QJ編集部 今週のおすすめ情報(2月14日〜2月20日)
『クイック・ジャパン ウェブ QJWeb』編集部員と『クイック・ジャパン QJ』本誌編集部員がお届けする「QJ編集部 今週のおすすめ情報」。イベントや展示、映画など、お仕事終わりや休日におすすめの情報をお届けします。
2月14日(金)〜2月20日(木)のおすすめ情報
駄みノ市
PUNPEE『Movie On The Sunday』には彼の代表曲「Renaissance」が収録されているが、この曲の直前、「これはスキルトレード的なものがあるから、まあギャラはないってことは知ってるからさ俺もさ、(中略)だからちょっとこのあとPUNPEEのご馳走で飯でも行きましょうよ、行きましょうー!」と驚異の交渉術で飯を要求するのがラッパー・METEORである。彼が高野政所とTwitterではじめた「#ストリートテクニック」、ラーメン屋の外のダクトで出汁の匂いをかぎながら缶ビールを飲む、とか、最高にサグな工夫で日常を楽しむ方法が満載。蚤の市的なこのイベントでトークショーが開催されるそうなのでお近くの方はぜひ!(小林翔/『クイック・ジャパン』編集長代理)
<infomation>
「駄みノ市」
開催日時:2月15日(土)・3月14日(土)16:00~20:00
開催場所:東京都中野区野方5-30-5 野方文化マーケット
渋谷の交差点にまた注目スポットが誕生
渋谷の勤労福祉会館前交差点が賑わっている。昨年末には渋谷パルコが再オープンし、その隣の「hotel koe」も2周年イベントがちょうど昨日終わったところ。今度はその隣の勤労福祉会館の1階に、東京都渋谷公園通りギャラリーというギャラリー・交流拠点がオープンした。先週末のグランドオープンの際、蓮沼執太さんによるライブが開催されたのでそれを目的に訪れたのだが、展覧会「あしたのおどろき」も開催されていたので、ちょっと覗いてきた。「誰の日常にも潜在的にあるおどろきや発見」といった体験をテーマにした展示は、ふらっと立ち寄って楽しむのにちょうどいい。展示とともに楽しめるイベントも開催されているので、ぜひウェブサイトをチェックしてから訪れてほしい。(鈴木梢)
<information>
「あしたのおどろき」
2020年2月8日(土)〜2020年4月5日(日)
※閉館日:月曜日(ただし、2/24は開館)、2/25
営業時間:11:00~19:00
会場:東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室1・2
入場料:無料
https://inclusion-art.jp/
アカデミー賞の本命だったワンカット映画!
今年度最多4冠に輝き、終わってみれば『パラサイト 半地下の家族』が話題をかっさらった感のあるアカデミー賞。個人的にもこの世間の盛り上がり方を見ていると『パラサイト』もしかしたら……みたいな予感もあったのですが、作品賞の本命は『1917 命をかけた伝令』だったはず。TBSラジオ『アフター6ジャンクション』でのメラニーさんの事前予想も作品賞は『1917』でした。その『1917』が2月14日に公開されます! 僕はワンカット映画ってけっこう好物で、映画ライターの高橋諭治さんと一緒に作らせてもらったワンカット映画/映像の系譜&新作紹介の記事もぜひ!(森田真規)
<information>
映画『1917 命をかけた伝令』
2020年2月14日(金)全国ロードショー
配給:東宝東和
https://1917-movie.jp
惣田紗希『山風にのって歌がきこえる』原画展
『QJWeb』と並行して出版社(STAND! BOOKS)で本を作っている森山です。毎日、全国の本屋さんからファックスで、電話でご注文をいただきます。まだ見ぬ本屋さんが、どんな場所でどのような佇まいであるのだろうといつも想像しています。これから少しずつ全国の本屋さんに営業に、一客としても訪ねて歩きたいと思っています。そんな本屋さんのひとつ、群馬県・高崎市にある書店REBEL BOOKSさんで、グラフィックデザイナー/イラストレーターの惣田紗希さんの新刊『山風にのって歌がきこえる』(タバブックス)の原画展が今週末から2月の間、開催されています。この機会にぜひ高崎へ、電車でふらっと出かけたいです。(森山裕之)
<information>
「惣田紗希『山風にのって歌がきこえる』原画展」
2020年2月15日(土)〜2020年3月1日(日)
営業時間:10:00~20:00
定休日:水曜日
会場:群馬県高崎市椿町24-3 REBEL BOOKS 1F
キラやば〜っ☆な感謝祭!
