大物政治家役といえばこの人!
駆け引きはつづく。ウサン法律事務所のハン代表(チョ・ハンチョル)は政治家秘書のキム・ソグ(ユ・テウン)に働きかけ、大統領候補の政治家、パク・スンジュン(イ・ギョンヨン)との面会にこぎつける。
ギロチン・ファイルによると、パクもバベルグループから恩恵を受けており、IUDC(革新都市開発公団)を通じて値上がりするバベル・タワーの周辺の土地を購入していた。なお、今年3月には韓国の土地住宅公社の職員らが、事前に得た内部情報をもとに値上がりしそうな土地を購入していたという疑惑が実際に発生。前自治体主張や議員などを含めた34人が逮捕され、529人が書類送検、公社の幹部は自殺し、所管する大臣は辞任した。よくできたフィクションは現実とリンクしている。
キム秘書を演じたユ・テウンは“90年代の青春スター”の名をほしいままにした俳優。政治家役のイ・ギョンヨンは“大物政治家役、ラスボス役ならこの人!”という大物実力派俳優。いかにもなキャスティングに思わず笑ってしまった韓国ドラマファンも少なくなかったとか。
一方、ヴィンチェンツォの仕掛けも冴えていた。ギロチン・ファイルをエサにアンくんの上司、対外安保情報院局長のテ・ジョング(クォン・テウォン)をバベルグループに潜り込ませていたのだ! あの人のよさそうな局長が悪に染まってなくてよかった……。局長が「キム・ヒウォン、パク・ジェボム」と首をかっ切るポーズは楽屋オチ。キム・ヒウォンは監督で、パク・ジェボムは脚本家。
局長はキム秘書に働きかけ、ハンソクにヴィンチェンツォに手を出さないように牽制。さらにハン代表からの働きかけもあり、ハンソクに会長から降格するよう勧告する。手足をひとつずつもがれていくハンソク。チェックメイトはもうすぐのようだが……。チェスといえば、ヴィンチェンツォが暖薬寺の「僧侶」たちをどう使うかも伏線になっている。
裏切りのハンソ
アイスホッケーをするヴィンチェンツォとバベルグループ副会長のチャン・ハンソ(クァク・ドンヨン)。彼はヴィンチェンツォと通じていたのだ。情報を流す代わりに「俺は殺さないよな」と聞くあたりは小物っぽくて憎めない。ヴィンチェンツォにぶつかったところを抱きしめられると、なぜかムーディーな音楽が流れる。え、こ、恋?
地検長の座を手に入れたハン代表の企みで、インターポールがヴィンチェンツォを逮捕するために韓国へやってきた。バベルグループの会長就任を確約されたハンソがヴィンチェンツォをスケートリンクに呼び出し、拳銃を向ける。裏切りだ。しかし、百戦錬磨のヴィンチェンツォもハンソに銃を向けていた。
そこへインターポールと韓国警察が突入し、ふたりを包囲する。またこの構図だ。しかし、今回は違う。ハンソがヴィンチェンツォを撃ち抜いたのだ! 鮮血と共にスケートリンクに倒れるヴィンチェンツォ。この出血量は尋常じゃない。まわりには警察官たちもいる。ヴィンチェンツォはどうやって助かるのか? 次回が待てない! デデン!
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