1.謎解きの分散
「みやまん」で起きている出来事は「呪いによる死」の話題が中心になっている。呪いに絡む内容は「イマオカ・オカルト倶楽部 | 血の人形事件について」という(フェイクの)ホームページに情報が掲載されており、メンバーが死ぬたびに彼女たちの名前も追記されていく。
物語のヒントは動画とツイートだけでは追い切れないくらい、あらゆる場所に情報が分散している。たとえばいくつかの、この世界を表現するフェイクホームページが、公表されないままこっそり開設されていた。彼女たちが通う高校のサイトや、メンバーのひとりが参加している劇団のサイトなどで、もしかしたらネットのどこかにほかにも隠されている可能性もある。
謎解きの際に、平塚市の本物の広報のバックナンバーを参照しないと解けない問題も用意されていた。解を導くために電話をかけなければいけないものもあった。彼女たちのLINEに貼られたDropboxのURLを手で打ち込むと、会議の録音データが実際に共有されている。現実の平塚八幡宮には、彼女たちが呪いを解くためにかけた絵馬が実際に飾られている。メールを利用することで、視聴者ひとりだけでは絶対解けない、SNSで交流しないといけない仕様の謎解きがあるのもおもしろい。
テーマソングを歌っている「ずっと真夜中でいいのに。」のMVにもヒントが織り込まれている。一瞬映るQRコードを読み込んだときに現れる大量の英数字を、デコードすることで画像情報を得ることができる仕組みだ。
「みやまん」メンバーの何人かは、ツイッターの裏アカウントを持っていることも判明している。今まで仲よしとして描かれていた彼女たちの隠された本音や性格が、じわじわと浮かび上がる演出だ。
最近大きく話題になったのが『バーチャルマーケット5』内での情報だ。『バーチャルマーケット』とはVR空間内で3Dモデルの販売を行う世界最大規模の即売会のこと。この中で『Project:;COLD』関連のフェイクニュースがあたかも本物のように流され、新規の謎も投入されている。『Project:;COLD』ではすでにバーチャル空間も舞台のひとつになっている。
プロモーションとして『あるごめとりい』というYouTuberチャンネルが公式に起用された。普段は現実世界で起きた殺人事件や都市伝説を調査して解説するチャンネル。『Project:;COLD』のフィクションについてのPR動画も、現実とまったく同じ手法で映像化してアップした。
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