「俺たちが一番おもしろい」M-1グランプリ煽りVTRの歴史

2021.1.13

重厚さが増した第2章「俺たちが一番おもしろい」

5年後、復活を果たしたM-1グランプリ(2015)。煽りVTRもさらに重厚さが増した「おもしろい……!」枠はジャルジャルの後藤淳平。

「ただ証明したい……!」モンスターエンジン
「俺たちが……!」東京ダイナマイト
「一番……!」トレンディエンジェル
「おもしろい……!」ジャルジャル(後藤のみ)

『M-1グランプリ2016』では「ただ証明したい……!俺たちが……!一番……!おもしろい……!」のタメが伸び、このフレーズ中に映る芸人が4枠から8枠へと倍増した。そんななか「おもしろい…!」枠に選ばれたのはハライチ・澤部佑。

「ただ証明したい……!」メイプル超合金→馬鹿よ貴方は(平井“ファラオ”光のみ)→スリムクラブ
「俺たちが……!」ハライチ(岩井勇気のみ)→ジャルジャル
「一番……!」さらば青春の光(森田哲矢のみ)→ミキ(亜生のみ)
「おもしろい……!」ハライチ(澤部のみ)

『M-1グランプリ2017』でも変わらない重厚感でさらに「人生を賭けた戦い」の様相を呈してきた。「おもしろい……!」枠に選ばれたのは和牛・川西賢志郎。

「ただ証明したい……!」とろサーモン→ゆにばーす(川瀬名人のみ)
「俺たちが……!」ニューヨーク(嶋佐和也のみ)→ミキ(亜生のみ)→かまいたち
「一番……!」さらば青春の光(森田のみ)
「おもしろい……!」和牛(川西のみ)

『M-1グランプリ2018』で最も印象的だったのが、ゆにばーす川瀬名人の「ひとり2カット」。あとにも先にも同じ芸人が連続で使われたのは彼が初めて。「おもしろい……!」枠はラストイヤーとなるスーパーマラドーナ武智。

「ただ証明したい……!」かまいたち→和牛→ジャルジャル(後藤のみ)
「俺たちが……!」ゆにばーす(川瀬のみ)→ゆにばーす(川瀬のみ)→三四郎(小宮浩信のみ)
「一番……!」→霜降り明星
「おもしろい……!」→スーパーマラドーナ(武智のみ)

『M-1グランプリ2019』は令和初の開催ということもあり、映る芸人の数がさらに激増。10組を超える芸人の中から令和初の「おもしろい……!」枠に選ばれたのはかまいたち山内健司。

「ただ証明したい……!」ミルクボーイ→カミナリ→アインシュタイン(河井ゆずるのみ)→囲碁将棋→三四郎
「俺たちが……!」からし蓮根→四千頭身(都築拓紀のみ)→すゑひろがりず(南條庄助のみ)
「一番……!」ミキ→見取り図(リリーのみ)→東京ホテイソン
「おもしろい……!」→かまいたち(山内のみ)

そして今年の『M-1グランプリ2020』、「漫才は止まらない」をテーマにこれまでで一番重厚な仕上がりに。舞台前にマスクを外す芸人たちの姿など、「今」という時代でしか撮ることのできない映像になっており、映る芸人の数も過去最多となった。激戦を制し「おもしろい……!」枠に選ばれたのは見取り図・盛山晋太郎。

「ただ証明したい…!」コウテイ→ミキ→ぺこぱ→見取り図(リリーのみ)
「俺達が…!」→オズワルド→藤崎マーケット(トキのみ)→Dr.ハインリッヒ→ラランド(サーヤのみ)→20世紀(木本のみ)
「一番…!」→東京ホテイソン→からし蓮根(伊織のみ)→トム・ブラウン→ニューヨーク(屋敷裕政のみ)→アキナ(山名文和のみ)→マヂカルラブリー(野田クリスタルのみ)→錦鯉
「おもしろい…!」→見取り図(盛山のみ)

また、2020年はCreepy Nutsの楽曲「板の上の魔物」とコラボしたスペシャルムービーも公開されており、こちらもカッコよさが天元突破した大絶頂案件の映像となっているのでぜひチェックしてもらいたい。

今や日本を代表する大会になったM-1グランプリ。漫才とともに年々進化しつづける煽りVTRにこれからも注目していきたい。

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