松下洸平が受けたザコシショウの洗礼。ぼる塾あんり「この番組で他人が溺れてるの見たの初めて(笑)」(全力!脱力タイムズ)

ハリウッドザコシショウ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『全力!脱力タイムズ』(7月14日放送)

ゲストは松下洸平とぼる塾あんり。解説員が恋愛バラエティがどういうものかわからないということで、あんりが参加して実演することに。嫌がるかと思いきやあんりは、「私したかったんですよ! 話があればって、ずっとマネージャーに言ってて。いつでも恋愛バラエティ入れてくれって!」と前のめり。

だが、もちろんこの番組、あんりが望んでいるような展開にはならない。追加メンバーとして芸人の男女コンビがどんどん入っていき、あんり「こんなん楽屋じゃねえか、ただの!(笑)」。

ついには相方である田辺、はるかも登場。そこに松下洸平が加わり、ぼる塾のネタ披露。ここまでは松下はいわゆる“仕掛け人”側として演じていたが、最後に「静岡から来た中澤です」とハリウッドザコシショウが登場し、松下とネタをやりたいと言い出す。

あんりに「マジで聞いてない……」と囁く松下。逃げようとするも捕まり、覚悟を決めて「これはダメな気がする」と困惑しつつ「誇張した福山雅治」などもやり切る松下。背中にドッと汗をかいてそうなのが伝わる。カットがかかり、あんり「この番組で他人が溺れてるの見たの初めて(笑)」。

『あちこちオードリー』(7月12日放送)

ゲストはぼる塾と四千頭身。やっぱりぼる塾の関係性がとてもいい。田辺ははるかについて、「初めて怒りという感情を私に教えてくれた人」と言って笑う。それを「なんでよー」などとまったく邪気なく聞いて、飄々としているはるか。

当初はあんりの1トップのような状態だったが、田辺が「スイーツ」という武器を見つけてぼる塾の軸が変わり、それによってあんりが一歩引いて全体を見れるようになり、ぼる塾はよくなった。あんり自身がそう分析すると、若林「あんりは地に足がついてるね。っていうか埋まってるよね、足が(笑)」。

そんな中でも「一番上は酒寄さん」とあんり。酒寄がいてくれるから絶妙なバランスが維持できていて、3人だけではつづいてなかった、と。若林「理想の女性だけの企業みたい」。

そんな酒寄は劇場復帰は果たしたものの、「子育てに終わりがない」ためテレビ出演は悩みどころだという。この番組に出てるのにあの番組には出てない、みたいになるとよくないと。そろそろテレビで観たいと思っていたけど、そういう理由なのかと合点がいった。でも、『ラヴィット!』の朝の生放送部分は無理だったとしても、ロケだけでも参加してほしい。

四千頭身の関係性もすごくいい感じになってきている。ぼる塾同様、当初は後藤の1トップだったけど、都築が力をつけて今は引っ張っている感じ。後藤が仲がよくないみたいなことを言うと、「いいよ、その仲悪いマウント。もうウケないって」と都築は後藤を諭して言う。「まだテレビで素を出すのを怖がってる(笑)」。

若林が「芸人の伝統的なしくじり方」と形容するアウディ&タワマンの件についても、「今になって味してる」「買ったときはスベってたんだけど、手放さなきゃいけなくなるアウディと住めなくなったタワマンが一番おもしろい」と都築がきっぱりと言い放つ。若林「後藤、追い抜かれた?」「一番、今、後藤を応援したい(笑)」。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2023年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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