池袋の中華スーパーで未知の食材を買い込み、先の読めない晩酌を楽しむ(パリッコ)

2020.9.23

わからないにもほどがあるつまみで酒を飲む

広いフロアには、食材、酒、加工品、惣菜、調味料などなど、一切日本のスーパーで見ることのない本場中国の商品が並んでいる。冷凍庫にはパッと見だとなんだかよくわからない肉がパンパンに詰まっているし、水槽に泳いでいるコイも、観賞用ではなくて食材だ。

そんな店内を何周か徘徊し、なるべく素性のわからなそうなものを中心に、何品か買って帰った。ちなみに、店員さんは一応日本語がしゃべれるし、こちらが中国人じゃないからといって邪険に扱われるようなことはないのでご心配なく。

買ってきたものたち。ひとつも知っているものがない

ではこれらを、1日ですべてを味わい切るのは難しそうなので、何日かに分けて味わっていきたい。初日はどのあたりからいってみようかな〜。

まずは酒から

酒は、もちろん中国の紹興酒や白酒(パイチュウ)は種類豊富にそろっていたが、もっと見たことがなかった、台湾の「台湾米酒」というのを選んでみた。原材料は、台湾産の米、醸造用アルコール、米麹。アルコール度数は19.5%。つまりはきっと、焼酎に近い酒だろう。

まずはグラスに氷を入れて、ロックで味見してみる。あ、これはやっぱり焼酎だ。しかも米焼酎。強烈なアルコール感に喉が焼けるような白酒と違い、まったく違和感なく飲める。600mlで600円しないくらいだったので、かなりお得な価格でもあるし、なかなかいいな。

次に、冬瓜とレモンのジュースらしきもの。これを飲んでみると、すっきりとした風味にカラメルの甘みが加わったような、不思議だけどなかなかおいしい飲み物だ。これで台湾米酒を割ってみると、何しろ色味がいいし、どちらもクセが少ないから飲みやすくてうまい「台湾チューハイ」ができ上がった。

次はこれ

つづいてはこちらの、何やらさまざまな穀物や種みたいなものが描かれた「能量99」なる商品。たぶんミックスナッツみたいなものだろうと予想していたんだけど、結論から言ってぜんぜん違った。パッケージの「99」の横に書かれた「棒」の文字を、僕は見落としていたのだ。

棒だった

「うまい棒」をいったん深海深くまで沈めて引き上げたような、小さな棒。食感もそんな感じで、ギュギュッと圧縮して密度を上げたうまい棒という感じだ。味はほんのり甘じょっぱく、確かな穀物感がある。うん、なかなかうまい棒だな、これは。

次はこれら
皿に盛ってみる

う〜ん、なんていうか、わからないにもほどがある。特に左。どうも「大面筋」という食べ物らしい。裏面の表示のわかるところだけを見ていくと、原材料は小麦粉なのかな。中華っぽいスパイスがふんだんに香る甘辛味で、食感は乾燥させて戻す前のてんぐさって感じ? かったい。とにかく謎が多い。しかし、実際に食べてもまだなんだかよくわからないって、今の日本においてはかなり貴重な経験と言えるかもしれない。

右はどうやら、そら豆を揚げてカニの卵をまぶした(?)ものらしい。カリカリと香ばしく、確かにカニの風味がしてなかなか。

作り方が図入りで解説されているがそれでもわからない

衝撃に次ぐ衝撃!「BIG STEAK」

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パリッコ

1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家/イラストレーター、DJ/トラックメイカー、ほか。酒好きが高じ、2000年代後半よりお酒と酒場に関する記事の執筆を始める。著書に『つつまし酒 懐と心にやさしい46の飲み方』『酒場っ子』『ほろ酔い!物産館ツアーズ』、スズキナオ氏との共著に『“よむ”お酒』『酒の..

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