12月19日『M-1グランプリ2021』が放送された(テレビ朝日)。激戦を制したのは錦鯉。オール巨人、上沼恵美子、立川志らく、サンドウィッチマン富澤たけし、中川家・礼二、ナイツ塙宣之、松本人志による審査結果を、賞レース採点ウォッチャー・井上マサキが検証する。
【画像】『THE W』Aマッソ、天才ピアニスト、オダウエダ激戦の採点結果を振り返る。お願いです、審査員のコメントも聞かせてください
なぜ「錦鯉が2位、インディアンスが3位」だったのか
史上最多6017組がエントリーした『M-1グランプリ2021』。予選では多くのファイナリスト経験者が敗れ、特に準決勝では25組中6組のファイナリスト経験者が敗退。一方で、決勝初進出が5組も生まれる“下克上”が起きていた。
誰が勝ってもおかしくない。そんな空気の中で頂点に立ったのは、合コンではしゃぎ、猿を捕獲しようと奮闘する50歳と43歳のおじさんコンビ、錦鯉! 激闘の一夜を審査点の採点から振り返る。
まず多くの人が疑問に思ったであろう、「ファーストラウンドで同点2位だった錦鯉とインディアンスが、なぜ最終決戦で2位と3位になったのか」を検証したい。
すべての採点を表にまとめてみた。赤字はその審査員がつけた最高点で、青字は最低点。審査員ごとの平均点と標準偏差(点数のバラつきが多いほど値が高い)も合わせて算出している。
ファーストラウンドが終わり、錦鯉とインディアンスは655点で同点。最終決戦は1位~3位の順に出番を決めるので、この2組になんらかの基準で順位をつけねばならない。
MCの今田耕司からは「審査員のつけた得点が高い人を選んでおります」「錦鯉のほうが審査員の点数がより高かった」と説明があったが、これは恐らく「錦鯉とインディアンスを比べたとき、高い点数をつけた審査員が多かったほうを2位とする」という意味だろう。
採点を確認すると、錦鯉のほうを高くつけたのは富澤・塙・礼二・松本の4人、インディアンスのほうを高くつけたのは志らく・上沼の2人(オール巨人は92点で同点)。錦鯉のほうを高く評価した審査員が多かったため、最終決戦では「錦鯉2位、インディアンス3位」となっている。
ほかにも今大会は、ゆにばーすと真空ジェシカが638点で同点、それにモグライダー(637点)とハライチ(636点)が1点差でつづくという僅差が多かった。これは「最低点の底上げ」が影響しているかもしれない。全体を通して審査員がつけた最低点は87点で、これは史上最も高い水準なのだ。
ほかにも審査員が7人となった2017年以降でいえば、モグライダーはトップバッター最高点であり、ランジャタイは最下位最高点(628点)である。ハイレベルな戦いで最高点と最低点の点差が詰まり、僅差となりやすくなったのかもしれない。
関連記事
-
-
天才コント師、最強ツッコミ…芸人たちが“究極の問い”に答える「理想の相方とは?」<『最強新コンビ決定戦 THE ゴールデンコンビ』特集>
Amazon Original『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』:PR -
「みんなで歌うとは?」大西亜玖璃と林鼓子が考える『ニジガク』のテーマと、『完結編 第1章』を観て感じたこと
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
「まさか自分がその一員になるなんて」鬼頭明里と田中ちえ美が明かす『ラブライブ!シリーズ』への憧れと、ニジガク『完結編』への今の想い
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
歌い手・吉乃が“否定”したかった言葉、「主導権は私にある」と語る理由
吉乃「ODD NUMBER」「なに笑ろとんねん」:PR