“運命的”だった、保護猫出身の3匹との出会い「尊い存在が、危ぶまれるなんて…」/mikina(ExWHYZ)【この子と暮らして〜Life With Animal〜】
動物に愛情を傾ける著名人が、「動物と人間の共生」をテーマに、“この子”との出会いや生活を通じて新たに感じたことや考えたことを紹介する「この子と暮らして〜Life With Animal〜」。本連載は、『Quick Japan』編集部が保護猫・保護犬などの動物愛護について一人ひとりが考えていくことの重要性を発信するメディア『HARBOR MAGAZINE』との連動企画となっている。
今回は、WACK所属グループ・ExWHYZのメンバー、mikinaが登場。保護猫出身の愛猫たちとの出会いや、一緒に過ごしていて感じる幸せについて綴る。
アイラブユーたち
私のアイラブユーたちを紹介します。
「ポポ」「ココ」「ビビ」です。
わたしは自分の家の愛猫のことが愛しくてたまらなくて何にも形容できないので、特大の想いを込めてアイラブユーたちと呼んでいるのです……。
3匹ともオスのまっくろな黒猫。初めは見分けがつかないかもしれないけれど、特徴を覚えていればすぐにわかります!
比較的短毛、まんまる黄色い目が「ポポ」。一番長い毛の質感しっとり。クールな緑目が「ココ」。小顔脚長、末っ子なのに一番大きい「ビビ」。
みーんな保護猫出身。「ポポ」と「ココ」は兄弟、そして前半入居組。「ビビ」は最後に入居したおもしろ新人でした。
“まっくろ団子”が2匹から3匹に
猫を飼ったそもそもの発端は、私の母親の夢にありました。猫を飼いたくて、そのために一戸建てをドン!と購入。そして保護猫の預かりボランティアをしているという同僚の方にNPO法人の保護猫施設を紹介してもらったそうです。
そこから送られてきた候補の中にいたのが「ポポ」。私と弟と母でポポに会いに行ったのを覚えています。初めて見たポポは思っていたより小さくて、ちょっと臆病でした。でも見つめてくるその目がかわいくてかわいくて……と思っていたら、うしろにもう1匹そっくりな黒猫、ポポと兄弟のココがいました。
ココは人懐こくて、すぐ膝に乗ったりして。猫は大好きだけど触れることに慣れてなかった私は撫でて感激、即メロメロでした!
当初はポポだけを引き取る予定でしたが、2匹は兄弟で仲もよく、それが愛おしくて。
引き離すなんて……とどちらも引き取ることにしました。
2016年、7月。おうちに来た2匹はたちまち慣れてとても元気。そしていつも一緒に行動していました。2匹引き取って本当によかったなと思う瞬間でした。
黒猫同士だからくっつくと境目が見えないのです。笑
私はよくそのまっくろ団子に「失礼〜」と顔を埋めて、幸せを感じていました。あの毛にまみれる瞬間がたまらないんですね……本当に。
2匹と家族4人と過ごして丸3年が経ち、2019年の7月。我が家には特大キュートな子猫がやってきます。おもしろ新人「ビビ」です。
ビビもまた、一時保護されていた猫ちゃん。母親の知り合い経由で、いつもお庭に来る猫が赤ちゃんを産んだのだと相談が来たのだそう。
また運命的に黒猫。困ってる黒猫の赤ちゃんがいるなんて事実を放っておけないと母親は気持ちを固めたのだそう。もちろん私も大賛成でした。
このころにはポポ、ココの2匹の存在が自分の中で本当に大きくなっていて。小さくてもすごく温かい命で、言葉は通じなかったとしても人の感情になんてことないような顔して寄り添ってくれる。この猫ちゃんという尊い存在が、危ぶまれるなんて心臓が痛くて仕方がなかったのです。
そうして迎えたビビはたちまち大きく成長、特大新人になりました。
先住の2匹とも問題なく仲よしになり、今まで2匹で作っていたまっくろ団子は3匹で作られるように。わたしもまた3匹の団子に顔を埋めるのです。
愛しい存在のために
そこから5年経った今。
性格がバラバラなこともあり、ちょっと大きくなった猫たちはずっと一緒なわけではなく、各々自由になりました。
ただ、私がなんとなく落ち込んでいる日は察するのかみんなそばにいてくれます。それぞれ、なんとなくお出迎えとお見送りをしてくれます。
たまにニャーと呼んできて、下の階の部屋に行こうと誘ってきたり、夜、急に部屋にやってきて布団に入ってきます。猫じゃらしをふんふん言いながらくわえてきて、目の前で落としてきます。冬になったら吸い寄せられるように3匹くっついて暖を取っています。
猫の自由で気ままなイメージはそのとおりだと思うけど、わたしたちとちゃーんとともに生きていて。何食わぬ顔で当たり前にそばにいてくれる。その事実が心から幸せです。ずっと私も当たり前のようにそばにいて愛していたいです。
私はこの3匹とたまたま出会えて、こうしてともにいることができたけれど。世の中にはこの愛おしい存在が不完全な環境にいる可能性がまだたくさんあるのだと思います。
ありがたいことにクラウドファンディングや保護施設への支援、ボランティア、力になれることは世にあふれているのだから。
誰かに甘えず自分の力で自分の愛しい存在のために行動していきたいです。
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