阿部寛『ドラゴン桜』6話 メロスは激怒した、桜木も激怒した、邪智暴虐の父親が教室で流した涙

2021.6.6

女に学歴は必要ないんだ

ところが小杉麻里に問題が起きる。彼女の父親が、ダメダメな昭和の暴力くそオヤジ。

「女に学歴は必要ないんだ」「女で高学歴なんていったらあの女のように生意気な上に人を見下す」「早いうちに優秀な相手を見つけて結婚させる。女にとってそれが一番幸せなんです」

と、胸くそ悪い発言を連発。しかも、娘を殴ってるので、誰がどうみても悪党決定。

「父親っていうのは大黒柱だろ。家族の幸せを願って大きく強く支えてやる柱だろ!」

と桜木先生も負けじと昭和な説教で盛り上がる。
そこにやってくるのが、東大専科のメンバー(なぜか岩崎楓だけいない)。
太宰府治先生の「創作は建築学である」の教えを守った「小杉麻里は東大に行くべきだ」の作文を朗読する。
友の声に小杉が応えて「みんなと目指したい! みんなと東大に行きたい」と泣き、お父さんも「すまなかった」と泣くのだった。
「走れメロス」の作者が言いたいこと「友を信じて待て」というメッセージがビシバシ伝わってくる熱血回でした。

明るいおバカキャラの早瀬菜緒(南沙良)の飽きっぽいという設定が7話で効いてくるか(7話より)/日曜劇場『ドラゴン桜』(C)TBS
明るいおバカキャラの早瀬菜緒(南沙良)の飽きっぽいという設定が効いてくるか(7話より)/日曜劇場『ドラゴン桜』(C)TBS

余談。「走れメロス」の作者太宰治は、熱海の旅館の宿泊費が払えなくなって、友達を人質に置き去りにして逃げ出した過去の持ち主。あとから、置き去りにした友達に「ひどいじゃないか」と怒られて、「待つ身がつらいかね、待たせる身がつらいかね」と言ったのだった。ひどいー!

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  • 日曜劇場『ドラゴン桜』(7話より)(C)TBS

    『ドラゴン桜』

    出演:阿部寛、長澤まさみ、高橋海人(King & Prince 高は正式には「はしご高」)、南沙良、平手友梨奈、加藤清史郎 ほか
    原作:三田紀房『ドラゴン桜2』(コルク)
    脚本:オークラ、李正美、小山正太
    音楽:木村秀彬
    プロデューサー:飯田和孝、黎景怡
    演出:福澤克雄、石井康晴、青山貴洋

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