【BTS10周年】巨大壁画、打ち上げ花火…韓国がお祭りムード一色に!現地在住ライターが見た、熱狂の光景
今年6月13日でデビューから10周年を迎えたBTS。今や韓国のみならず、世界的ビッグスターにまで成長を遂げた彼らのアニバーサリーを祝うイベントが、韓国国内で催されました。
今回は、韓国・ソウル在住でARMY(BTSファン)であるライターが、現地の様子をレポート。展示やイベントの模様を収めた現場写真はもちろん、世界中から集まったファンの熱気もお届けします!
メンバーとARMYの絆が感じられる10周年プロジェクト
BTSがデビュー10周年を迎え、現在韓国・ソウル市内ではこの記念すべき瞬間をお祝いすべく大規模なイベントが行われています。
南山ソウルタワー、光化門広場、ソウル市庁、東大門デザインプラザ(DDP)ほか、ソウル市内のさまざまなランドマークが、BTSを象徴するカラーである보라색(ボラセク/紫)にライトアップされたりメディアファサードで彩られ、BTSの所属事務所・HYBEの社屋にはスローガン装飾やメンバーを描いた壁画までも。
公式YouTubeで公開中の動画内でメンバーが希望した、飛行機ラッピングなどの屋外広告等も今後予定されています。BTSにとって毎年恒例である、デビュー記念日を祝う”FESTA”が韓国中を巻き込んで華々しく展開されている印象です。
なお、上記の動画タイトル「BTS (방탄소년단) ‘아포방포10’Project」にもある「아포방포(アポバンポ)」とは、「아미 포에버 방탄 포에버」(ARMY FOREVER BTS FOREVER)の頭文字を取った、BTSとファン=ARMYの合い言葉。動画では一連のプロジェクト名が、メンバー満場一致で「アポバンポ10」に即決される様子が映し出されていました。「BTS○○」などではなく「アポバンポ」に自然に決まり、本当に彼らはいつ何時もARMYを一番に思ってくれていると再認識するにじゅうぶんな瞬間でした。
FESTAに合わせて世界各国からたくさんのARMYがソウルへ駆けつけましたが、HYBE社屋周辺は筆者が訪ねた日も大賑わいでした。6月9日から制作が始まった壁面の肖像画は、6月17日に完成形として公開されたばかり。ツヤ感まで感じ取れるダイナミックな壁画が堂々と鎮座し、まさにHYBEの看板となっています。
さらにその上部には、「BTS PRESENTS EVERYWHERE」の文字も。記念碑的な装飾物を、ARMYたちは写真や動画に収めて思い出を残していました。
老若男女が集った、BTS一色の野外フェス
そして、FESTAの目玉ともいえる野外フェスティバル『BTS 10th Anniversary FESTA @汝矣島』が、6月17日に汝矣島(ヨイド)漢江公園にて開催されました。10年間の活動を一望できる展示、ステージ映像などを鑑賞できる大型スクリーン、楽曲タイトルのタトゥーシール体験ブースなど、ファンにはたまらないコンテンツが盛りだくさん。
さらに、リーダーのRMによる“見えるラジオ”と銘打たれた「午後5時、キム・ナムジュンです。」や、JUNG KOOKのナレーションとBTS楽曲で楽しめる花火ショーまで! まさにBTS一色のお祭りです。
天候にも恵まれたフェスティバル当日、紫色で統一された会場内にはARMYだけでなく市民も集い、小さいお子さんからお年寄りまで幅広い年代の人々が。BTSが老若男女に愛されていることを実感します。会場となった漢江公園はもともと市民の憩いの場であり、レジャーシートを敷いてラーメンやチキンなどを食べるいつもの光景も見受けられました。
10年の歩みを年表やトロフィー展示で視覚化した「BTSヒストリーウォール」をはじめ、見どころ満載の展示・体験エリアはどのプログラムも大盛況。年表はディスコグラフィーやコンサートツアーのほか受賞歴や米ビルボードチャートの記録、米バイデン大統領への謁見などのトピックが記載され、BTSが韓国アーティストとして前人未到の功績を残しつづけていることを伝えていました。
この10年間、7人がいったいどれほどの葛藤と戦いながら活動してきたのか計り知れませんが、こうやって着実に世界を変えていったのだと思うと胸が熱くなります。
FESTA恒例の“家族写真”エリアには、2014年〜2022年の展示の横に2023年のものをあしらったフォトゾーンがお目見え。ここでは列に並ぶとスタッフの方がインスタントカメラで写真を撮ってくれ、さらにそのフィルムをもらうことができました。オブジェの前で紫色のボックスを持って記念撮影するARMYたちの表情には、当然ながら笑顔しかありません。
昨年10月開催のスペシャルコンサート『BTS <Yet To Come> in BUSAN』で、楽曲「Run BTS」披露時に着用された衣装の展示では、「ああ、そうそう、このメンバーはこの衣装だったよね……!」といちいち感慨深くなってしまいました。改めて見るとRM、JIN、SUGAはスニーカーでJ-HOPE、JIMIN、V、JUNG KOOKはブーツだったのかと発見もありつつ、個人的にはJIMINのベロアシャツのボタンがちゃんと深くまで開けて展示されていたことがツボでした……。
タトゥーシールの体験ブースには、「Young Forever」、「WE ARE BULLETPROOF」、「Born Singer」、「Blood Sweat & Tears」、「花様年華」、「BTS PRESENTS EVERYWHERE」、「#20130613」の文字をあしらったタトゥーシールが用意されました。ただでさえタトゥーシールは野外フェスティバルにうってつけなのに、楽曲名や大切なデビュー日などがデザインされるだなんて! ホスピタリティが過ぎています!
