ヤバい企画、地上波ではオンエアできない番組……とはいっても、ネット配信でのお笑い番組が多数誕生している昨今、視聴者のハードルも上がり続けている。その壁を軽々と越え、お笑いファンに衝撃を与えているのが、Amazon Prime Videoにて配信中の『KILLAH KUTS』(キラーカッツ)だ。
すでに物議を醸している企画も多く、その是非は別として……ここでは各エピソードでMCとして登場したタレントたちに、番組の感想を聞いていく。
<エピソード1>として配信されているのは「スポーツスタンガン」。誤植ではない。本当にあの防犯グッズであるスタンガンを、スポーツとして競技化してしまったのだ。ルールは非常にシンプル。スタジオに設置された金網リング……そこに格闘技のごとくふたりの戦士が送り込まれる。手にあるのは当然スタンガンであり、相手に先にヒットさせたほうが勝ちというトーナメント戦だ。

出場するのは津田篤宏(ダイアン)、みなみかわ、みちお(トム・ブラウン)、山根良顕(アンガールズ)、お見送り芸人しんいち、日本一おもしろい大崎(ちゃんぴおんず)、ショーゴ(東京ホテイソン)、谷拓哉(パンプキンポテトフライ)。
そしてMCを務めるのは設楽統(バナナマン)だ。バチバチと不穏な音を上げるスタンガン、芸人たちの死闘、汗、悲鳴、そして脅威の戦略……。新たな衝撃スポーツの歴史的誕生に刮目せよ!
※この番組は性質上ご覧になられる方によっては、一部不適切と感じられる場合があります。あらかじめご了承の上お楽しみください。なお医師による立ち合いと監修のもと、安全に配慮して撮影を行っております
<エピソード1>スポーツスタンガン:設楽統 インタビュー
<エピソード2>麻酔ダイイングメッセージ:伊集院光✕藤井健太郎 インタビュー
<エピソード3>政治信条で右折左折レース:カズレーザー インタビュー
<エピソード4>人狼童貞:さらば青春の光 インタビュー
真剣勝負のドラマ「芸人を触発させる何かがあった」
──最初に、この企画を聞いたときの感想をお願いします。
「そんなのやっていいの!?」ってのがまず最初に出た感想ですね。でも実をいうと、僕ら(バナナマン)、スタンガンを使ったネタとかVTRとか若いころにやってたんですよ。だからスタンガンはわかりやすいお笑いだし、おもしいことは知ってた。ただ今の時代は地上波ではできないなって感じてたんで、「配信ならやっていいんだ」というのが率直な感想ですよね(笑)。

──実際、芸人たちのスタンガンバトルを目の当たりにしていかがでしたか?
やっぱりもうめちゃくちゃおもしろかったですね。ルール的にはシンプルで、1対1の対決。スタンガンを食らったほうが負けってだけなんですが、スタンガンという恐怖のなか、全試合いろんなドラマがあったんですよ。それこそ格闘技の試合を観てるみたいで。観てるほうも力が入りますし、やってるほうも絶対に食らいたくないんで、自ずと真剣勝負になりますから。
単純に「こういう人が強い」というものでもないし、この大会が広がっていきそうなぐらい楽しかったですよ。それにハプニングというものは、芸人を触発する何かがあったりしますからね。そこからおもしろくなる展開もありますし。
やっぱりスタンガンは防犯グッズで怖いので、またちょっと違うギアが一個入ったんじゃないかっていう、普段見られない一面が見られた気がします。
──印象に残っている戦いや戦い方はありましたか?
やっぱりリーチの長さとか、スポーツ経験がある人が有利なのかと思ったら、僕が見る限り、最終的に必要なのは「勇気」ですね。みなさん必死にいろいろ戦ってましたよ。しゃがんだり、逆にノーガードだったり。
あとは「見ない」……どういうことかは実際に観てもらえたら(笑)。いやあ、おもしろかった。

──スタンガンの先輩として、もし設楽さんが参加したら……?
いや、勝てない。これはもう無理ですね。みなさん現役なのに足腰がとか言ってめちゃくちゃ疲れてましたから。俺なんてたぶんもっと疲れて足腰が動かなくなっちゃう。
いや、みんなよく出てくれましたよ。本当は誰もやりたくないでしょ(笑)。なので選手たちには出てくれて感謝しかないです。
──新たなお笑いの可能性も見えましたか?
いろいろとコンプライアンスが厳しい反面、こういう企画も生まれてくる。それを考えてくれる人もいるし、やらせてくれる場所もあるから、実は芸人さんのお笑いの幅というのは狭まっているんじゃなく広がっているのかもしれない。
要はハードは増えているわけじゃないですか。ソフトである芸人さんはいろいろなところで仕事ができるわけですから。今回の企画も間違いなく、新しい……見たことないですしね。いいんじゃないでしょうか。
──最後にメッセージをお願いします。
僕がMCを務めさせていただいた「スポーツスタンガン」。これはもう本当にシンプルなんで、何も考えずに観てもおもしろいと思います。でもたぶん、観てる人はアツくなっちゃうんじゃないかな。選手たちもそれぞれ思い入れがあったので。僕も「うわ、ここが勝った!」とかどんどんアツくなったので、ぜひみなさんも体験していただけたらうれしいです!

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