業務スーパーで買った食材なら、我が家の焼鳥が少しでも店の味に近づかないだろうか(パリッコ)

2020.4.17


翌朝、残っていたボルシチに…

翌日の晩酌は、ロシア料理のボルシチ、ドイツっぽいソーセージ、酒は甲類焼酎をフィリピン産のフルーツジュースで割るという、謎の多国籍軍となった。

どこの国の食卓だ

ボルシチとは、真っ赤な根菜「ビート」と多数の野菜を使ったスープ。480g入りで、同量の水を加えて鍋で煮立たせるだけで完成する。食べたことがないので正解がわからないんだけど、トマトっぽい華やかな酸味の中に、土っぽいというか、トウモロコシのヒゲっぽいというか、どこか垢抜けないようなクセがある。これがビートの味なんだろうか? でも、ビート自体はサラダなどで食べたことあるけど、こんな風味は感じなかったよな。最初こそ「ん?」と思ったけど、体に良さそうさもあいまって、じわじわ気にならなく、というか、うまくなってくる。

ボイルするだけの手間いらずソーセージ、食べごたえがすごい。1本がとてつもなく巨大なうえ、強めのハーブとジャンクな脂っぽさ。大好きな味だけど、一度に2本は多すぎた。これ、ホットドッグなんかにするとさらに輝きを増すかもしれない。

まったりとした甘味にあからさまな異国情緒が漂うマンゴー割りもなかなかいける。業務スーパーならではの、「世界の本物」が3つも集まってしまった結果の例えようのない混乱も、晩酌には良きスパイスだ。

元ボルシチカレー

翌朝、残っていたボルシチにひき肉とカレー粉を加えてカレーにしてみた。作りながら「ロシアへの冒涜かな……」という若干のうしろめたさは感じたが、食べてみるとこれがうまい! 例のトウモロコシのヒゲ感は各種のスパイスの中にすっかりと混ざってしまい、むしろなくてはならない要素になっている。ひと瓶178円で、カレー換算すると3~4皿ぶんは作れそうな量。これ、「カレーの素」と考えても買う価値のある逸品なんじゃないだろうか。

と、初めての業務スーパー、想像以上に楽しませていただきました。




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パリッコ

1978年東京生まれ。酒場ライター、漫画家/イラストレーター、DJ/トラックメイカー、ほか。酒好きが高じ、2000年代後半よりお酒と酒場に関する記事の執筆を始める。著書に『つつまし酒 懐と心にやさしい46の飲み方』『酒場っ子』『ほろ酔い!物産館ツアーズ』、スズキナオ氏との共著に『“よむ”お酒』『酒の..

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