世界最大規模のガレージキットの祭典として知られ、2月11日に開催された『ワンダーフェスティバル2024[冬]』で、人気ゲーム『勝利の女神:NIKKE』のキャラクターに扮するコスプレイヤーたちに“衣装やメイクに対するこだわりポイント”を聞いたレポートをお届けします。
コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”
コスプレイベントといえば会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも、参加する上での醍醐味のひとつ。2024年も全国各地でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛り上がりとなっている。
そうしたイベントに興味はあるもののまだ参加したことがないという方に向けて、本稿では大型コスプレイベントをプレイバック。取材時に撮影させてもらったレイヤーたちの写真を掲載しつつ、それぞれに聞いた“コスプレに対するこだわりポイント”と併せて紹介する。
ここでピックアップするのは、世界最大規模のガレージキットの祭典として知られ、2月11日に開催された『ワンダーフェスティバル2024[冬]』(以下『ワンフェス』)に参加していた、人気ゲーム『勝利の女神:NIKKE』のキャラクターに扮するコスプレイヤーたち。
同作は2022年11月にリリースされたスマートフォンおよびPCでプレイ可能なタイトルで、それ以降のイベントでは「『NIKKE』レイヤーを見かけないことはない」と言っても過言ではないほど、コスプレ界隈でも高い人気を誇る一作でもある。
『コミックマーケット』や『ニコニコ超会議』では同作のブースも出展され、公式コスプレイヤーが出演する参加型企画も好評を博していたが、『ワンフェス』にも大勢の『NIKKE』レイヤーが駆けつけ、写真撮影や交流を楽しんでいる姿が各所で見られた。
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「ラピの“ぷにんっ!”とした太ももを再現したくて、今回のコスプレでは“デブ活”をがんばりました。毎日ラーメンを食べたりしてお肉をつけたんですけど、痩せたいときにはたくさんあるのに、いざ増やそうとするとぜんぜん増えないという……。体型管理って難しいですね」(『勝利の女神:NIKKE』ラピ/はるの犬さん)
「もともとのスタイルが似ていると思ったので、ダイエットや筋トレはせずにそのままの体型で挑みました。その一方で、濃いめのチークや白い肌色、ホクロの位置の再現など、メイクにはかなりこだわっています。あらかじめ動画などをチェックして、表情の作り方も予習してきました」(『勝利の女神:NIKKE』バイパー/本橋さん)
「自作で用意した衣装なのですが、特に装飾の造形にはこだわって制作しました。部位ごとにざっくりお話ししますが、背中についている浮いているように見えるビットは、フラフープで位置を固定して、リュックのように背負う仕様になっています。また、特殊なLEDを使用することでパターンと点滅速度と色を制御して、フラフープ全体を光らせています。次に頭についているパーツや手に持っている杖ですが、これらは自分でモデリングを行い、3Dプリント出力して制作しました。頭部の金色パーツに関しては、理想の色になるようにプリント温度を調整して、この色味を出しています」(『勝利の女神:NIKKE』ラプンツェル/エレスチャルさん)
「今回のコスプレでこだわったのはウィッグセットです。『NIKKE』には特徴的な髪型のキャラがたくさん登場しますが、バイパーは実際にいても違和感のない髪型なので、“地毛でも再現できそうなヘアスタイル”を意識して、ウィッグを用意しました。衣装に関しては、胸の形をきれいに見せつつ、身体にもぴったりフィットするようにサイズ感の調整に気をつけています。小物などの装飾品が途中で外れないように、裏側にマグネットを仕込んでしっかり固定しているのも、地味ですがアピールしたいポイントです」(『勝利の女神:NIKKE』バイパー/チェリさん)
「今回のコスプレでは、ドロシーの上品な雰囲気を表現したくて。横幅が広めのつけまつげを使い、おっとりとした目元を再現するなど、メイクにはとことんこだわりました。また、天頂部の髪の毛がM時に立ち上がっているのもドロシーの特徴なので、ウィッグパーツをつけ足しています。髪型に立体感が出るようにしたのもこだわったポイントです」(『勝利の女神:NIKKE』ドロシー/KAZUさん)
QJWebでは5月以降も、全国各地で実施されるさまざまなコスプレイベントに取材参加し、リポート記事を作成していく。連載形式で順次アップする予定なので、こちらもご期待いただきたい。
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