ステイホームがもたらした傑作
吉田が『12人の優しい日本人を読む会』に参加したのは5月6日で、そこから発案して企画が動いて、5月最終週には放送(配信)が始まっているのだから、すごいスピード感である。「人を動かすのは、誰かを喜ばせたいというポジティブな気持ちなのだと改めて感じています」と吉田は振り返る。
スピード感は他のリモートドラマにも共通している。
テレビドラマは従来、数年前から企画を立ち上げて動くことが多い。準備に数年かけるからこそ質のいい作品が完成するわけだが(例外もあるけど)、わずか1カ月足らずでもこれだけ上質なドラマが完成することがわかったのだから、吉田が言うところの「今回のステイホームがもたらした新しいエンタテインメント」をコロナ禍での例外的な措置として捉えるのではなく、今後もつづく新しいドラマの形として楽しめるようになってほしい。
そのときに必要なのは、(演者や作者の実力はもちろんのこと)きっと発案者の吉田が持っていた「誰かを喜ばせたいというポジティブな気持ち」だったり、大泉が感嘆した「本気の人の熱意」だったり、岡田のコメントにあるような誰かへの感謝の気持ちだったりするのだろうな、と思ったりする。ドラマの今後に期待したい。

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