お笑いコンビ・ランジャタイの国崎和也が、徒然なるままにコラムを執筆。本連載での名義は「ふっとう茶☆そそぐ子ちゃん」です。
今月は、ある漫画に対して、感謝の気持ちを。
何も伝えることはできませんが、
君は、
魂がゆさぶられる漫画を読んだことがあるか!?
読後、日々の景色が変わる漫画を読んだことがあるか!?
漫画に人生を変えられたことがあるか!?
あたくしはある!
ある!!!!!!!!
ない?
ある!!!!!!!
小学生で『キャプテン翼』を見てサッカー部へ。
中学生で『スラムダンク』を見てバスケ部へ。
そのままバスケをやろうとして、春休みに『テニスの王子様』を見て、テニス部へ。
さらに高1の終わりに、『スラムダンク』を見て、テニス部を辞めて、再びバスケ部へ。
さらに高2の夏に、『ヒカルの碁』を見て、囲碁のプロを目指そうかと思って、バスケ部を辞めて、囲碁に熱中した。
漫画に人生を左右されている。
こんなに左右されることなかなかない。
そんな漫画の中でも、どうしようもなく
魂が燃える漫画が、ある!
『バチバチ』という漫画だ。
『バチバチ』という漫画は、週刊少年チャンピオンで連載されていた、相撲漫画でございまして
主人公の「鮫島鯉太郎」という人物が、己の相撲道を信じて、全力で駆け抜ける、激アツ作品なのでございます。
この漫画、本当に作者様が魂をこめて描いているのが、ヒシヒシと伝わってくるのでありんす。
漫画は、
『バチバチ』
↓
『バチバチBURST』
↓
『鮫島、最後の十五日』
というシリーズでくくられており、
なんと、
ほんとに、
もう、
かなり、
まじで、
ええ、
ああ、
もう、
もう、
信じられないところで、
この漫画は、
この漫画の主人公の
「鮫島鯉太郎」の物語は、
“未完”で終わってしまう。
作者の佐藤タカヒロ先生が、
執筆途中でお亡くなりになってしまった。
おいおい嘘だろ、、!?!?!
僕は当時、その出来事が信じられなくて
「未完で、最終回」という事実に、
発売日に近所のコンビニで
『鮫島、最後の十五日』が載っている少年チャンピオンを買い、
フラフラ足で、最終回、無念の打ち切り、どうなっちゃうんだろうかと、家に帰る途中で、ふと、
いままでの『バチバチ』への物語に対して、鮫島鯉太郎という人物の、相撲への信念に対して、
こみ上げる感情が我慢できなくなって、ページを開いた。
路地で少年チャンピオンを立って読みながら、
『鮫島、最後の十五日』を、
一枚一枚、丁寧に、
丁寧に、ページをめくった。
作者が亡くなってしまった。
この最高の漫画は未完で終わる。
結末を見られないまま、
終わってしまう。
終わってしまう、、!
終わってしまう、、!
こんなにも熱い、
炎のような作品の火が、消えてしまう、、!
丁寧に、人生でこんなにページを丁寧にめくることはもうないぞ というくらいのスピードで、
丁寧にページをめくった。
先生が魂を込めて描いた最後の漫画。
ページをめくっては、熱い。熱い。
熱すぎる。
魂が、燃えるようだった。
そして、その瞬間はやってきた。
最後の、
最後の1ページ。
ページをめくれば、
この漫画と、本当に、最高に熱くて、面白い漫画との、別れがやってくる。
もう二度とその先は、読めない。
先生が手掛けた、ラストのページ。
お別れの、一枚。
『 』
最高だ。
最高の最後だ。
奇跡だ。
奇跡の、本当に、
ここじゃないと終われない、
このページでないと!!
ここじゃないと!ここじゃないと!!!
ドンピシャで!
絶対ここじゃないか!!なあ?!
という、
最高の一枚。
消えると思っていた漫画の火は、
最後のページで
瞬く間に燃え上がった。
燃えて燃えて、僕の中にずっと残る炎になった。
しばらく少年チャンピオンを抱えて、その場で固まってしまった。
なんてカッコいい男なんだろうか。。
最後までバチバチに魂を込めた漫画は、
なんてカッコいいんだ。。
人生で、何回かしか出会わない、
とてつもない衝撃、大インパクトな、
カッコいい男、鮫島鯉太郎。
そして、佐藤タカヒロ先生。
先生、素晴らしい漫画でした。
言葉にするのがもったいないくらい、
大変、素晴らしい漫画でした。
自分は言葉にするのがへたくそで、何も伝えることはできませんが、
最高の漫画をありがとねい!!!
になります。
さあ!
この漫画が気になった皆さま。
魂が燃えるように、熱くなりたい皆さま。
全力で燃えるように、生きたい皆さま!
ぜひぜひ読んでくださいまし!!
バチバチ!!!
のひょ〜!
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