主演にでんぱ組inc.の成瀬瑛美さんを起用し、変身シーンではプリキュアが毎回歌い、宇宙船に乗って旅をするなど、シリーズ16作目にしてプリキュアのあり方を大きく更新した本作。多様な立場の人たちが混在し、経済的、思想的分断が深まる現代において、「たとえわかり合えなくても、他者の背景を想像し、思いやる=イマジネーションの力」というクリティカルなテーマに挑戦した作品でした。本放送は先月無事完結しましたが「キラやば~☆なスペシャルステージ」が大阪、東京で行われます。昼帯の「ファミリー公演」と夜帯の「プレミアム公演」という2形態。「プレミアム公演」には声優トークショーもあり、子供だけでなく『スタプリ』を愛するどんな人でも楽しめること必至です。(谷地森創)
<information>
「スター☆トゥインクルプリキュア感謝祭」
開催日:
2020年2月15日・16日(大阪)
2020年2月22日・23日(東京)
各日、ファミリー公演、プレミアム公演の2回公演
会場:オリックス劇場(大阪府)、中野サンプラザ(東京都)
ローチケ、イープラスなどでチケット取り扱い中
https://precure-kanshasai.com/
ダムタイプ35周年の大規模展覧会
去年の夏、あいちトリエンナーレで見た美術作品の中でもひときわ評判がよく、インパクト抜群だったのが高嶺格さんの“壁”でした(正式タイトルは「反歌:見上げたる 空を悲しも その色に 染まり果てにき 我ならぬまで」)。
あの高嶺さんが所属していたメディアアーティストグループ、ダムタイプの個展が開催中です。装置、映像、音、生身の体などで作品を構成し、日本におけるメディアアートの先駆けとされるダムタイプ。結成35周年の契機ということで過去にない大規模な展覧会となっており、公式サイトの解説を読んでもどんな体験ができるのかまったく想像つかない作品ばかり。ただ(前にもこの欄で書きましたが)、長期間開催する美術展もうっかりしているといつの間にか終わってしまうもの。この展示も今週末まで!(田島太陽)
<information>
「ダムタイプ|アクション+リフレクション」
会期:2019年11月16日(土)〜2020年2月16日(日)
会場:東京都現代美術館
開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
観覧料:一般 1400円/大学生・専門学校生・65歳以上 1000円/中高生 500円/小学生以下無料
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/dumb-type-actions-reflections/
ただ本を黙々と楽しむための贅沢な読書会
昨日(2月13日)下北沢のB&Bで滝口悠生さんとfuzkueの店主・阿久津隆さんのトークイベントに参加してきました。滝口さんが2018年にアイオワ大学のライタープログラムに参加し滞在した3カ月間を日記にした――が書籍化された記念のイベント。「滝口さんって日記も小説も人をこき下ろしたりしないですよね」「連用形で文章終わらせがち」「非公開を前提に書く文章ってありますか?」とかとか。ふたりの「日記観」的なものがドバドバとあふれ出る、静かで楽しい時間でした。今は、2月20日にfuzkueで行われる読書会、久々に行ってみようかな、というモードです。(渡部遊/『クイック・ジャパン』編集部)
<information>
「会話のない読書会25 2/20 ヴァージニア・ウルフ『幕間』」
開催日時:2020年2月20日(木)20:00〜22:30
開催場所:フヅクエ
読む本:ヴァージニア・ウルフ『幕間』(片山亜紀訳、平凡社)
※本は各自持参
料金:2000円(税別)
定員:10名 ※要予約
http://fuzkue.com/entries/890