L.M.モンゴメリ不朽の名作『赤毛のアン』に、大胆な現代的アレンジを加えたNetflixドラマ『アンという名の少女』シーズン3。第2話「内なる魂の叫び」は、ついにアンが自分のルーツを探す旅に出る回。シーズン2、シーズン3とシーズンを重ねるごとにオリジナル度が高くなってきて、シーズン3の多くは原作にはないエピソードだ。『ぷよぷよ』『はぁって言うゲーム』の作者でライターの米光一成による全話レビュー。
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『アンという名の少女』全話レビュー・あらすじまとめ/記事一覧
女性をデートに誘うギルバート!
アンは、自分の両親の情報を調べるためにノヴァスコシアの孤児院を訪れる。汽車の旅には、ギルバートが付き添う。
ギルバートは「僕としては君の付添はイヤじゃない」と穏やかに伝えるが、アンは「あなたなんかいらない」と強がってしまう。
駅に到着したところで、ふたりは別行動に。
「私たちもう会わないほうがいいのに。また顔を合わせてるわねボーンズさん。この前お会いしたときと少しも変わってない。顔色が悪いわ」
ギルバートは見習いとして働くワード医院へ。中からそんな声が聞こえてくる。
ウィニフレッド嬢が、骸骨標本の掃除をしながらひとり芝居でふざけていたのだ。
「もしボーンズさんが構わなければだけど、ぼくと一緒にお茶を飲みに行きませんか」
ギルバートはウィニフレッド嬢をデートに誘う。
さっき列車の中で、アンに冷たくされたのが響いていたのかも!
優しいコール、押されるギルバート、一方家では
アンは、友人のコールと一緒に孤児院へ向かう。
孤児院の寮長の部屋では、妻を亡くした父親が子供を預けるところに出くわす。
「いずれ家にもどす? あなたは死んだことに?」と寮長が聞くと、父親は「死んだことにしてください」と答えるのだ。
アンは不安になる。自分の両親も死んだと聞かされていたが本当なのだろうか。しかも、寮長は、調べもせずに、アンの両親の記録は残ってないとニベもない。
「でたらめな想像をしてたせいで何が真実か分からない」と混乱するアン。自分は惨めだと言うアンに、コールは優しく語る。
「違う。自分を救ったんだ。想像力を働かせて、ここの生活に耐えた。それが事実だよ。その前向きさ、気高さが今の君を作った」
ギルバートは、ウィニフレッド嬢とデート中。
いきなり年を聞くギルバートに「デートはこれが初めてなの? 振るまいかたを教えてあげる」と、ウィニフレッド嬢のデートレッスンが始まる。
ウィニフレッド嬢も、気の強いおしゃべりなタイプだ。ギルバートの好きな女性のタイプは一貫している。
押され気味のギルバートだったけど、最後には「二度目のレッスンが必要みたいだ」と決める。
一方、不在中のギルバートの家。結婚したバッシュとメアリーのところには、メアリーの息子イライジャが訪ねてくる。
メアリーはとても喜び、バッシュも歓迎する。が、バッシュとメアリーのあいだに子供が生まれていることを知り、酔っ払って、イライジャは暴走する。陽の当たる生活をしているバッシュたちを妬ましく思う気持ちが抑えきれなくなる。
嫌味を言い、悪態をつく。しかも、翌朝、ギルバートの父親の部屋を荒らして逃げ出してしまうのだ。
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