マッチングアプリ、結婚相談所、合コン。出会いの場として最適なのは?
近頃、出会いの手段のひとつとして一般的となったマッチングアプリ。しかし、興味はあってもなかなか踏み出せずにいる人や、インストールしたもののうまく使いこなせていない人はまだまだ多いだろう。そこで、お笑い芸人でありながら「マッチングアプリジャーナリスト」としても活動する小出真保がマッチングアプリのすべてを伝授!
今回は出会いの場として主流である「結婚相談所」「合コン」と「マッチングアプリ」を比較。それぞれのメリットデメリットを考える。
真剣に相手を探したいなら結婚相談所
どうも。マッチングアプリジャーナリストとものまね芸人の二刀流、小出真保です! デートした人数が増えましたよ! 121人です。ありがとうございます。
やっぱり、たくさんの人に会え、楽しいマッチングアプリ。しかし、一方ではマッチングアプリ疲れ続出とのニュースも。マッチングアプリが疲れるなんて私の概念にないのだが……。結局、付き合えないし、めんどくさいし、別にマッチングアプリで出会わなくてもほかにもあるし!という声も多数あるそうだ。
なので今回はリアルな体験談も交えながらいろんな出会い方をマッチングアプリと比較していきます! まずはこれ! 闘ってみよう、ブレイキングダウン!
マッチングアプリ vs 結婚相談所。
私はマッチングアプリに13社登録しながら、結婚相談所にも入っていたことがある。結婚相談所は正直、私にはつらかった。これが現実か……と思うこともあった。このふたつを比べるときによくいわれているのが「ヤリモクが多いマッチングアプリ:そんな人はいない結婚相談所」。
ヤリモク(体目的の男性)がマッチングアプリに多いことは前回のコラムにも書いたがこれは事実。結婚相談所にそんな人がいたら、即退会させられるし、そもそも体目的の人は結婚相談所に入る意味がない。なぜなら結婚相談所は高い料金を払い、独身証明書などもちゃんと提出して真剣に相手を探す場所だからだ。
結婚相談所もいろいろあるが、平均10万円ほどかかる。本当に高い。それでも登録している人がいるのは、マッチングアプリと違って自分が求める条件をしっかり把握してくれるカウンセラーさんがいるので「安全性」が高過ぎるからだ。
だから結婚相談所で真剣に相手を探そうとする気持ちもわかる。でも、私にとってはこのカウンセラーさんの存在が出会いの「自由度」を下げていた。結婚相談所にはプロのカメラマンさんによる写真撮影があるのだが、撮影してもらった場所は東京駅皇居前。いかにもな場所で清潔感満載で撮影。
掲載した写真はこちら。
花って……。あごに手って……。私、こんな人じゃないもん!と、笑ってしまいますし、少し修正されています。恥ずかしい……。
けれど、カウンセラーさんは「これが婚活市場では正解」だと言う。男性も全員スーツ姿で太陽光に当たって無理やりの笑顔を作ってる印象。
マッチングアプリだと写真は本当に自由。自撮りでいいし、やっぱりエンタメ性がある。
私はあるとき、こんな写真をプロフィール写真にしていたことがある。
ものまね番組のプロのメイクさんに3時間かけてもらった写真。つまりものまね、というか詐欺写真。この写真を見てマッチングした男性と会うことになったとき、私はこのメイクができなくて、まぁいいやと素で登場。結果、45分適当に会話し、競歩で帰られました。そりゃそうなりますよね。桐谷美玲が登場しなかったんだから。ソン・イェジンのカケラもないんだから。
なので結婚相談所の写真は、確かに「誠実」であるし「真剣味」も伝わるので、カウンセラーさんの言うことは正しいのかもしれない。
アラフォーに突きつけられた現実
だけど結婚相談所がつらかった理由はほかにもある。それは、入会してからさんざんな結果が待っていたからだ。
結婚相談所に入会すると、まずはアプリをインストールし相手を探す。そして、マッチングアプリと同じように相手にいいねを送ったりする。そのあとは、お見合いをし「仮交際」や「真剣交際」に進むのだが、ルールがあり「いいねの数も月に100回」など決まっていた。
私は持っている100いいねを使って全国のお医者様100人に申請した。北は北海道、南は沖縄まで、お医者様の妻を目指し申請連打。だって、結婚相談所は有料だもん。「お医者様に申請しないともったいない」と、なぜかこのときは思っていたんです。
「さぁ、何人マッチングするかな? 25人くらいだろう♪ 医者の妻なんて私に務まるかしら。くふふ!」と、次の日、アプリを開くと「お見合いが成立した数は0件です」。
え、ゼロ……。そんなはずはない。アプリが壊れてるんじゃないかなとインストールし直したが、そんなことはなかった。待てど暮らせどゼロマッチング。まったく成立しませんでした。なにこれ。マッチングアプリでは私は人気者なのよ!と軽くキレると同時に不安が襲う。私の存在、全否定? ゼロマッチングが怖い。
この原因はシンプルに年齢でした。
アラフォーになると、たくさんのお見合いを申し込まれるということがあまりないのが結婚相談所での現実です。マッチングアプリでは開けば2秒でマッチングしていたのに。これまでの無双っぷりと比べると、さんざんな結果。なるほどな、これが真実か。そして自己肯定感が下がり、アルフォー女性は自信がなくなっていく。自信のなさから輝きが減り、さらにマッチングしなくなる。結婚相談所ではこんなつら過ぎる悪循環が起こってしまうことがある。
そんなアラフォー女性もマッチングアプリなら輝ける可能性大! 自己肯定感爆上がり。
私のまもなく40歳になる幼なじみは結婚相談所で長年苦しんでいて、彼氏もずっといなかった。そんな幼なじみに私は「マッチングアプリにしろ」と言った。「マッチングをしまくれ。女性側は待っているだけでもいいねが来るから。チャンスが広がるから」と。
するとですよ。なんと、41歳にしてマッチングアプリで出会った年下男性と電撃結婚したのです。こんな衝撃と喜びがありますか。
結婚相談所で人気のないアラフォー。だけどマッチングアプリなら、登録人数の多さと、誰でも登録できてしまう手軽さから、この結果です。そしてなにより、いろんな男性からいいねをもらい、会うことによって自信がつき、彼女の魅力が高まったんだと思います。それが勘違いだとしても、勘違いすることも時には大切なんです。
私はマッチングアプリジャーナリストどころか、もうコンサルまでできるようになったのです。
本当に心から「おめでとう」と言いたいです。このように人生、何が起こるかはわかりませんね。
マッチングアプリのほうがおすすめと書いてきたものの、実際「結婚」できるかを考えたら確実性が高いのは間違いなく結婚相談所だと思います。ライフプランを考えて早く「結婚」を見据えたパートナーがほしい方には、結婚相談所をおすすめします。私の身内で結婚相談所で出会ってすぐ結婚し、5年経った今でもラブラブの夫婦がいます。
どちらがいいかは自分の好みと相性、そして自分の今の状態次第かなと思います。
合コンが向いてる人の特徴は?
