阿部寛『ドラゴン桜』5話 昆虫大好き原くんが「マジカルバナナ」に参加しなかった理由

2021.5.30


桜木の秘策は「マジカルバナナ」

桜木が提案した新たな勉強は、なんと「マジカルバナナ」。
なつかしい。
1990年から1999年に放送されていてバラエティ番組『マジカル頭脳パワー!!』(日本テレビ)で人気だったゲームだ。
リズムに乗って、前の言葉から連想される言葉をテンポよく言っていく。

水野は、漢字2文字で答えるという縛りをつけて、「マジカル天気」でスタートする。「天気と言ったら晴天」で、高橋海人が演じる瀬戸輝の番。「晴天と言ったら晴れ」。いきなり漢字2文字の縛りを忘れていてアウト。

その後、晴天→雨天→豪雨→曇天→とつづいていくが、南沙良演じる早瀬菜緒が詰まってアウト。楽しそうに盛り上がっている。
これ以外にも、漢字パズルなどのさまざまなゲームで学習していく東大専科のメンバー。
「成績アップに必要なのは苦労じゃない。楽しい努力」という桜木の教えは素晴らしい。

今週も「バナナ」活躍か? 岩崎楓(平手友梨奈)もバナナを食べてる(6話より)/日曜劇場『ドラゴン桜』(C)TBS
今週も「バナナ」活躍か? 岩崎楓(平手友梨奈)もバナナを食べてる(6話より)/日曜劇場『ドラゴン桜』(C)TBS

昆虫大好き原くんが参加しない理由

桜木のスカウトによって、原健太(細田佳央太)が新たに東大専科に入った。
ところが、健太は「マジカルバナナ」などのゲーム的学習には参加していない。岩崎楓が「健太をいつまで放っておくんですか」と言うが、桜木は「あいつのことはいい」「放っておけ」と言う。
健太は、興味が強い物事に没頭し、すごい集中力を発揮できる特性がある。いわゆる「過集中」の状態になりやすい。だから、「マジカルバナナ」をやるよりも、興味のあることに集中させたのだろう。

秀才藤井は、自分の対戦相手が成績ビリの健太だと知り激怒する。

「こんな虫けら」
「ここのネジが足りない」
「生きてる価値もないようなヤツ」

と、むちゃくちゃなことを言う。なんて、わかりやすい悪党。
だが、健太は、聴覚的短期記憶能力が弱いだけで、目から記憶したものは絶対に忘れない能力の持ち主だった。
桜木は、健太が興味を持っている昆虫の羽ばたきの英語論文を渡す。猛烈に知識を吸収していく健太。
その姿を見て、小杉麻里(志田彩良)も参戦。
ふたりの力で、秀才藤井との対決で完全勝利を収めるのだった。

東大専科に参加した昆虫大好き、原健太(細田佳央太))/日曜劇場『ドラゴン桜』(C)TBS
東大専科に参加した昆虫大好き、原健太(細田佳央太))/日曜劇場『ドラゴン桜』(C)TBS

「社会を変えろ。常識を変えろ」「みんなと同じ方法でやる必要はない。おまえだけの方法が必ずあるから」等の名言も飛び出し、熱い演技の回だった。
それだけに、純粋でピュアで天才的なスキルが隠されているという発達障害者像と、それを物語の都合に利用する展開は、少し残念だった。
次回、第6話は、いよいよ合宿。小杉さんの家庭問題が描かれるようだ。

『ドラゴン桜』5/30(日) #6 2泊3日 地獄の勉強合宿! 競争心を燃やせ!!【TBS】


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  • 日曜劇場『ドラゴン桜』(6話より)(C)TBS

    『ドラゴン桜』

    出演:阿部寛、長澤まさみ、高橋海人(King & Prince 高は正式には「はしご高」)、南沙良、平手友梨奈、加藤清史郎 ほか
    原作:三田紀房『ドラゴン桜2』(コルク)
    脚本:オークラ、李正美、小山正太
    音楽:木村秀彬
    プロデューサー:飯田和孝、黎景怡
    演出:福澤克雄、石井康晴、青山貴洋

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米光一成

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米光一成

米光一成 (よねみつかずなり)ゲーム作家/ライター/デジタルハリウッド大学教授/日本翻訳大賞運営/東京マッハメンバー。代表作は『ぷよぷよ』『はぁって言うゲーム』『BAROQUE』『はっけよいとネコ』『記憶交換ノ儀式』等、デジタルゲーム、アナログゲームなど幅広くデザインする。池袋コミュニティ・カレッジ..

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