千原兄弟が毎月ルミネtheよしもとや、なんばグランド花月で開催している人気ライブ『チハラトーク』が、3月29日に『チハラトークSP』と題して、東京・草月ホールで開催された。
今回のライブには、千原兄弟とNSC大阪校8期の同期である、FUJIWARA、バッファロー吾郎・竹若元博、大山英雄、なだぎ武、チャンス大城がゲストとして出演し、知られざる千原ジュニアの過去が明かされた。
千原兄弟の初めてのネタ
イベントがスタートし、ふたりが出てくるのかと思いきや、あるVTRが流れた。それは、普段はコントをする千原兄弟が漫才を披露するというサプライズ発表だった。
2024年10月にNGKで開催された『チハラトーク』で初披露された千原兄弟の漫才だが、東京では初のこと。サンパチマイクの前に、後輩芸人に用意してもらったスーツ姿で現れた千原兄弟に割れんばかりの拍手が巻き起こった。ネタはふたりのいわゆる“立ち話”を漫才にアップデートしたもので、ファンにはたまらない時間となった。


漫才が終わると、同期のゲストが舞台上に集合。彼らが出会ったNSCの話、それぞれのコンビ結成秘話などが語られるなか、千原兄弟のネタの話に。
千原せいじに誘われて同期より遅れてNSCに入学した、当時15歳のジュニア。彼より1歳年下の大城は、せいじがジュニアを連れてきたときのことを覚えているらしく、「ラバーソールで黒い服で(怖かった)……。こういう人たちはネタをしないと思っていたら、一番にネタをしてはって。犬の目玉を父親の目玉と入れ替えたらどうなるか、というネタをしていました」と回顧。すると、藤本敏史が「怖すぎて笑われへんかった」、「『入れ替えんといて〜』と思ってた」と本音を明かして笑いを誘った。
実は、それまでジュニアは、お笑いに触れてこなかったという。「(NSCのネタ見せで)一発目にウケて、それからまったくウケへんようになってん。ほんで、バッファロー吾郎にビデオを借りて勉強したし、(大阪にあった心斎橋筋)2丁目劇場に潜り込んでネタも見ててん」、「ダウンタウンさんの漫才を見たのもNSC入ってからやもん」と明かした。
そんな話をしていると「(NSCで)ジュニアに最初に声かけて仲よくなったの俺やんな!」と割って入る大山。ジュニアも覚えていたものの「『お前、おもろいな!』って言われたけど、そのとき完全に(心の)シャッターが降りてん」と振り返る。

当時、“人気だけはあった”という大山は、千原兄弟の伝説のイベント『はじめ』の前に、ジュニアから「こんなコントを考えてるんやけど」と相談されたと語る。しかし「ネタの説明を受けて『めっちゃおもろいやん。センスあるな〜!』って言うたら、ジュニアが『ちょっとちゃうな』ってそのコント捨ててん」と回顧。大山が認めるなら……ということだが、藤本が「そりゃそうやろ!」と言えば、せいじも「うちの弟が正しい」と述べた。
飲み会での鉄板は「おしゃべり、おおぎり、おねむり!」
原西孝幸からはこんなエピソードも。NSC時代、たまたまジュニアとふたりっきりになったことがあった。そこで「ジュニアから『野球せーへん?』って言われて、ふたりで野球やってんけど、ふたりで野球やって何がおもろいねん!」とツッコミ。また、千原兄弟が活躍し、ジュニアが「ジャックナイフ」と呼ばれていた時代については、「『ケンカしたら勝てる』と思っててんけど、あるときジュニアがボクシング始めてん……。俺、(負けじと)すぐにキックボクシング始めてん」とキレのあるトークで笑いを誘った。

ジュニアはそんな原西からのひと言が忘れられず「それを念頭に(活動)しているところがある」という。ジュニアが結婚をした際、原西から「なんで結婚したこと言わへんかってん!」と注意された。「聞かれたら言うてたよ」と返答したところ、原西から「どこかで誰かが言うてそうなことをお前が言うな!」と返されたとのこと。そこで衝撃が走り「それから『誰かが言うてそうやな』と思うことは飲み込むようになった」と明かした。芸人としての矜持に通ずる話だったが、藤本は納得がいかなかったのか「ほんまに原西?」と首を傾げた。
そんな藤本は、最近、ジュニアと飲みに行くことがあるという。「(ジュニアが)だいたいひとりでワーッとしゃべって、飽きたら大喜利振って、やりたいことやったら『ZZZ』って……毎回このパターン! おしゃべり、おおぎり、おねむり!」とぼやいた。
このほかにも、それぞれ明かされていない話も盛りだくさん。「お笑い歴史の教科書」を作る上では欠かせないようなエピソードも語られていた。
『チハラトークSP』
2025年3月29日(土)配信開始18:45/配信終了予定21:00
※オンラインチケットの販売は4月5日(土)12:00まで
※見逃し視聴は4月5日(土)23:59まで
詳細はこちら
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