そのほか、FESTA限定のフレームで撮影できる4カットフォトブース、メンバーが各アルバムのおすすめ曲をプレイリスト化した「Bring The Song:自分だけのBTSプレイリスト」ブースなどなど……。ARMYたちに大事な思い出を作ってくれるスポットがそこかしこに。
BTSへのメッセージをしたためることができるパートナー企業ブースもあり、さまざまな言語で書かれたメッセージがあふれんばかりの愛を放っていました。
ブースが立ち並ぶエリアを抜けると、スクリーンが設置された大きな広場へ。スクリーンでは過去のFESTAの映像、ステージ映像、MVなどが放映され、「午後5時、キム・ナムジュンです。」も中継されました。同プログラムは事前抽選での当選者のみ入場できるエリア「ARMYラウンジ」で実施されたもので、生配信もされましたが、広場は中継を見ようとレジャーシートを敷いた人々でいっぱいに。やはり同じ気持ちを分かち合える人々と見ると楽しさも倍増しますよね。
このプログラムで特に印象的だったのは開始直前、RMをあしらった大きなスローガンをあるARMYが広げてみせると、観客席から大きな歓声が起こったこと。「キム・ナムジュン!」とコールまで湧き上がり、会場が一気に一体感に包まれたのです。これをきっかけにほかのメンバーのスローガンも次々と掲げられ、そのたび歓声やコールが起こるという幸せな連鎖が! スクリーン前に集まったファンたちはイベント中も拍手や歓声で盛り上げ、RMがサプライズでステージを披露すると立ち上がって踊りARMYラウンジへ熱気を届けました。
フェスティバルを鮮やかに彩る花火ショーは、JUNG KOOKのナレーションからスタート。BTSの楽曲に乗せて打ち上がる花火の美しさに見惚れつつ、コンサートのようにセットリストが気になったARMYも多かったのではないでしょうか?
花火ショーのラストを飾った楽曲は、FESTAに合わせて発表された「Take Two」でした。“10”をかたどった花火が打ち上がる瞬間は、ARMYへの大きな感謝を伝えるSUGAのパートだったことも涙腺を刺激してきます。「Take Two」で締め括られたことが、10周年を回顧するだけではなくこの先の彼らへの期待を持たせてくれたように感じます。
花火終了後、スクリーン前広場ではBTS楽曲をリミックスしたDJイベントも。アミボムと呼ばれるペンライトを振りながら、フェスティバルの終わりを惜しむようにめいっぱい歌い踊るARMYたち。楽曲の盛り上がりと同時に、それまで他人同士だったはずの数名の人々が、顔を見合わせて一緒にジャンプする光景もありました。
BTSの10周年を祝福しながら、BTSとARMY、ARMYとARMYの絆まで強固にしてくれた今回のFESTA。BTSの10年間が大きな磁場を生み、そのもとでARMYが国籍関係なしに心を通わせてきたということを、象徴するかのようなフェスティバルでした。そして「アポバンポ」という言葉への信頼感も増しました。20周年のときにも、そのずっと先もBTSとARMYは「アポバンポ」でつながっていることでしょう!
関連記事
-
-
天才コント師、最強ツッコミ…芸人たちが“究極の問い”に答える「理想の相方とは?」<『最強新コンビ決定戦 THE ゴールデンコンビ』特集>
Amazon Original『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』:PR -
「みんなで歌うとは?」大西亜玖璃と林鼓子が考える『ニジガク』のテーマと、『完結編 第1章』を観て感じたこと
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
「まさか自分がその一員になるなんて」鬼頭明里と田中ちえ美が明かす『ラブライブ!シリーズ』への憧れと、ニジガク『完結編』への今の想い
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
歌い手・吉乃が“否定”したかった言葉、「主導権は私にある」と語る理由
吉乃「ODD NUMBER」「なに笑ろとんねん」:PR -
7ORDER安井謙太郎、芸能人に会いたいで始まった活動が「自分の仕事」になるまで
求人ボックス:PR