2022年3月末でヨシモト∞ホールの看板芸人「ムゲンダイレギュラー」を卒業する、うるとらブギーズと空気階段の卒業記念ライブ『うるとらブギーズ・空気階段のムゲンダイ卒業式』が3月10日に行われた。
イベントは2組のネタ披露と、ムゲンダイメンバーが前後半に分かれて登場するトークコーナーを交互に展開。多くの思い出が語られるはずが、空気階段とうるとらブギーズの扱いの差が露わになったり、突然の告白が行われたりと、最後まで2組を中心に笑いの絶えない卒業式となった。
最後までイジられる最年長のうるとらブギーズ
オープニングは、MCを務めるムゲンダイのリーダー・ネルソンズの青山フォール勝ちが登場。「みなさん笑顔で見送ってほしいんですが、泣きたい人は泣いてもらって大丈夫なんで! みなさんの涙で残るって言い出すかもしれないし。ぼくもちょっとそれを願ってます」とイベントをスタートさせた。
前半のうるとらブギーズのトークコーナーは、ムゲンダイメンバーが思い出を発表するはずが「アクスタがあまりにもダサ過ぎる」(TEAM BANANA山田愛実)「八木の髪型って日本一変じゃないですか」(かたつむり・ニュー岡部)などと、思いの薄いエピソードばかり。岡部が「たぶん、うるとらブギーズとの思い出、みんな出すの難しかったんじゃないかな」と漏らすと、「マジでそれ!」とほかのメンバーも同意した。
しかし、最後にスパイク松浦志穂が「佐々木さんが先輩芸人の中で一番柔らかい性格の方だなと思ってて、突然ちょっかい出しても全部全力で応えてくれるし。こんな人とずっといれたらと思うくらいすごい好き」と告白。
すると、八木も「松浦は芸人で彼氏にしたい人みたいなので、佐々木さんの名前出してくれるじゃん。だから佐々木さんも意識し始めている」と突然のカミングアウト。そこから、佐々木が松浦へ告白する流れへと発展した。
「あの、よかったら、一緒にいてください」と言った佐々木に、松浦は「前向きに、よろしくお願いします」と返答。まさかのOKに、まわりの芸人たちも「えー!」「違う違う」と一斉に立ち上がった。
空気階段のトークコーナーは、スタートからなかなかエピソード披露に入らないほどボケが止まらず大盛り上がり。すると、佐々木が登場し「盛り上がり過ぎじゃない? 全然関係ないところでバンバン出てくるみたいなのひとつもなかった」と前半との違いに不満を漏らした。
佐々木の登場で「水川(かたまり)がテンパる様子をSNSにアップしたら話題となった話」など、エピソードトークがようやく始まるも、暴走は再び。ダンビラムーチョ原田フニャオのトークからは、エピソードの発表者がステージ中央で話す流れが始まり、男性ブランコ浦井のりひろがステージ中央に立つと、会場が暗転して浦井のみにスポットライトが当たる。
変わらず盛り上がりつづけるステージに、またも佐々木が登場。そのままステージ中央に立たされ、言われるがままにピンスポットを浴びて「タカヒロです……今日、卒業するとです……」と、ヒロシのものまねをすることとなった。
今度は八木も登場し、「うるブギです……楽屋ですっごい怒られました。前半出演していたメンバーが、後半のほうが盛り上がってる。真ん中にいる人間が違ったら、こんなに盛り上がったんだ……って言われたとです」と、ふたりそろって本家さながらの自虐。
その中で、佐々木が「さっきは言えなかったんですけど……僕、彼女いるとです……」と、カミングアウトとすると、告白を受けたばかりの松浦も登場。「結局、私が恥かくんだ……」という言葉に、うまく返せなかった佐々木は「お前さ! こんだけお膳立てしてもらって、一発も決まらねえのかよ」と松浦に言い捨てられた。
もぐらのワリに合わないじゃんけん再び
ひと段落つき、空気階段との思い出トークが再開。同期のコットン西村真二は「昔、もぐらに『じゃんけんしてくれませんか』って言われませんでした? このじゃんけんの条件が『じゃんけんで俺が勝ったら西村さんの財布の小銭全部くださいよ。(西村さんが勝ったら)目の前から消えます』っていうもので、もぐらにはよく小銭あげたなーっていう思い出があります」と振り返る。
この思い出話から、久しぶりにじゃんけんをすることに。「もぐらが勝ったら、西村の時計がもらえる。西村が勝ったら、トークテーマが変わる」という条件で勝負。観客ももぐらの勝利を望むなか、勝ってしまった西村は「10年やったらわかる。勝っちゃだめだ」と頭を抱えた。
最後のコーナーでは、西尾彰記支配人が2組に卒業証書を授与。「空気階段さん、キングオブコント優勝、本当におめでとうございます。昨年末におふたりから卒業の申し出があったとき、私はすべてのプライドを捨て土下座をしましたが、まったく効力がありませんでしたね。すごく清々しい気持ちになりました。そして、うるとらブギーズさん。土下座して引き止めなくて申し訳ございません。おふたりが残されたキングオブコント3年連続ファイナリストの功績は、将来必ずうるとらブギーズを支える大きな力になると信じてます」と言葉を贈った。
最後は2組が「本当に10年間お世話になりました。キングオブコントで優勝して、ムゲンダイにトロフィーを持ち帰れてよかったと思います。ありがとうございました」(水川)「これからムゲンダイを飛び出して、荒波に揉まれて強くなりますので、見守っていただけたらと思います」(佐々木)と挨拶。
そして、かたつむり中澤本鮪が一本締めを行い、卒業式は幕を閉じた。
関連記事
-
-
天才コント師、最強ツッコミ…芸人たちが“究極の問い”に答える「理想の相方とは?」<『最強新コンビ決定戦 THE ゴールデンコンビ』特集>
Amazon Original『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』:PR -
「みんなで歌うとは?」大西亜玖璃と林鼓子が考える『ニジガク』のテーマと、『完結編 第1章』を観て感じたこと
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
「まさか自分がその一員になるなんて」鬼頭明里と田中ちえ美が明かす『ラブライブ!シリーズ』への憧れと、ニジガク『完結編』への今の想い
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
歌い手・吉乃が“否定”したかった言葉、「主導権は私にある」と語る理由
吉乃「ODD NUMBER」「なに笑ろとんねん」:PR