納言・薄幸が大物酒豪タレントに学んだ「二日酔いにならない方法」<酔いどれコラム#17>


とにかくお酒が大好き! 酒豪芸人でも知られる納言・薄幸は、今では滅多に二日酔いをしないそう。

その理由が、ある方々によって最近なんとなくわかったらしいです。
今月のコラムでは、その教訓と共に「健康的に酒を飲む秘訣」を伝授します。

教訓①山下真司さん

世間では“休肝日”だなんて言葉があるけど、私の肝臓は休む事を知らない。
雇い主の私が365日休ませてくれないからだ。
肝臓もびっくりしていると思う。
なんちゅうブラック企業にぶち込まれてしまったのだと、今頃後悔しているだろう。

酒を飲み出す様になった二十歳の頃は、沢山飲んだ翌日は、毎度話にならない位二日酔いになっていた。
二日酔いを風邪と嘘をつきバイトを休みまくっていたせいで、虚弱体質キャラで働かざるを得なくなったバイト先もあった。

あれって本当に大変。
風邪と言って休んだは良いけど、大体二日酔いは次の日には復活している。
二日酔いで休んだ翌日にシフトが入っている時は、もう勘弁。
本当は絶好調だけど、一日で復活しているのは不自然だから、要所要所でしたくもない咳を挟み込みながら働く事になる。
無理矢理作り咳をしたせいで、喉がやられて痛みを伴い、本当に風邪の様な状態になる事もある。

“嘘から出たまこと”
というのは、こういう事を言うのだろうか。
多分違うよね。ある種の洗脳なのだろうか。

酒を飲み続けていく内に、最近なんて滅多に二日酔いをしなくなった。
どうして二日酔いにならなくなったのか不思議だったけど、数日前なんとなく理由が分かった気がする。

それは先日、ロケで山下真司さんとご一緒させて貰った時の事。
山下さんは、休憩中もずっと喋っていた。
とにかくよく喋る。
喋り過ぎて、休憩中も、本番中だった。
休憩中、私に肩こりが治る体操をレクチャーし始め、中々本番が始められないという不思議な事件も起こった位だ。
同じく酒好きな山下さんは、二日酔いにならない方法も教えてくれた。

「とにかく水を沢山飲むんだよ。もう寝たいなーと思うけど、俺はとにかく寝る前にいっぱい水を飲む。そうすると全然二日酔いにならない」

そう言っていた。
私は特に意識はしていないけど、酒と同じ位麦茶が好き。
口の中が酒の匂いで充満している所にぶち込む麦茶が、美味しくてたまらない。
そして必ず麦茶を枕元に置いて寝る。
麦茶用のサイドテーブルを用意している位だ。
夜中喉が乾いて起きると、部活後の高校生位の勢いで麦茶を飲む。

昔はそんな習慣無かった。
ヘロヘロになって寝落ちして、起きたら頭痛に吐き気。
毎回もう二度と酒なんて飲むかと誓って、また酒を飲んで、そして再び二日酔い、というあるある過ぎる事を繰り返していた。

山下さんに水を飲めと言われた時、もしかしたら麦茶のおかげなのかなと思った。

教訓②玉袋筋太郎さん

更に何週間か前。
『相席食堂』という千鳥さんMCの番組のロケに行かせて貰った。
4軒ハシゴ酒するという、ご褒美みたいなロケ。
私は大阪でハシゴ酒。
もう一組は玉袋筋太郎さんが、東京中野でハシゴ酒。
OAを観ると、筋太郎さんがこんな事を言っていた。

「肝臓はね、水で洗うんですよ」

おっかねえ。
聞いた事もない、なんておっかねえ文言なんだ。
でも何を言いたいのかは分かる。
山下さんの話と比べると、大分治安が悪いけど、言いたい事は多分同じ。

“明日も酒飲みてえなら、水を飲め”

そういう事だと思う。
ちなみに『相席食堂』の中で筋太郎さんがスタッフさんに
「もう一組ロケに行っていて、納言のみゆきさんなんですけど面識は?」
という質問をされていた。

それに対して筋太郎さんは
「(面識は)無え。そいつは、強えのか?」
そう答えていた。

薄幸という芸名は、番組内でたけし軍団さんが色んな人の芸名を大喜利で考える、という企画から決まった。

“薄幸”(すすき みゆき)

この名前を出したのは、筋太郎さんだ。
気持ちが良い程覚えていなくて、爽快だった。
いつか筋太郎さんと肝臓を水で洗いながら、酒を交わせる日が来ると嬉しい。
毎日酒を飲んでも翌日元気なのは、麦茶のおかげなのかもしれない。

それと、仕事が無い時に比べ、楽しい酒が増えたのもあると思う。
仕事が無くて悩んでいる時に飲む暗い酒と、仕事終わりに好きな人達と飲む明るい酒では、少なからず心身に及ぼす影響が違うんじゃないかと思う。
仲間達に心を元気にして貰って、麦茶に身を元気にして貰っている。

完全なる持論だけど、それが健康に酒を飲む秘訣だと信じて、今日も私は酒を飲む。

連載納言・薄幸の酔いどれコラムは、毎月1回の更新予定です。

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