスがおもしろいよね。NAOYAもONEN’ ONLYに入った途端、ダンスがすごくよくなった。EBiSSHだけのときは、「大丈夫かな」って思う瞬間もあったので(笑)。グループ内で、さとり少年団とEBiSSHのいいところを学び合ってるんだろうな。あと、原因は自分にある。は、伸びしろがあるグループですよね。すでに頭角を現してる感じはするけど、まだパフォーマンスに伸びしろがあるので、ここからが楽しみ。この1年で化けそうな気もしますしね。

──それぞれが強みを活かし、成長していってる感じがしますね。表現したいことが明確になっていくというか。

黒須 年月をかけて振付を自分のものにしたり、魅せ方を学んでいったりしてるんでしょうね。

──大切にしたいことはぶれることなく、表現者として進化し続けるのがEBiDANだということですね。

黒須 人数が多いので全員がそうとは言い切れないですけど、そういう人が多いような気はします。やっぱり大事なのは対人関係じゃないですか。スタッフがいるからこそ、アーティストは活きますし。そういうことを大切にできる人が集まっているのが、EBiDANな気がします。

黒須洋嗣
(くろす・ひろつぐ)1966年生まれ。THE CONVOYオリジナルメンバーで、ダンサー・振付師・演出家・俳優など多岐にわたり活動。


『クイック・ジャパン』vol.149にてEBiDANを40ページにわたって総力特集!

発売中の『クイック・ジャパン』vol.149で表紙を飾っているのは、話題沸騰中のメインダンサー&バックボーカルグループ、超特急。

超特急

アリーナワンマンをソールドアウトさせるほどの人気を誇り、6月10日には最新シングル「Stand up」をリリースした超特急の5人が、これまでの歩みと“現在地”を語ります。

DISH//

北村匠海(Vo/G)、橘柊生(RAP/DJ/Key)、矢部昌暉(cho/G)、泉大智(Dr)からなるバンド=DISH//は、結成から9年を迎えた今、何を目指し、どこへ向かうのかを明かしています。

そして、原因は自分にある。、ONE N’ONLY、さくらしめじ、SUPER★DRAGON、M!LKというEBiDANのこれからを作り上げていこうとする5つのグループも登場し、EBiDANのすべてがわかる40ページにわたる総力特集が組まれた『クイック・ジャパン』vol.149。

さらに『QJWeb』では、『クイック・ジャパン』本誌には収まり切らなかったエピソードを盛り込んだ、原因は自分にある。、ONE N’ONLY、さくらしめじ、SUPER★DRAGON、M!LKの完全版インタビューを順次公開していきます。

EBiDANファンのみならず、ボーイズグループがお好きな方はぜひチェックしてください!


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ライター_坂井彩花

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坂井彩花

(さかい・あやか)1991年、群馬県生まれ。ライター、キュレーター。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。『Rolling Stone Japan Web』『Billboard JAPAN』『Real Sound』などで記事を執筆。エンタテインメントとカルチャーが..

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