コロナ禍が変えたジャニーズのネットへのスタンス
ジャニーズは「Smile UP! Project」という名前で、コロナ期間の特別企画としてタレントさん個人が撮った動画を上げてて、さらっと自宅が出てきたりするわけですよ。それって今までにはあり得なかったことだと思うんですよね。以前のジャニーズは徹底してネット鎖国体制をとってたし、プライベート空間を晒すというのもこれまでは考えられなかった。
嵐さんの紙芝居の読み聞かせ動画もリモートで撮られてましたよね。今まで企画系の動画は全然上がってなかったんですけど、初めて出した動画がすごい再生されてて。
ジャニーズJr.チャンネルはけっこう動き出しが早くて、2018年3月から5組が曜日ごとに企画系の動画を上げ始めてました。徐々にデビュー組にもどんどん解放されてますね。SixTONESとかSnow ManはMVも上がってたりとか。
ジャニーズにとってはある意味、YouTubeを活用するよいきっかけになるかもしれません。木村拓哉さんがインスタグラムを始める動きもありましたし、ネットやSNSへのスタンスが変わってきてる感じがします。これでジャニーズがYouTubeに本格参入したら、もうほかのアーティストさんも追随する勢いは止まらないと思います。
リモート収録の特性を活かした動画
ジャニーズの動画もそうですけど、テレビもYouTubeもすべてリモートでの収録になりましたよね。リモートを活かしたネタを考えるのが、ここにいる放送作家さんたちの宿題になってたと思います。
日々、千本ノックでしたね。5月3週目くらいからソーシャルディスタンスを守ればちょっとずつ収録できるんじゃないかっていう状況にはなってきましたけど。リモート収録の動画でいうと、エガちゃんねるの『イロモネア』をパロディした『ザ・エガモネア』はすごく早い対応をしててすごいなって思いましたね。
あれはZoomを使って何ができるかなって企画会議をしてたら、「この画面、イロモネアの観客のワイプに似てるよね」って話になって。
さすがお笑い集団ですね(笑)。
それでやってみようかって。リモート環境をいかに有効に使えるかを考えたら、ジャルジャルの「リモート面接でめっちゃふざける奴」っていうコント動画がすごくおもしろくなってて。もともとあるコントネタをリモート風に作り直したんですよね。
ジャルジャルさんやレインボーさんなど、YouTubeにコント動画をコンスタントに上げてきた芸人さんたちが、リモートでもちゃんとクオリティの高いコントを仕上げていて。かけ合いとか間とか難しいでしょうけど、この状況を活かしたおもしろさを作り上げているのが相当すごいですね。
やっぱり芸人さんは地肩が強いですよね。YouTuberさんには真似できないと思った。
反対に釣りとかキャンプとか、リモートで撮影ができないようなYouTuberさんがこの期間に苦境に立たされてる感じはします。
大物キャスティングはテレビを超えた?
あとは赤西仁さんと錦戸亮さんのチャンネルが、やっぱり破壊力がすごいなって思いましたね。リモート収録のテッペンな感じがしました。山田孝之さんと小栗旬さんを招いた4人のオンライン飲み会、そこで本当にリアルな、構えてない感じのプライベートトークを観られるのが衝撃でしたね。
あの動画を観て、キャスティングにおいてはもう、テレビはYouTubeに勝てなくなったんじゃないかなって僕は思いました。今までは、テレビは豪華なもので、お金をかけてスターを呼んでくることができるメディアとして認識されてきた。でも、あの4人みたいな“本人たちのプライベートの関係値”は、いくらお金をかけたキャスティングでも超えられないなと。YouTubeが本人のメディアだからこそ可能になった。渡辺直美さんも星野源さんを連れてきたわけですし。
渡辺直美さんのライブ配信はすごかったですね。自粛期間の早い時期から「一緒にディナーを食べましょう」っていう配信を始めて、ごはんを食べながら、とにかく明るくよく笑いながら質問に答えていて元気をもらいました。徐々にゲストを招いて、ハリセンボン春菜さんとか友近さんとか。その出し方もZoomの画面をそのまま配信するんじゃなくて、パソコンの画面でゲストを映し出してたのが、ほかのライブ配信とも画が違っておもしろかったですね。
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