「楽しい」や「うれしい」を教えてくれた彼女との結婚
そんな彼女と僕は結婚した。
入籍日は2021年7月16日。
2017年に急逝したメンバー松野莉奈さんの誕生日であり、松野さんへの思いが詰まった曲「なないろ」を『THE FIRST TAKE』で歌った日。
そして、安本さんが279日ぶりに復帰し、メディアに姿を現した日。
エビ中にとって大切な日に、エビ中を教えてくれ、僕の人生に彩りを与え続けてくれた彼女を、人生をかけて推していくことを決めた。
2022年5月1日、僕は結婚式を挙げた。
彼女はメンバーカラーの9色で彩ったイヤリングをつけ、会場全体を「なないろ」にちなんでカラフルな装飾にした。そしてお色直しをした僕らは、エビ中のサイリウムを振って登場した。
エンドロールムービーで流した「まっすぐ」を聴きながら、満足そうにしている彼女の横で、僕は泣いていた。
参列した芸人が「新郎新婦がまぶしすぎるので、今日のためにめがねを新調してきました。ブルーライトカット、ふたりの幸せオーラカットってね」と、忌み言葉満載のスピーチをしてスベったところ以外は、すごく華やかで楽しい式だった。
僕の人生とエビ中は切り離せないものとなっている。入籍日を説明するのだって、このコラムがこの世に残ることだってそうだ。


エビ中を好きになってからたくさんの芸人にエビ中のよさを楽屋で説いているうちに、エビ中と共演する芸人が次々と「さすらいラビーの宇野がエビ中のファン」とメンバーに伝えてくれるようになった。
最初は「さすらいラビーの宇野……?」という反応だったという彼女たちだが、あまりにも名前を聞くもんだから、東京ホテイソンが伝えてくれたときには「さすらいラビーの宇野さんは、あらゆる芸人さんを使って自分の名前をエビ中に知らせようとしてくる」と、メンバーの真山りかさんが発言し、メンバーが爆笑するようにまでなった。
変なかたちでエビ中に近づいてしまっている。このままだとただの目立ちたがりのファンになってしまう。
早いとこ売れて、共演して、少女漫画でおなじみ「あぁ〜あのときの!」を実現しないといけない。

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