なぜ囲碁将棋が北海道で「絶景番組」?地方局で「お笑い番組」を作る難しさ

2022.2.19
囲碁将棋

2月25日(金)から北海道文化放送(UHB)で始まる、新しいお笑い番組『ZEKKEI NETA CLUB』。東京を代表する実力派漫才師・囲碁将棋が、北海道の大自然を舞台に漫才を披露する、新しいバラエティ番組だ。

漫才衣装を持って絶景スポットを巡り、大自然の中でスーツに着替えてネタを披露。ネタ番組なのか、自然番組なのか、それとも旅番組なのか、どのジャンルにも属さない新しいテレビ番組の企画・演出を務めるディレクターふたつぎが番組について綴る。

なぜ囲碁将棋が、ゆかりのない北海道の番組に?

M-1グランプリ』では準決勝常連、『THE MANZAI』では決勝進出、近年はニューヨークやオズワルド、ダイタクといった東京よしもとの後輩芸人から慕われ、「芸人が憧れる芸人」ともいわれる囲碁将棋。漫才のおもしろさは知られている一方、テレビタレントとして観ることはまだ少ない。

いちお笑いファンである私は、「こんなにおもしろいのに、まだあまりテレビに出ていないなんて! 世の中のテレビ関係者は何をしているんだ!」という、テレビマンとしては矛盾した怒りさえ感じていた。

「……だったら自分で番組を作ればいいのではないか?」
お笑いファンとしてではなく、テレビディレクターとしての私は、2021年7月に今回の企画書を提出した。情報番組を制作する報道情報部から、バラエティ番組を作るコンテンツ制作部に異動した初日のことだった。

囲碁将棋
第1話の写真。文田はロケ用に買った7万のダウンを着用 (c)UHB

もちろんテレビ局員として番組を作る以上は、上司や会社を納得させる「理由」が必要だ。正直、北海道のテレビ局でお笑い番組を作ることはキー局に比べて難しい。ましてや、北海道にゆかりのない東京芸人をキャスティングするのは尚のことだ。

そこで私は「絶景」番組として番組をプレゼンすることにした。囲碁将棋が公式YouTubeチャンネルで「絶景漫才」という動画を上げていて、「コレだ!」と思った。

「北海道の絶景をステージに漫才を披露する番組」と、あくまで「絶景メインの番組」として説明した。するとそこに、北海道で囲碁将棋が番組をやる意味が生まれる。この理由づけが上司にクリティカルヒット。「絶景番組」を作ることになった。ただ、本当にこの番組が「絶景番組」なのかどうかは、放送を観て確かめてもらいたい。

北海道の絶景×囲碁将棋の番組ができるまで

この記事の画像(全8枚)


関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

関連記事

さすらいラビー×ママタルト

さすらいラビー×ママタルト大学お笑い対談<前編>『M-1グランプリ』がなかった2010年代前半、大きかった「わらゼミ」の存在

Gパンパンダ×令和ロマン_1

Gパンパンダ×令和ロマンの早慶お笑い対談(1)大学お笑いサークル芸人は、いかにしてプロの世界へ飛び込むのか?

お笑いにおいて、女は「キャラクター」なのか――“女芸人”の葛藤と歴史、そしてこれから

『関西コント保安協会』

『キングオブコント』王者・ロングコートダディらのコントをともに作るプロたちの仕事【『関西コント保安協会』裏側レポート】

久保田未夢&指出毬亜が語る、果林とエマの“言わずに伝わる”関係性「自分にないものを持っているからこそ、惹かれ合う」【『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』特集】

「明るさで元気をくれる人」と「一番近しい“あなた”」。矢野妃菜喜&村上奈津実が考える、侑と愛がお互いに差し向けるまなざし【『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』特集】

『Quick Japan』vol.180

粗品が「今おもろいことのすべて」を語る『Quick Japan』vol.180表紙ビジュアル解禁!50Pの徹底特集

STARGLOWが『Quick Japan』表紙&50ページ超え総力特集に登場!ミニカード付きセットも限定販売

STARGLOWが『Quick Japan』表紙&50ページ超え総力特集に登場!ミニカード付きセットも限定販売