『R-1グランプリ』ファイナリストインタビュー③街裏ぴんく「20年やってきたものをすべて出す」

2024.3.6
街裏ぴんく

編集=QJWeb編集部


3月9日(土)夜6時30分から生放送される、史上最大の“ピン芸日本一決定戦”『明治プロビオヨーグルトR-1presents R-1グランプリ2024』。エントリー資格を変更し芸歴制限を撤廃した今大会では、過去最多の5457人がエントリー。決勝戦には9名が進出した。

決勝まで残り3日に迫り、ファイナリストのインタビューが到着。今回は初出場の街裏ぴんくのインタビューを公開する。

“人間”が一番出る演芸で魅せる

街裏ぴんく

“やっと行けた”っていう感じです。20年やってきて、ようやく行けました。しかも持ち味を変えずに、普段やってることのままで行けたのがとてもうれしいです。

今までで一番可能性があるかもしれへんと思いました。出られなかった3年間ずっと休まずネタを溜めてきたので。変わらずやり続けている身として、絶対にエントリーしなくてはいけない思いはありました。

迷いはありませんでした。うれしかったっていう感情が大きかったです。今まで以上の漠然とした手応え、いけるかもしれへんっていう予測があったから、もう出るしかないと思いました。

独演会では8分から10分、長いもので15分とかのネタをします。それが一番気持ちよく作れる尺でもあるので、3分と4分では変わらんやろうなと最初は思ってたんですけど、やってみたら全然違いました。話の起承転結というか、1本の話を聞いた満足感を4分のほうが感じてもらえるなと。今回の『R-1』で“1分ってかなり違うな”というのを学びましたね。

漫談をずっとやってきてる、それしかやってきてないという人は少ないですし、今回のファイナリストでも僕だけなので、そこは完全なる強みだと思います。観ている人に“おっ、漫談なんや”って思わせることもできますし、まったくお笑いを知らない人には“漫談ってこういうもんなんだぞ”というのを知ってほしいです。今は“かまそう!”って気持ちで、ワクワクしかないです!

その人がやればその人の漫談になるし、ひとつとして同じものがない。“人間”が一番出る演芸やと思うので、そこが大好きです。人の漫談を聞いて“ここでこう考えてるから、このボケになってるんやろうな”とか肌で感じられるのもすごく楽しいです。俺、ほんまに漫談を愛してます!

『鶴瓶の家族に乾杯』(NHK)みたいなことを将来やりたいってずっと思ってました。商店街とか田舎の田園風景を歩いて、(笑福亭)鶴瓶師匠やったら第一声で“お、何してまんの?”っ言うところを、ようわからん声のかけ方で絡んでみたいです! これは俺の夢ですね。

【20年の時を経て、卵からかえった漫談モンスター】。ほどよくダサいですね(笑)。

20年やってきたものをすべて出したいです。びっくりする人もおるやろうし、単純に笑う人もおるやろうし、もしかしたら俺の思いが届きすぎて涙する人もおるかもしれへん。そのくらいの勢いと魂で挑みます! 100で行くので、100で受け止めてください!

【全力である証拠】です。『R-1』に出ないっていう選択肢もあると思います。でも、全力であるがゆえにここもやる。全力やからこそ、俺は迷わずエントリーしました!

街裏ぴんく

『明治プロビオヨーグルトR-1presents R-1グランプリ2024』
3月9日(土)夜6時30分~8時54分(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)※生放送
MC:霜降り明星(せいや・粗品)、広瀬アリス
審査員:陣内智則、バカリズム、小籔千豊、野田クリスタル(マヂカルラブリー)、ハリウッドザコシショウ
ファイナリスト(決勝戦ネタ順):真輝志、ルシファー吉岡、街裏ぴんく、kento fukaya、寺田寛明、サツマカワRPG、吉住、トンツカタンお抹茶、どくさいスイッチ企画

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