ネイルは「女性がするもの」?初めて爪を塗ったら“美意識”が変化した
『クイック・ジャパン』のコンセプト「DIVE to PASSION」にちなんで、「私だけが知っているアツいもの」について綴るコラム企画「DtP」。
美容やファッションが好きな兼業ライターのウスイダイスケが、今まで購入した中で一番忘れられないコスメの思い出と、美意識の変化を語る。
心変わりの相手は君に決めたよ
皆様はじめまして、ウスイダイスケと申します。普段は会社勤めをしながら、兼業ライターをしています。
「ジェンダーレス」という言葉がトレンドではなく、定着したように感じる今日このごろ。身体的性別も性自認も男性で、ヘテロセクシュアルの私ですが、ネイルやメイクが好きです。
学生時代から美容意識は比較的高いほうで、化粧水・美容液・乳液をひととおり使い、フェイスパックをするような男でした。
ただ、ネイルやメイクは「女性がするもの」と避けてきたものの、今から6年ほど前、初めて爪を塗ってもらったその日から、自分の中の「美意識」が明確に変わりました。
当時の恋人がネイルをする人で、ふたりでお酒を飲んでいる最中に彼女の手元が目に入り、「爪、塗ってみたいんだよね」とこぼした私に「塗ってみる?」と返す彼女。少し迷って、手ではなく足の爪に施してもらうことに。
自分の好きなネイビーが爪に乗ったとき、「めっちゃいいじゃん」と思い、自分で買ってネイルをするようになるまで、さほど時間はかかりませんでした。
私が今、特に愛用しているのは、OSAJIというブランドのネイルカラー。気づけば8本所持しています。色そのものや塗りやすさ、速乾性、どこを取ってもスキがなく大好きなのですが、〈パンドラ〉とか、〈覚醒〉とか、色名が特徴的なところもお気に入り。
その中でも、ひと目惚れして衝動買いし、今も1軍ネイルとして使っているのが〈心変わり〉というカラーです。
3年ほど前のホリデーコレクション、写真家の石田真澄さんとのコラボで、OSAJIも石田さんも好きな私は大興奮。
その中で選んだ〈心変わり〉は、パープルっぽいニュアンスも入ったシルバーで、ラメの輝きと絶妙な透け感が好みドンピシャ。
ふとした瞬間目に入ると、テンションが上がり、キーボードを打つ速度も少しだけ上がる気がしています(この原稿も〈心変わり〉を塗った状態で書きました)。
もともと服が好きで、「組み合わせることの楽しさ」を知っていた私が、服とネイルの組み合わせにハマるのは、ある種必然だったのかもしれません。服と肌ツヤのみに捉われていた私の美意識は、爪先まで拡張され、所作にも気を遣うようになりました。
ネイルを塗ってくれた当時の恋人とは別れたものの、気持ちを上げて、所作を正してくれるこの習慣は、私にとって大切なものとして残っています。
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