髙橋海人『だが、情熱はある』漫才シーンの裏側を明かす。若林「芸歴10年以上の漫才師のやり方(笑)」(午前0時の森)

オードリー

文=てれびのスキマ イラスト=おさく 編集=高橋千里


テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『午前0時の森』(8月1日放送)

ゲストは『だが、情熱はある』で若林を演じた髙橋海人。

「ラジオのシーンはめっちゃ自信があった」という髙橋。なぜなら「役作りは全部オードリーさんのラジオでしてた」から。

“若林のスピードラーニング”でクセを盗んでいたそう。今でもテンションが上がると若林の口調が抜けないため、まわりから「出てる、出てる」などと言われる、と笑う。

オードリーの漫才のシーンは合わせる時間がなかったため、パート分けして練習。全部ふたりで通したのは本番の日だけだったという。若林「芸歴10年以上の漫才師のやり方(笑)」。シビアに見がちの芸人も、みんな「あの漫才はスゴい」と絶賛していたと若林は言う。

「性格を似させる」ことを第一に考えたという髙橋は、もちろん若林のエッセイも精読。共感する部分に折り目をつけていたら、読み終わったら倍くらいの厚みになってしまったというように、もともと性格も似ているふたり。

河野Pもそんな髙橋の性格からいけると判断し、キャスティングしたそう。実際演じていて「めっちゃ楽」だったという。

だが、やはり最初は明るいと思われがち。髙橋「メンバーカラーがひまわりイエローなんで(笑)」。一方、相方の永瀬廉は社交的。それを聞かれて“サイレントうなずき”をしていたのが可笑しかった。

髙橋はトークスキルの本を読んで勉強したそう。そこには「大きな声で話そう」とあったと言うと、「大きい声出すと取り返しつかなくなるから、けっこう大事だと思うんだよね」と若林。楽屋などで「おはようございます」と大きな声で挨拶すると、しゃべるしかなくなるからいいと。

さらに「これ、絶対自信あるんだけど」と前置きして「声がでかい人って(服の)ブランドロゴもでかい」と持論を語ると、髙橋「廉もちゃんとブランドロゴっすね(笑)」。

相手の反応に被害妄想で悪いほうに考えてしまいがちだとか、必要以上に自分の言動を反省してしまうとか、すごくうなずいてしまう“あるある”が連発していて共感しかなかった。

『チョコプランナー』(7月24日・31日放送)

小宮、3時のヒロイン福田、向井、櫻坂46守屋、山添を迎え、2週にわたって「通った事ないサミット」『エヴァンゲリオン』編。

このうち、山添、向井、小宮は、アニメ本編ではなく、パチンコを通してうっすら知識があるレベル。

長田が「ロボットカッコいい、キャラかわいい、曲がいい、みたいな単純な動機からでいい」と言うと、最近ハマったという寺川アナが「ロボットじゃなくて汎用人型……」などと言い出す。オタクの悪いところが出てしまっているのを制す長田。

「ザコシショウさんが『エヴァーに乗れ』っていうのあるじゃないですか。あれもなんとなくはおもしろいんですけど、たぶん本質を全然わかってない」と松尾が言うと、長田「あれは別に本質なくてもおもしろい(笑)」。

とにかくハードルを低くして、まず観てもらおうとする長田の奮闘が印象的だった。

後編では、うっすら知識で相関図を作ってみようという企画。向井がパチンコ知識から渚カヲルを「審判」と位置づけしたことに対し、「深いかも……」「いい発想」と長田。

一方、パチンコ『ゴジラ対エヴァンゲリオン』の知識で相関図を作る小宮。エヴァンゲリオンとゴジラがライバルで、キングギドラに綾波レイが支配される。小宮「合体して魏怒羅レイになる(笑)」。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2023年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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