【俳優・日穏(STARGLOW)インタビュー】「俳優業でもアーティスト業でも、平和にやりたい」
桜井日奈子とともに日穏(カノン/KANON)が主演を務める映画『死神バーバー』(6月26日(金)公開)。
その公開を記念して、2026年6月24日発売の『Quick Japan』vol.184で“俳優・日穏”の現在地を多角的に映し出す12ページ特集「ただひとり、きみに届く。」を実施。SPECIAL EDITION 日穏(STARGLOW)特別カバー版として、表紙&バックカバーを飾った。
ここでは本誌の特集に掲載した日穏インタビューの抜粋版に、QJWebオリジナルのエピソードを追加して、本誌未掲載の撮り下ろし写真とともに特別にお届けする。
印象に残る役への憧れ
──日穏さんの演技の何が魅力的なのかを考えたんですけど、すごく“潤い”があるんですよ。演じたキャラクターにも潤いがあるし、その場に一緒にいる相手にも潤いを与えている印象がある。
『死神バーバー』は少しねじれた設定の物語ではあるけれど、日穏さん扮する若手死神と死者たちのややこしい関係が深刻になりすぎず、安心して見ていられる。画面にも潤いがもたらされている気がします。演技を通して、自分はどう存在していたらよいか、考えたりしますか?


日穏 ありがとうございます。小さいときから自分に対して──今回は主役に抜擢していただいてるんですけど──主人公タイプではないなぁと思いながら、生きてきていて。
──小さいころから?
日穏 小さいころから(笑)。自分はキラキラと輝くより、物語のキーマンにはなるけど主人公ではない、ちょっとクセのある役に惹かれることが多くて、そういう俳優になりたいと思っていました。
日常生活もそうで。主人公タイプではないので、どちらかといえばまわりを引き立てる役に回ろうっていうか。縁の下の力持ち的存在がかっこいいみたいな概念が自分の中にあって。それがもしかしたら演技につながっているのかもしれないな、と今思いました。

──相手を輝かせるというか、相手をよくする。そういうところがこの人にはあるんじゃないか。そうした姿勢やアプローチが、結果、描かれる関係性を豊かにしている。映画を観ながら、そんなことを感じたんです。
日穏 もしかしたら、自分のそういうところがつながっているのかもしれません。主役ではないけど印象に残る役ってありますよね。あの印象の残り方はかっこいいし、そういう役でずっと生きていくというのも渋いなと思っていたんです。
自分に飽きたことはない
──日穏さんが発する「パフォーマンス」という言葉は、音楽も演技もつながっていて、大らかに捉えているのかなと感じさせます。
日穏 僕自身、感情にめちゃくちゃ左右されるタイプではないんです。結局、楽しくやれればいいじゃん。そんなマインドなんです。なので、俳優業でも、アーティスト業でも、平和にやりたい。それが影響しているのかもしれません。さっき言っていただいた“潤い”にもつながっているのかなぁと思いますね。

──ご自分を映像で見たとき、どんな感覚になりますか?
日穏 毎回思うのが「あれ? 俺、こんな人なの?」です。ライブ後の映像とかでも、そのときの記憶はもちろんあるし、楽しかったとか覚えてるんですんですけど、パフォーマンスの最中、俯瞰的に見ていたはずの自分の姿とはギャップがある。「本当に俺なの?」って、毎回思うんですよ。
──自分を再発見。これは新鮮ですね。じゃあ、自分に飽きないですね(笑)。
日穏 そうかもしれない。生きてきて、自分に飽きたことはないですね。


──日穏さんの演技を見ていて、1対1の表現だなと感じるんです。共演者、作品、そして観客に向き合っているという意味で。そして、それだけではなく、ちょっと前のご自分にも1対1で向き合ってもいるのかなと、今思いました。
日穏 少し前の映像──けっこう前の映像も見るんです。そのときにあって、今の自分にないものもある。良いこと悪いことに限らず、ちゃんと見て、向き合って、吸収できることはどんどん足してレベルアップしていきたいんです。というか、自然にそうなっています。
──ちょっと前にできなかったことができるようになったとか、日々感じていらっしゃるんでしょうね。
日穏 はい。その変化や成長を見るのは楽しいですよ。最近、家でピアノの練習したり、フェイクを歌えるようになりたいから毎日1回は動画を撮っています。あ、ちょっとよくなってるとか、そういう変化を見るのが好きですね。

日穏
(KANON/かのん)2006年4月3日生まれ、福岡県出身。5人組ダンス&ボーカルグループ「STARGLOW」のメンバー。俳優としては、ドラマ『ゲート・オン・ザ・ホライズン〜GOTH〜』(FOD/2025年)でRUI・TAIKIと一緒にトリプル主演し、映画『代々木ジョニーの憂鬱な放課後』(2025年)で映画初出演にして主演を務めた。STARGLOWとしては、7月22日(水)に3rdシングル『Drivin’ My Life』のリリースが決定している
『Quick Japan』vol.184 SPECIAL EDITION 日穏(STARGLOW)特別カバー版


『Quick Japan』vol.184 SPECIAL EDITION 日穏(STARGLOW)特別カバー版
2026年6月24日(水)発売
サイズ:A5/並製/144ページ
価格:1,650円(税込)
※内容は予告なく変更する場合があります
映画『死神バーバー』

公開:2026年6月26日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:いまおかしんじ
原案:梅木陽一
脚本:谷口恒平
主題歌:Furui Riho「太陽になれたら」(LOA MUSIC/PONY CANYON)
出演:桜井日奈子、日穏、岡部大、平井亜門、猪塚健太、工藤遥、宇野祥平、美保純
配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS
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