大宮セブンの語り部・GAG福井俊太郎にソロインタビューを行ってから約1年、GAGそろってのインタビューが実現。3人に改めて、大宮セブンのこの1年、そしてGAG自身の今について語ってもらった。(写真一番上の宮戸洋行は、10月7日をもって「ひろゆき」に改名しました)。
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「大宮セブンは仲よくない」の真意
──去年、福井さんにお話を聞いた時点では、大宮セブンについてのインタビューがここまで長編のシリーズになる予定はなく。
福井俊太郎(以下福井) そうだったんですね(笑)。
──でもうれしいことにシリーズがつづきまして、改めてGAGのお三方にお話を聞けることになりました。
ひろゆき(宮戸洋行改め) ありがたい。
坂本純一(以下坂本) よろしくお願いします!
──1年前に比べて大宮セブンの認知度もさらに上がり、全国ツアーも実現しましたが、現在の大宮セブンについてどう見ていますか?
坂本 やってることは1年前と変わってないんですよね。
ひろゆき 1年どころかずっと変わってない。
福井 マヂカルラブリーさんがM-1優勝したからとか、すゑひろがりずが人気出たからって、誰ひとり天狗になる人も出てこず……。普通誰かだけ売れたらバランスが崩れそうなものですけど、それがまったくない。みんな今も出会ったときのままで、いい団体だなあと思います。
坂本 マヂラブさんの優勝とすゑの大人気によって、お客さんがめちゃくちゃ増えてくれて。その方たちが僕らのこともまとめて応援してくれるようになったので、本当に感謝感激雨アラレちゃん、キーン!です。
──いい影響が(笑)。大宮のみなさんにお話を聞いていると、「大宮セブンは別に仲よくない」とおっしゃる方が多くて。
福井 あー。
坂本 ふふふ。
ひろゆき うーん。
──でも、全国ツアーなどを経て、皆さんの結束は以前より強くなっているようにも見えるのですが。
ひろゆき もちろん仲間意識はあると思うんですけど、だからって「大宮セブン6組でスクラム組んで売れたんねん」ということじゃない、という意味でしょうね。皆さん自分たちのネタと活動を各々がんばって、たまたま集まった「大宮セブンライブ」で力を発揮する。そういう状態のことを「仲よくない」という表現にしてるんじゃないかと思います。ユニットユニットしてないな、とは僕も思いますね。
坂本 仲のよさの判断基準として、僕、学生時代の友達とは一緒にプリクラとか撮ったりしてたんです! 大宮セブンのメンバーとはそういうことをやってないので、そういう意味では仲よくないかもしれないですねえ。
──プリクラを撮っていないから(笑)。
福井 確かに、友達みたいな仲のよさはまったくないですね。
坂本 プライベートで遊びに行ったことないもんね!
福井 たとえば『キングオブコント(以下、KOC)』の準決勝の楽屋とかでも、逆にしゃべらないんです。お互いにいい意味で気を遣っているというのもあるんですが。
坂本 それ、もしかして一個上の関係性じゃない? よく「本当に仲がいいと会話がなくてもいける」みたいなのあるじゃん。それは言い過ぎかな?
福井 うーん、ほかの人はそんなこと思ってないと思うんですけど、僕はたとえばそういうところでマヂカルさんとかとしゃべって、まわりの人に「大宮セブン見せつけてくるやん」って思われたくない……。
坂本 それもあるよな(笑)。
福井 思春期のときに親と一緒に買い物行ってるのを観られたくない、みたいな感覚もちょっとあるんですよねえ。