10クール連続ドラマ出演。「自分を信じすぎない」野呂佳代はなぜ今、求められている?
4月20日(月)スタートのドラマ『銀河の一票』(カンテレ・フジテレビ系)で、10クール連続でドラマ出演。さらに出演映画も多数控え、ますます俳優としての存在を確かなものにしている野呂佳代。
なぜ今、野呂はこれほど求められているのか。それは、これまでのキャリアの中で「間違える」ことを自覚し、まわりの声に耳を澄ませ、修正を重ねながら前へ進んできたからだ。歩みの中で培ってきた魅力を、紐解いていく。

バラエティでの経験がつながっている
──最近ではバラエティだけでなく、俳優としての活躍が目覚ましいところです。最初はどんなふうに作品に取り組まれていたんですか。
野呂佳代(以下、野呂) 今もそうですけど、自分に似ている明るい役がすごく多かったのでたくさん考えるというよりは、いただいた台本を読んで、自分の中で思い浮かんだものをやる。それを監督が直してくださるのか、近かったと思うのか。あとは共演者の方と話したときに、相手の方が違うと思ったら素直に自分が思うままに変えてみたりしていましたね。
──演じていて「楽しい」と思うことは。
野呂 得意かどうかは置いといて、バラエティ出身なので、アドリブを足すことはいくらでもできるんですよ。自由にやっていいよ、というときは楽しいなと思います。いかに野呂佳代を消しながらアドリブできるか、って。あんまりそんな余裕はないんですけど。
──アドリブで手応えを感じた瞬間はこれまでにありますか。
野呂 手応えというか、使われていたら「これよかったんだ」と思います。逆に全然使われなかったら申し訳ない気持ちになったりはしますね。
──現場で、というよりはでき上がったものを見て感じるんですね。
野呂 現場はその都度みんなでよいものを作ろうと思ってやってることなので、そのときに何か、ということはないですね。プロデューサーの佐久間宣行さんに「オンエアがお手紙だから」って言われたことがすごく残っていて。それはドラマの現場でも思っています。オンエアがお手紙っていうことは、「ここにそぐわなかったんだな」とか「使われたらうれしいな」とかそういうふうに思うようにしてます。

自分を信じすぎず、まわりの声をちゃんと聞く
──現場で野呂さんらしさを求められることにプレッシャーを感じることはありますか。
野呂 そぐわなかったらどうしよう、とは思います。もし相手の人が違うって思ってたらどうしよう、とか。でも違ったら違うって言ってくれるだろう、と信じています。実際、言ってくれますし。コミュニケーションを取りながらすり合わせてやることも大事だということを今は学んでいますね。「これ聞いたらできないやつと思われるな」と思っても、恥を忍んで聞いています(笑)。
──バラエティでもそうですが、人の話を聞くことを重視されているんですね。
野呂 アイドルのときに信じてやってきたことがわりと間違っていたので、仕事に関してはあんまり自分を信じちゃいけないと思って人の意見を聞くようにしています。だけど、曲げられないことは曲げなくて大丈夫なんです。それ以外で不安なときは人に聞くようにして私は今に至ります。
──話を聞くということもそうですが、それぞれのお仕事の中で一番大事にされていることは。
野呂 なんでも楽しくやること。それに尽きると思っています。苦手なこともだけど、とにかくそのときは楽しくやらないと意味がない。なるべく楽しくやれる方法を見つけて、とにかく全力という言葉を忘れないようにしたい、という願望はありますね。
──演技のお仕事も増えてきて、野呂佳代に対して求められることに変化はありますか。
野呂 看護師の役、おっちょこちょいとか一生懸命な人とかいろいろやっているけど明るく笑ってる役がわりと多くて。でも、今回の『銀河の一票』はいいことも悪いことも同じぐらい起こるドラマです。だから、これまでとは違う演技をしている姿をみなさんに見てもらえるかなと。それをいいと思ってもらえるように、「こいつ、明るい役以外はダメだな」とはならないようにしたいな、と思いますね。
──今回、野呂さんが演じる月岡あかりはスナックのママで、黒木華さんが演じる茉莉とタッグを組んで都知事選に立候補するという役どころです。佐野亜裕美プロデューサーが野呂さんに受けてもらえなかったら役のキャラクターを変えるつもりだった、とおっしゃっていました。台本を読まれてやるしかないな、と思った瞬間があったんですか。
野呂 『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ)で佐野さんのお名前は知ったので、まず無条件に自分が好きな作品を作った人との仕事は絶対にやりたいじゃないですか。だけど、それ以上に台本を読んだときにめちゃくちゃ引き込まれたんです。黒木さんが演じる茉莉とあかり、いったいどうなっちゃうんだろう、って。明るいほうに行っても暗いほうに行っても、魅力的なふたりだと感じられたので、絶対にやりたいなって思いました。あと「スナックのママ、私でしょ!」って(笑)。もともとやってみたかったことがいろいろ重なって、単純にうれしかったです。
──撮影は楽しめていますか? それとも壁に当たってますか。
野呂 まだ壁に当たってる途中だと思います。これまで以上にいろいろ考えてやらなきゃいけないときが来たな、と思っています。今まで、明るいから突発的に感じたことをやればいい役が多かったけど、今は正解を探しながら演じていますね。
──今後、「野呂佳代」として目指していることは?
野呂 どんなことであっても、この人がいたら楽しいよね、と思ってもらえるような自分ではいたいな、と思います。
──「楽しい」を大切にされているんですね。
野呂 楽しいときってノッているから、無理やり自分をごまかしてでも楽しくさせないといけない、と思います。それもやっぱり思考の癖なので。
ドラマ『銀河の一票』
カンテレ・フジテレビ系
2026年4月20日スタート
毎週月曜22時~

『Quick Japan』vol.183のバックカバー&特集にも登場!

『Quick Japan』vol.183の特集では本人の言葉だけでなく、野呂と作品を作ってきたスタッフ陣にもインタビューを実施。『銀河の一票』プロデューサーの佐野亜裕美や、『ゴッドタン』(テレビ東京)プロデューサーの佐久間宣行、2023年公開の映画『怪物』で監督を務めた是枝裕和らが「野呂佳代と働きたくなる理由」を語る。
『Quick Japan』vol.183は、全国の書店やネット書店、太田出版のECサイト「QJストア」などで予約受付中。なお、本号は甲斐田晴 ver./ローレン・イロアス ver./3SKM ver.の3種類を同時発売。各バージョン約40ページの巻頭特集を収録しており、表紙と巻頭特集のみ各バージョンで異なる(それ以外のページは共通内容)。
野呂佳代の特集はすべてのバージョンに収録されているが、バックカバーは「甲斐田晴 ver.」のみの掲載となる。
『Quick Japan』vol.183(甲斐田晴 表紙&特集ver.)
発売中
サイズ:A5/並製/144ページ
価格:1,650円(税込)
[衣装協力]レースパーカ、パンツ:メゾンスペシャル青山店(03-6451-1660)Tシャツ:フィルメランジェ(03-3473-8611)ピアス:ヴァンドームヤマダ(03-3470-4061)バングル、リング:UTTOHOLIC(https://zuttoholic.jpn.org/)シューズ:スタイリスト私物
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