Da-iCEメンバーの魅力に迫る!パフォーマンスとのギャップにハマる、多彩な才能を持った5人

2022.11.19

文=高橋 梓 編集=森田真規


2011年に結成し、ボーイズグループ不遇の時代に地道な活動をつづけ、2021年には「CITRUS」で日本レコード大賞を受賞し、夏にリリースした「スターマイン」がTikTokでバズり中の5人組男性アーティスト・Da-iCE。

ここでは、多彩な才能を持った5人の魅力を一人ずつ紐解いていく。

Da-iCE
(ダイス)2011年1月17日に結成された、4オクターブのツインボーカルが魅力の5人組男性アーティスト。メンバーは、ボーカルの大野雄大、花村想太と、パフォーマーの工藤大輝、岩岡徹、和田颯の5人。2021年には、「CITRUS」で第63回日本レコード大賞を受賞。


多彩な才能を持ったDa-iCEのメンバー紹介

年末に向けて、精力的に活動をしているボーイズグループは少なくない。その内のひとつがDa-iCEだ。昨年末に第63回日本レコード大賞を受賞して以降、ぐんぐんと知名度を上げている彼らの活躍は楽曲のリリースだけに留まらない。

12月14日放送の『2022 FNS歌謡祭 第2夜』(フジテレビ)、12月30日放送の『第64回 輝く!日本レコード大賞』(TBS)、12月28日には『COUNTDOWN JAPAN 22/23』への出演が決定しているなどパフォーマンスを披露する機会が控えている上に、12月25日の『a-i Christmas Party 2022 ~380th HaPPY BiRTHDaY TO にゅーとん~』、来年1月から9都市を回る『Da-iCE FUN MEETING TOUR 2023』などイベントも行われる予定だ。

そこで、今注目すべき男性グループのひとつであるDa-iCEのメンバー一人ひとりに、注目をしてみたい。これを機に、より多くの人が彼らに注目してくれればうれしい。

・工藤大輝(くどう・たいき)

工藤大輝

1987年生まれ、北海道出身。リーダー兼パフォーマー。Da-iCEの楽曲を多く手がけているメンバーで、TikTokでバズりを見せている「スターマイン」も工藤の作品である。またDa-iCEだけでなく、NissyやGENICなど他アーティストへの楽曲提供も積極的に行っており、プロデューサーとしての観点も強く持っている。

さらに洋服、ゲーム、アイドル、アニメなどさまざまなカルチャーへの造詣も深い上に、ブランドのモデルを務めたり、自身がクリエイティブディレクターを務めるアパレルブランド「ITEM」を始動させたりと、アーティストに留まらない活動も展開している。こうした幅広い知見があるからこそ、彼が生み出す楽曲は多角的な面からアプローチされているものが多く、さまざまなメッセージが込められている。聴くだけでなく考察する余白もあるエンタテインメント作品の生みの親である。

・岩岡 徹(いわおか・とおる)

岩岡徹

1987年生まれ、千葉県出身。グループ最年長のパフォーマー。しなやかさと優雅さを感じられるパフォーマンスは、楽曲をドラマチックに演出するのに欠かせない。さらに、年々増していく大人の色気も注目ポイントだ。

中でも特筆すべきはパフォーマンス中の表情。『サレタガワのブルー』(MBS)や『競争の番人』(フジテレビ)に出演するなど俳優活動を行っていることもあってか、MVやライブ中に見せる表情は観る者を惹きつける。楽曲の世界観に合っているだけでなく、どこを切り取っても美しいのも岩岡ならでは。そんな岩岡だが、バラエティ企画などでは毒舌なコメントで笑いを生むことも。唯一の社会人経験者でクイズ番組などでも活躍していることもあり、トーク中にインテリジェンスを感じるひと言を放つことも少なくない。

・大野雄大(おおの・ゆうだい)

大野雄大

1989年生まれ、愛知県出身。ボーカル兼パフォーマー。高音域でも揺れることのないハスキーでパワフルなボーカル力の持ち主で、ピッチの正確さは目を見張るものがある。ライブ中、パフォーマンスをしながら歌っていても一切ブレることはなく、その正確さたるや音源かと思うほど。声質も包み込むような暖かさと癒やしがあり、まるで「聴く温泉」のよう。ダンスもDa-iCE結成後からスタートしたが、今やほかのメンバーと遜色ないほどの実力を身につけている。

一方で、MCやバラエティ企画では笑いに貪欲な一面を見せる。進んでお笑い要員となっており、全力の変顔を見せることもしばしば。自ら積極的に笑いを生み出すことも多いが、時に愛すべき“ポンコツ”っぷりを見せることも。歌でもバラエティでも、多くの人を笑顔にしているメンバーだ。

・花村想太(はなむら・そうた)

花村想太

1990年生まれ、兵庫県出身。大野と同じくボーカル兼パフォーマーを務めるメンバー。一度聞けば忘れることができない特徴的な歌声と、男性では珍しい4オクターブの高音ボイスでDa-iCEの楽曲に彩りを添えている。ギフテッドともいえるそのボーカル力を活かして、ミュージカルにも数多く出演中。『RENT』や『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』、『ジャージー・ボーイズ』では主演を務めている。

また、工藤と同じくDa-iCEの楽曲を複数手がけ、昨今ではDa-iCE以外のアーティスト活動にも精力的だ。4ピースバンド「Natural Lag」、YouTuber・ヒカルとのユニット「UPSTART」のほか、「Let me love you」などのソロ楽曲や、FAKY・Lil’ Fangとのコラボ曲「Break it down」なども発表し、アーティストとしての存在感を示しつづけている。加えて、EMPATHY ALL PEOPLE.からプロデュースアクセサリーをリリースするなど、「いつ休んでいるのか」と思ってしまうほどに活躍の幅は広い。

・和田 颯(わだ・はやて)

和田颯

1994年生まれ、群馬県出身。パフォーマー。グループ最年少ながら、一番長いダンス歴の持ち主。小柄ながらもダイナミックなダンスは非常にテクニカルで、Dance Practice動画などでもひと際目を引く存在である。その圧倒的なパフォーマンスで、グループをダンス面から引っ張っており、インタビューなどではダンスに関してコメントをすることも多い。

さらに、Hayate(Da-iCE)としてダンスイベントに出演したり、ワークショップを開いたりも。昨今ではさらに活躍の場を広げており、『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日)や『社内マリッジハニー』(TBS)、『絶対BLになる世界vs絶対BLになりたくない男』(CSテレ朝)など俳優業にも精力的。2022年からは自身がプロデューサーを務めるアパレルブランド「how」も始動させた。

パフォーマンスだけでなく、トークやそれぞれが得意とするジャンルでの活躍も多いDa-iCEのメンバーたち。知れば知るほどその才能に驚かされるはずだ。そして、さまざまな顔を持つ彼らだからこそ見えるギャップとマルチさで多くの人を虜にしている。Da-iCEとしての活動だけに注目するのはもったいない。そう思わせてくれる5人である。


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高橋 梓

(たかはし・あずさ)フリーライター。ボーイズグループを中心に、エンタメ系サイトや雑誌にて企画・取材・執筆をしています。

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