ENHYPEN、即日ミリオン突破の『DARK BLOOD』ショーケースで明かしたグループの強み「僕たちのキーワードは“欲”」
2023年5月22日、7人組ボーイグループ「ENHYPEN」が4th Mini Album『DARK BLOOD』を韓国にてリリース。同日、韓国にてメディアショーケースを行った。本稿では、その様子を日本からオンラインで視聴したライターによる詳細なレポートをお届けする。
なお日本では5月26日に発売される『DARK BLOOD』だが、韓国では発売当日だけで110万枚の売り上げを突破。リード曲「Bite Me」のMVは公開からわずか15時間で1000万回再生を記録し、アメリカ・イギリス・タイ・フランスなど51カ国、地域にてYouTube人気急上昇映像に掲載されるなど、ENHYPENのグローバルグループとしての人気を証明した。
目次
ENHYPEN、10カ月ぶりのカムバック
ENHYPENにとって、およそ10カ月ぶりとなるMini Album。メンバーは「ENGENE(ENHYPENのファンネーム)をお待たせしてしまった」と何度も繰り返したが、彼らの表情やパフォーマンスからは、本作への自信が見て取れた。数々のアワード、イベントステージ、そしてワールドツアーを経験したENHYPENが放つ新作『DARK BLOOD』。少年的な儚さはそのままに、成熟した大人への一歩を感じさせる一枚となった。
ソロのフォトセッションからショーケースはスタート。JUNGWON(ジョンウォン)、HEESEUNG(ヒスン)が順に登場する。非現実的ともいえる美しい佇まいに目を奪われるが、司会者から「プリンス」と称されたHEESEUNGがふっと照れ笑いを見せるなど、微笑ましい場面も。
「強烈なダークセクシーの眼差し」と呼びこまれたJAY(ジェイ)は、ポーズのみならず、あらゆる角度から視線を求められる。
深々と、何度もお辞儀をしながら登場したJAKE(ジェイク)。ここまでクールに決めた3人とは異なり、右手をふりふり。彼らしい、子犬のような愛らしさを見せた。
王子様然とした気品をまとって登場したSUNGHOON(ソンフン)には、「立っている姿がグラビア」との声がかけられた。
ソロカットで唯一、口角を上げたのはSUNOO(ソヌ)。奥深い魅惑の微笑みから、愛嬌たっぷりのハートポーズを見せると、司会者からは「見ているだけでうれしくなる方」とのコメントが飛んだ。
全身ブラックのコーディネートは、NI-KI(ニキ)の抜群のスタイルをいっそう際立たせる。涼しげながら気合いを感じさせる眼差しに、ショーケースへの意気込みが感じられた。
『DARK BLOOD』に込めた思い
フォトセッションを終え、一人ひとりが挨拶を述べる。NI-KIは「長い間待ってくれたENGENEに、感謝の気持ちでいっぱいです」と韓国語、日本語で、JAKEは「お待たせしたぶん、完成度の高いパフォーマンスを見せられるよう準備しました」と韓国語、英語で思いを伝えた。
全員が「本当に長く待たせてしまった」と、待っていてくれたENGENEへの感謝と共に、本作での成長した姿に期待してほしいと、真摯な思いを語る。リリースまでの「空白期間」について、数々のアワードやワールドツアーを経験し、成長できたと語るメンバーたち。「ドーム公演も大きな原動力になった」と、JAYが言葉を添えた。
ENHYPENは、2020年11月にデビュー。時勢もあり、ファンと直接会う機会にはなかなか恵まれなかった。しかし、2022年からスタートした初のワールドツアー『ENHYPEN WORLD TOUR <MANIFESTO>』にて12都市を回り、計22回の公演を通して全世界のENGENEと出会った。その経験から彼らが感じたENGENEとの深い連帯感と、ENGENEへの感謝。改めて「本当に強くつながっているんだ」と、感触を思い出すように語った。そして本作『DARK BLOOD』には、「ENGENEとより密接につながりたい」との思いを込めたという。
そうした制作背景をやや噛み砕き、本作についてSUNGHOONは「つながりと“大切”を描くアルバム」と表現した。そして、その「つながり」には、ENHYPENとENGENEが重なるのだと。その言葉を受け、ファンの大切さを感じる瞬間について問われると、SUNOOは「すべての瞬間。コンテンツを見てくださるし、褒めてくださるし、会いに来てくださる。ENGENEがいないと僕たちは成り立たない。ENGENE、大好きです」と、迷うことなくまっすぐな言葉を届けた。
“ダークセクシー”を体現したリード曲「Bite Me」
中毒性のあるリード曲「Bite Me」は、ヴァンパイアをモチーフとしたファンタジックな世界観を持ち、“ダークセクシー”なENHYPENを堪能できる楽曲だ。荘厳な神殿と広大な自然を舞台に不思議な世界へといざなうMVは、ポーランドにてオールロケで撮影。映画のような、見応えのある作品に仕上がっている。
本作にはふたつのポイントダンスがあり、ひとつは、指で首を2回タッチしたあと、⻭で噛むような姿を連想できるように首を包む「Bite Meダンス」、もうひとつは、手を叩いて手を差し出し、指で来いというように2回叩く動作で、僕を噛んでほしいというニュアンスを描写した「Come hereダンス」だ。ショーケースではHEESEUNGの解説のもと、JAKEとNI-KIが実践する場面も見られた。
イントロから確固たる世界観を構築している本作。複雑かつ繊細なフォーメーションダンスから、ヴァースではメンバーが順にセンターを取り、それぞれが強気なダンスで群舞を牽引する。サビのしなやかなペアダンスでは、本作のストーリーの主軸である、少年と少女の運命を体現。「注目してほしい」との彼らの言葉どおり、惹きつけるのはその表情だ。JAYは挑発するような笑顔を、SUNGHOONは儚げな視線を、HEESEUNGはセクシーな眼差しを見せる。
タイトル曲での歌い出しを初めて担当し、「本当に緊張しました」とSUNOO。パフォーマンスを終えると、先ほどまでまとっていた妖艶さを嘘のように脱ぎ捨て、ほっとした笑顔を浮かべた。
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