マッチングアプリ vs 合コン。
私は人生で合コンを3回しかやったことがない。マッチングアプリのようにマンツーマンで自分の世界、ペースを出すのが好きなので、合コンのようにワイワイしている場ではあまり自分をうまく発揮できた経験がない。
最近はマッチングアプリブームやコロナの影響で合コンはあまり行われていないような気もするので、私の知り合いで、私の婚活も応援してくださっている「日本合コン協会会長・田中絵音さん」に聞いてみました!
田中さん曰く、「確かに合コンは減ってきていたものの、最近は『マッチングアプリ疲れ』により、やっぱり合コンだよね♡となっている人たちが多い」そうだ。さらに「合コンはマッチングアプリでマッチングができない人が輝ける場所」だという。
マッチングアプリでは写真の写りが悪かったり、メッセージが苦手というだけでマッチングしない場合がある。それに人見知りだけど合コンならみんなと楽しくおしゃべりできるということで自然と魅力が出る人もいると思う。
マッチングアプリをきっかけに会うときはマンツーマンで今後、この人と恋愛関係になるかを品定めする時間でもあるため、恋愛モード全開になる。でも合コンは「とりあえず恋愛は置いておいて、今日は楽しもう♪ いい人がいたらいいな」くらいの感覚で参加するからリフレッシュできるらしい。
確かに友人たちとワイワイ楽しくご飯食べるみたいな感じなら気持ちは上向きになる。この概念が私にはなかった。
何度も言うが、マッチングアプリに「ヤリモク」が多いのは事実。あと、実際に会ってみたら写真と全然違う男性や、まったくしゃべらない人など変な人もいる。(30分に1回、「へぇ~なるほどね」と言うだけの男性がいた)。
合コンはそういう変な人に会うリスクが低い。知り合いが開催してくれるし、来る人はその知り合いの知り合いなのだから「安心感」がある。この「安心感」が、マッチングアプリでは現在、なによりも低くなってしまうのが残念なところ。
また、合コンは1次会、2次会のおかげで一日で作戦を変えられる。私は合コンにほぼ行かないために、これは田中さんのお話を聞いて、なるほどと思ったのだが「1次会は団体戦。2次会は個人戦」なのだそうだ。
田中さんはまず1次会で気になる人を見つけ、みんなといるときにどんな振る舞いをしているのか見る。そして、2次会でその気になる人とじっくり話すという構成を組んでいるとのこと。
マッチングアプリは1回会ったら、2回目に進むのがけっこう難しい。私は121人と会っているがリピートした人、してもらえた人は10人程度。もう1回会いたいと思われるのは、過酷なオーディションだ。
合コンでももちろんその場限りということはあるが、だいたい流れで2次会に行けるし、そこで空気が変わるかもしれないという希望が持てる。
しかし合コンでも30を超えると一気に誘われなくなる。「若い」「かわいい」など群を抜いてモテる要素がある子がいた場合、その子に一極集中してしまうなど世知辛い部分はある。(これが切ないので私はマンツーマン派なのである)。
田中さんから合コンのよさを聞いて合コン派が多数いる理由も納得したし、マッチングアプリ慣れしている状態で、合コンに行ったらどうなるか実験してみたくなった。
ほかの出会いとしては、個人的に「逆ナン」が少し気になっている。私はもうマッチングアプリで緊張することはまったくなくなって、初対面でどんな人が来ても動じないという悟りのステージに入ったため、逆ナンは新展開かなと思う。……だけどリスクでかい? 危険かな?
学校、職場、紹介、趣味の場。出会える場所はほかにもたくさんある。そう考えると「いい人がいない!」なんて悩むことなんかないんじゃないだろうか。マッチングアプリ、結婚相談所、合コン、全部やってみるのもあり♪
出会いのかたちはそれぞれだし、正直、なんでもいいと思う。いつだって自分次第。なにより人と出会うことによって自分のことを客観視し、自分を高め、成長することができる。「人は鏡」。自分と向き合うことがいい人に巡り会う一番の近道なんだなとつくづく感じます。 マッチングアプリを作ってくれた人には感謝しています。
これからも自分の成長を一番に何が起こるかわからない人生を楽しんで参ります。マッチングアプリって本当にいいものですね。また、どこかでお会いしましょう!
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