世界中のファンと共に単独ドーム公演を成し遂げたENHYPEN「デビューする前からの夢だったけど、実現するとは思っていなかった」
2020年にデビューを果たし、ワールドワイドに活躍中のボーイグループ「ENHYPEN(エンハイプン)」。彼ら初のワールドツアーの日本公演『ENHYPEN WORLD TOUR ‘MANIFESTO’ in JAPAN』の追加公演が、1月21・22日に京セラドーム大阪にて開催された。
日本デビューから約1年半で初のドーム公演2Daysを実現し、チケット約8万席がソールドアウト。公演の模様はストリーミング配信され、世界中のENGENE(ENHYPENのファンネーム)が見守った。
そんな『ENHYPEN WORLD TOUR ‘MANIFESTO’ in JAPAN』1月22日の公演のライブレポートをお届けする。
メンバー誰ひとりからも目が離せないステージ
ENHYPENのライブには、完全無欠のパフォーマンスだけに留まらない魅力があった。そのひとつはエネルギー。「楽しくてたまらない」という躍動感と、パフォーマンスを届けたいという思いがビシビシと伝わってくる。幅広い楽曲を、それぞれが完全に自分のものにし、けっして見せ場を逃さない。それはけっして個性のぶつけ合いではなく、ENHYPENという作品を形作るために必要な主張と調和。見事に、誰からも目が離せないステージだった。
デビュー曲「Given-Taken」で幕を開けたライブ。つづく「Flicker」と、語るようなダンスで惹きつける。「僕たちからどんなふうに見えるのか、皆さんに見せたい」と、ENGENE棒(公式ペンライトの通称)でいっぱいになった会場をうれしそうな表情で見つめるメンバーたち。NI-KIは「最初の曲からグッとなった」と胸を押さえる。
「Always」では、SUNGHOONは歌詞の一つひとつを噛み締めるように、JAKEはファンおよびカメラの向こうに呼びかけるように、JAYは頼もしく……と、それぞれが想いを込めて歌う。「Forget Me Not」でメンバーが駆け出すと、会場のテンションはさらに上昇。花吹雪が舞うなか、メンバーの笑顔が煌めく。ポップな「TFW(That Feeling When)」から一転、久しぶりの日本語バージョン披露となった「Let Me In(20 CUBE)」では、セクシーな振り付けで魅了。SUNGHOONは手招くような挑発的な仕草を見せる。
中盤戦では、ステージに火花が散り、炎が上がる。「Drunk-Dazed」「One In A Billion」の情熱的かつ挑発的なパフォーマンスは、会場のムードをがらりと変えた。怪しい雰囲気をまとうダンスブレイクから「FEVER」。けだるい色気を放つ楽曲ながら、ダンスのキメはぴたりとそろう。会場を沸かせながらも、カメラへのアピールも外さない。
この3曲を「体力がいる、覚悟が必要なパート」としながら、「ENGENEの皆さんのおかげで疲れませんでした」(JUNGWON)、「これくらいで疲れるENHYPENではありません」(SUNGHOON)と、頼もしい言葉を聞くことができた。
音を楽しみ、高いボーカル力を披露
2組に分かれての衣装チェンジは、ライブならではのファンとのコミュニケーションタイムだ。ファンの要望に答えて動物のまねをしたり、撃つふりと撃たれるふりのオーバーリアクションで遊んでみたり。気迫に満ちたステージとは別人のように、メンバーたちが無邪気に笑う。
弾けるようなボーカルのかけ合いが楽しい「Attention, please!」では、エアギターをしながらブレイクダンス(?)をするJAYを、メンバーが楽しそうに盛り上げる。「Polaroid Love」では、「もっとそばに近づいていきますから」の予告どおり、オープンカーを模したファンシーなトロッコに乗ってバックステージまで移動。ファンと目と目を合わせながら、大きく手を振る。
<自然に笑顔になる>という歌詞のどおりのポジティブなナンバー「Make the change」では、高音パートやアウトロのスキャット、フェイクを含め、ポップさの中にボーカル力を示す。メンバーたちはスキップをしたりステップを踏んだり、最後の1音まで音を楽しむ。
白の衣装へとチェンジし、ハードなギターのカッティングから始まるダンスナンバー「Blessed-Cursed」。ライブが始まったばかりかのような、エネルギッシュなパフォーマンスを見せる。JUNGWON、HEESEUNG、SUNGHOONはその歌声で楽曲の色を変えていき、JAYとJAKEはその安定感でパフォーマンスを支える。SUNOOは先ほどまでのチャーミングな姿とはまるで別人。NI-KIは、水を得た魚のように踊り跳ねる。「Go Big or Go Home」のダンスブレイクは、誰もが胸高鳴ったはず。パワーが弾けるようなワンシーンだった。
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