新たな角度と言葉からラップミュージックに迫る文筆家・つやちゃんによる、ラップと漫才というふたつの口語芸能のクロスポイントの探求。『クイック・ジャパン』と『QJWeb』による合同連載「扇動する声帯──ラップと漫才の時代」Chapter10。 Chapter10「間が問いかけるもの」 間(ま)を挿入することによって、<意味>の面でも<リズム>の面でも一定の効果を生む──前回は和牛の漫才を例に挙げ優れた事例を観察していった。けれどもそれより以前、さらにラディカルに間の実験を試みたコンビが存在している。スリムクラブが作り出し
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