【衝撃3】シーズン2とシーズン3が!!
Netflixで『アンという名の少女』のシーズン1からシーズン3までを観ることができる。
そんなにネタバレにならない程度に紹介しよう(まったく知りたくないという人は読まないほうがいいよ)。
シーズン2は、下宿人になった悪党ふたりがさらなる悪事を重ねる。アヴォンリーに金が出るとフェイクニュースを撒き散らし、詐欺を働くのだ。
『アンの愛情』(アン・シリーズ3)に登場するアンの書いた小説「アベリルのあがない」を連想させる展開になっていく。
「モーリス・レノックスは悪人なんです」アンは怒った。「どうしてみんな、パーシヴァルより、モーリスが好きなの? わからないわ」
『アンの愛情』「第12章 アベリルのあがない」松本侑子訳/文春文庫
「パーシヴァルは好人物すぎて、癪にさわるのさ。今度、男を書くなら、人間が本来持ってる毒気も、少しは入れるこった」
「アベリルは、モーリスなんかと結婚しません、彼は悪党なんですよ」
「アベリルが改心させるのさ。女というものは、男を改心させることができる。もっともくらげみたいな骨なし男じゃ無理だがな。お前さんの小説は悪くはない……面白いと言ってもよかろう、それは認めるよ。だがな、読むに値する小説を書くには若すぎる。あと十年、待つんだな」
一方ギルバートは、過酷な労働環境の蒸気船で働き、黒人のバッシュと友達になり、大冒険を繰り広げる。
ステイシー先生も登場するよ。
衝撃であり残念なお知らせをしなければならない
シーズン3で、アンは、先住民のミクマク族の少女カクウェットと友達になる。ミクマク族にも教育を受けさせるべきだという考えで、少女カクウェットは寄宿舎に入るが、そこがひどいところで……(おそらくスピンオフ的短編集『アンをめぐる人々』の「平原の美女タニス」が着想の原型。これは、先住民族の少女と白人男性の悲恋を描いているので、相当違うっちゃ違う)。
アンのルーツ探しや、ギルバートに婚約者騒動や、アンが書いた記事が巻き起こす大事件など、シーズン3は、原作からさらにイメージを飛ばして、大胆な展開を見せる。
そして、衝撃であり残念なお知らせをしなければならない。
シーズン3の最終話まで観ても、完結してない。「えええ、ここで終わり!? カクウェットちゃんは!?」というところで終わってしまう。
しかも、シリーズ打ち切りが発表されている。
シーズン4制作の嘆願運動が起こっているが、未だ制作される気配はない。
打ち切りの理由は、はっきりしない。
カナダの公共放送局CBCの社長が、「カナダ産業を阻害するNetflixとの協力をやめる」と発言しており、上層部でのいざこざのようだ。
Netflixの影響力を植民地主義になぞらえ「文化帝国主義」と非難しており、これはまさに『アンという名の少女』がシーズン3で描いた問題とシンクロしている。
あまりにも残念な事態になっている。
製作総指揮・脚本家は、モイラ・ウォリー=ベケット(シーズン1の最終話にカメオ出演している。リンド夫人を中心にクリスマスの準備をしている場面でクリスマスツリーの飾りつけをしている女性!)。
『ブレイキング・バッド』の脚本、『フレッシュ・アンド・ボーン』の製作総指揮を手がけてきた。
『アンという名の少女』以降は、テレビドラマ『The Grizzlies』(ラクロスをするイヌイットの学生たちの物語)に脚本家として参加。
『アンという名の少女』シーズン4制作の嘆願運動は、100万以上の署名を集めている。
つづきが観たい。
『アンという名の少女』
原題:Anne with an “E”
制作:2017年 カナダ
原作:L・M・モンゴメリ
製作総指揮:モイラ・ウォリー=ベケット
キャスト
アン・シャーリー(エイミーベス・マクナルティ)(上田真紗子)
マリラ・カスバート(ジェラルディン・ジェームズ)(一柳みる)
マシュー・カスバート(R・H・トムソン)(浦山迅)
ダイアナ・バリー(ダリラ・ベラ)(米倉希代子)
ギルバート・ブライス(ルーカス・ジェイド・ズマン)(金本涼輔)
レイチェル・リンド(コリーン・コスロ)(堀越真己)
ジェリー・ベイナード(エイメリック・ジェット・モンタズ)(霧生晃司)
Netflixシーズン1から3まで配信中
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