テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。
『検索ちゃん』
「私を誰だと思ってるの? 北条政子よ!」とちょける太田に「あたしが大切にやった役をイジらないで!」と、キッパリ言い放つ小池栄子というやりとりで始まった『検索ちゃん』。やっぱりこの番組の象徴は小池栄子。
多くの芸人が6分前後でネタをやるなか、オードリーは10分近い長尺の漫才。いつもながら多幸感がスゴい。そして、トム・ブラウンの漫才がいつにも増してカオスでヤバかった。ネタの合間のトークでは新居の間取りを聞かれた錦鯉・長谷川が「でっかい……真ん中の部屋と……」とちゃんと答えられなかったり、それぞれのらしさ全開。太田がビスブラ原田に「大国主命(オオクニヌシノミコト)みたい」と言うと若林が自身の経験を踏まえ、「10年言われるよ」と忠告。するとすかさず「お前、ソフトボール部の女子?」といつもの流れ。若林「何年言うんですか!(笑)」。
そのオードリーは『春日カレンダー』がまったく売れていないというおなじみの話から、若林が、太田への楽屋挨拶時におもちゃの銃で撃たれ「仕返ししてやろうと思って刺股(さすまた)を買った」という話。しかし、太田は「ああいうのはよくないと思ってやめたんだよ……」と銃で撃つのを最近やめていた。若林「え、今年気づくの、それ?(笑)」。若林が刺股を構えている写真が最高だった。
トリはもちろん爆笑問題。15分近い圧巻の漫才。漫才終了後のトークでは、田中が娘に「キュン死」という言葉を使ったら、中3の長女から「オヤジが無理して若者言葉使わなくていいから」と痛烈なひと言を食らったという話。さらに田中は長女から「パパってさ、心があるようでないよね?」とも言われたそう。それに対して妻のもえ「よくわかったね!」。
とにかく芸人たちがみんな楽しそうなのが毎年いい。これを観終わると年末が始まったという感じがする。
『くりぃむナンタラ』
「新日本プロレス創立50周年記念!クイズ間違えたら即引退スペシャル」と題して新日本プロレスに関するクイズ企画。有田らプロレスファンを自称する芸能人を集め、ファンなら簡単な問題を出題し、50問連続正解すると新日の年間パスがもらえる。逆にひとりでも間違えると「即引退」つまりプロレスファンを名乗れなくなるというもの。この即引退ルールに怖気づいてドタキャンした人がいたそうで急遽、小池美由がキャスティングされたという。
実際、ファンなら簡単な問題ではあるが、令和のプロレスファンである三谷紬アナには昭和プロレス問題は難しく、いきなり一巡目で失敗。しかし、プロレスラーは「引退」と言っても復帰するからと有田らが主張して、泣きの1回に。その後も失敗するたびに難癖をつけて甘いルールに変わっていく。そんないちゃもんに慣れない司会役のオカダ・カズチカが翻弄される様もおもしろい。急遽キャスティングされた小池が昭和問題に苦戦し、ちょっとかわいそうな役回りになってしまっていたけど、そのぶん白熱しておもしろかった。
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