下赤塚フレッシュ・トライアングルの謎(パリッコ)

2020.6.19

3つのフレッシュスポットを巡る

「フレッシュスーパーおおき」に到着

うん。確かにこれはいい。「フレッシュ」「スーパー」「おおき」それぞれのフォントや色使い。巨大な「O~Ki」のネオンは夜にも見てみたい。その上に見える母屋の風合いも見事だ。店頭に水草の「ホテイ草」が売っているのとか、何もかもが僕の好きな感じのツボを突いてくる。

店内はそれほど広くはなく、過度な装飾もない。大阪の「スーパー玉出」のド派手さも好きだが、やっぱり落ち着くのはこっちのテイスト。ぐるぐると3週ほどしながらその味わいを堪能する。

ところで今日は、のちほど行うある計画のため、それぞれの店で「これぞフレッシュ!」という一品を購入していこうと思っている。どうやらこの店で手作りする惣菜はなく、すべてどこかから仕入れているもののようだが、138円の「焼きうどん」が、光が丘の業者で作られたものらしい。この店からの距離を考えると、かなりフレッシュと言えるだろう。それと、これまた胸を射抜かれてしまった、久々に見た135mlのビールのミニ缶も思わず買う。

加えて、喉が渇いて買ったライムテイストの炭酸水。なるほどかなりフレッシュな味わいだった
裏手に回ることもできる。このかっこよさ!

つづいて板橋区に突入し、「フレッシュマートこいずみ」へと向かう。10分ほどの移動で到着したその店は、フレッシュスーパーおおきよりもさらにこじんまりとしていて、かわいらしい。アボカドが2個120円、「キレートレモン」が2本で100円など、目玉賞品がかなり安い。棚に「イナゴ甘露煮」なんてものがしれっと並んでいたりして、個人商店の楽しさが詰まっている。

ここでは、これがフレッシュでなければ何がフレッシュ? とすら思えた「さわやか大根」なる商品を購入した。

凝った意匠も見応えがある「フレッシュマートこいずみ」

最後に向かうのは、光が丘にある「フレッシュひかり」。到着してみて驚いたのは、その規模の大きさ。賑わい。品ぞろえ。野菜売り場も鮮魚売り場も精肉売り場も、それぞれが専門店のような規模だ。店頭には常に人があふれ、どうしてもお客さん誰かの顔が写ってしまうので、店名表示だけを写真に収めた。

「フレッシュ」と「ひかり」の書体の対比がいい

ずらりと並ぶ色とりどりの品を眺めているだけでワクワクするような店。もう少し家が近ければ、ここにばかり通ってしまうような。ちょっと珍しくてうまそうな刺身なんかにもかなり惹かれたが、暑いなか自転車を漕いで帰ることを考えて念のため控えた。そのかわり、「え、何これ~!?」と、思わず声を上げてしまいそうになった衝撃の品、野球のグローブくらいはありそうなオリジナル惣菜、「ビックチキンカツ」270円を買った。こういうインパクト商品って、テレビや雑誌で見るものというイメージがあったけど、あるところにはあるんだなぁ。

フレッシュスーパーおおきで買ったミニ缶ビールが、大きさを引き立たせるよい比較対象になった

プレーンチューハイにフレッシュパワー注入

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