コント師ジャルジャルが生み出した『虹色の思い出』。知る人ぞ知るこの楽曲は、「名曲」と呼ばれる音楽が持つすべての要素を兼ね備えている。
あらゆるエンタメやカルチャー、事象についての“感想”を綴るブログ『kansou』を運営するかんそうが、楽曲の魅力を徹底分析する。
※ 記事初出時、一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。(最終更新:4月11日(土)19:10)
ジャルジャルの伝説的な名曲
『虹色の思い出〜I’m just forever〜』という曲を知っているだろうか。ジャルジャルがコント『葬式』内で披露したもので、一部の有識者の間では伝説的な曲として語り継がれている。
「葬式」という人生において最も悲しいシチュエーションにおいてサングラスをかけたふたりの男が「たかし(故人)への想いを込めた」と突然歌い出す。ここまではまだわかる。感極まって自作曲を歌う、ここまでは理解できる。だが曲が始まると場の空気が一変する。
I’m just the beat
I’m just the beat
I’m living in just the, just the beat
(中略)
I’m just forever
I’m loose all the time
I’m just sellin’ more
I lose all my mom
And come fallin’ time
And lesson in love
I’m left-handed mom
I’m Lou…any more
いかがだろうか。
まさかの洋楽。まさかのラップ調。そしてダンス。笑い過ぎて背骨が折れそうになった。この曲を初めて聴いた高校時代、あまりの衝撃に携帯電話のメールアドレスにサビの「justforever」を入れたほどだった。
なぜこの曲に惹き付けられたのか。いったい『虹色の思い出』は何を伝えたいのか、今回はその秘密について考えたい。
関連記事
- 外出自粛期間に救いをくれる、Amazon Prime Video 『よしもとお笑いセレクト』おすすめ作品6選
- 「第七世代」は初めからオンリーワンを目指す。芸人の世代間ギャップとお笑いの未来(ラリー遠田)
- 「どんな企画でも空気を読んでなんとか成立させてしまう敏腕コント師」のキャスティング
- 「大宮よしもと」が売れれば売れるほど吉本の売り上げは下がる(てれびのスキマ)
- 「3人」のデメリットを逆手に取った四千頭身の漫才のすごさ
- “楽曲派”ボーイズグループSUPER★DRAGON。〈5年間で築き上げた絆〉と〈積み上げた実力〉で2021年に狙う大ブレイク(PR)
- YouTuber・インスタグラマー・ゲーム実況者、必読の一冊!音楽・動画ビジネスの「新しい教科書」(PR)
- 魔法なんか信じない。でも、君は信じる──マンガ『世界の終わりの魔法使い』シリーズが完全版で復活!(PR)