「胸元の蝶々はビーズで加工して自分で作りました」『着せ恋』『ぼっち・ざ・ろっく!』などアニメヒロインに扮したコスプレイヤーたちに聞いた“こだわり”

2023.8.24
(左から)Latteらてさん、成瀬むぎさん、トキワさん

文・撮影=ソムタム田井 編集=森田真規


人気アニメのキャラクターに扮したコスプレイヤーたちの写真と共に、“衣装やメイクに対するこだわりポイント”について聞いたレポートをお届けします。

コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”

コスプレイベントといえば、会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも、参加する上での醍醐味のひとつ。

夏休みシーズンには全国各地でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛り上がりとなっているが、QJWebではそれらのイベントに参加して、ハイレベルなコスプレイヤーたちに撮影を依頼。そうして撮らせてもらった写真を、それぞれに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”と併せて一挙に紹介する。

ちなみに本記事でピックアップするのは、人気アニメのキャラクターに扮したコスプレイヤー。『その着せ替え人形は恋をする』をはじめ、『ぼっち・ざ・ろっく!』や『東京リベンジャーズ』、『ラブライブ!』シリーズのヒロインなど、個性豊かな面々が一堂に会し、それぞれに撮影のための長蛇の列ができていたのが印象的だった。

「『着せ恋展(『その着せ替え人形は恋をする』展覧会)』で展示されていた海夢ちゃんの私服がめちゃくちゃかわいくて。見た瞬間に『コスプレをしたい!』と思い、急いで衣装やウィッグをそろえて完成させました。胸元の蝶々はビーズで加工して、自分で作成したものです」(『その着せ替え人形は恋をする』喜多川海夢/成瀬むぎさん)

『その着せ替え人形は恋をする』喜多川海夢/成瀬むぎさん
『その着せ替え人形は恋をする』喜多川海夢/成瀬むぎさん

「髪型が特徴的なキャラクターなので、その再現にこだわりました。衣装そのものは既製品ですが、ブーツや髪飾り、ピアスなどは自作で用意したものになります。細かい箇所の造形にもこだわっているので、そういった部分にも注目してもらえるとうれしいです」(『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』優木せつ菜/トキワさん)

『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』優木せつ菜/トキワさん
『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』優木せつ菜/トキワさん

「こだわったのは全身にちりばめたガラスの装飾です。もともとは透明の素材だったんですけど、コピックで塗って、豪華な雰囲気が出るように仕上げました。ガラスなのでかなり重たいんですけど、この素材ならではの輝きを取り入れたかったので、がんばって着こなしています」(『ラブライブ!』絢瀬絵里/黒ノ森聖さん)

『ラブライブ!』絢瀬絵里/黒ノ森聖さん
『ラブライブ!』絢瀬絵里/黒ノ森聖さん

「頭の飾りは通販で購入したものなんですけど、サイズがかなり小さくて……。本当はこの5倍くらい大きいので、次にイベントに参加するときは自作で用意して再挑戦したいです」(『ぼっち・ざ・ろっく!』後藤ひとり/Latteらてさん)

『ぼっち・ざ・ろっく!』後藤ひとり/Latteらてさん
『ぼっち・ざ・ろっく!』後藤ひとり/Latteらてさん

「メイクで目の下のクマを濃くして、病んでいる雰囲気を表現してみました。それともう1点、タトゥーシールを貼る位置にもこだわりました。ちょっとでもずれるとバランスが悪くなるので、鏡を見ながら調整して。そのかいあって、いい感じに仕上がったんじゃないかなと思っています」(『東京リベンジャーズ』羽宮一虎/紫杏みらさん)

『東京リベンジャーズ』羽宮一虎/紫杏みらさん
『東京リベンジャーズ』羽宮一虎/紫杏みらさん

QJWebでは、7月末に行われた『ワンダーフェスティバル2023[夏]』をはじめ、8月開催の『世界コスプレサミット2023』や『コミックマーケット102』など、多数の大型イベントで取材を実施。現在、それらのリポート記事も掲載の準備を進めている。連載形式で順次アップしていく予定なので、こちらもご期待いただきたい。

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ソムタム田井

(そむたむ・たい)ライター兼カメラマン。コスプレ文化の研究家として、『ORICON NEWS』『まんたんウェブ』『WebNewtype』『ファミ通.com』『Movie Walker』など、多数のWEBサイトや書籍に寄稿。コスプレイベントの企画やキャスティングを担当しつつ、世界コスプレサミット『Co..

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