新たな角度と言葉からラップミュージックに迫る文筆家・つやちゃんによる、ラップと漫才というふたつの口語芸能のクロスポイントの探求。『クイック・ジャパン』と『QJWeb』による合同連載「扇動する声帯──ラップと漫才の時代」Chapter7。 Chapter7「語りで丸裸になれるか?」 リズムを幾分手放した、ラップならぬラップがある。リズムを刻めるという利点を自ら放棄し、平坦な道に言葉を次から次に置いていく方法が許されているラップが存在するのだ。 ポエトリーラップ。いささか抑揚を失ったその不思議なジャンルは、極めて反
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