『銀魂』のメインキャラクターである万事屋トリオは『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』でも大暴れ!
テレビアニメシリーズの「吉原炎上篇」から16年──声優の杉田智和・阪口大助・釘宮理恵は、どのような心境で本作のアフレコに臨んだのか。キャラクターや作品への想いから、それぞれの“限界”への向き合い方を紐解く。

現在発売中の『Quick Japan』vol.182に収録されている映画『銀魂』特集より、3人の座談会の一部をQJWebで公開する。
ジャンプの王道的な原則に則っても、『銀魂』らしさが失われない
──Quick Japanです。本日はよろしくお願いします。
杉田 おっ、Quick Japan様はちゃんとしてる雑誌だからね。この前の『3年Z組銀八先生』特集もよかったよ〜! 今回もよろしくお願いしますね。
ちなみにクイックマンって知ってます? 『ロックマン』に出てくるキャラなんですけど、Quick Japanにちなんでクイックマンが雑誌を読んでるっていうボケをやりたくて……。
──ぜひお願いします(笑)。
阪口 いやいや、「ぜひ」って言っちゃダメでしょ!
釘宮 (笑)

──では本題に入ります(笑)。吉原炎上篇は珠玉の名エピソードと名高いですが、お三方にとってはどんな存在でしょうか。
釘宮 テレビシリーズのときは、8週にわたって収録した長編エピソードだったのですが、全編を通して“どギャグ”もあれば“どシリアス”もある。本当に『銀魂』の魅力がぎゅっと詰まったエピソードだと思います。
ただ、個人的には、神楽がギリギリまで痛めつけられて、そこから覚醒するというかなりしんどいシーンがあるので、自分の中では「あの痛いやつね!」という存在です。

阪口 やっぱり“『銀魂』らしい”という言葉が、真っ先に浮かびますよね。ギャグとシリアスがほどよく混じり合った、すごくいいお話だと思います。
その中で、新八の立ち位置はなかなか独特だなと感じていて。ほかの長編がそうじゃないというわけではないんですが、このエピソードでは特に、新八の目を通して銀時と神楽を見ている……視聴者に近い存在として描かれている感覚があるんです。
新八自身は当事者でありながら、どこか第三者でもあるような。その距離感があるからこそ、観ている側も自然と新八の立場に重なっていくんじゃないかなと。
たぶん視聴者も、覚醒した神楽を止めようとするだろうし、銀さんに「必ず生きて会おう」と声をかけると思う。そういう意味で、新八であり同時に第三者でもある、そんな不思議な感覚が強く残っているエピソードです。
杉田 ジャンプの王道的な原則に則った内容を『銀魂』でやっても、ちゃんと“らしさ”が損なわれない。とても印象的なエピソードだと思います。
キャラクターを本格的に掘り下げ始めたのも、このあたりだったんじゃないかなと感じています。たとえば「神楽って夜兎(やと)族なんだ」ということが、ここではっきりと描かれる。彼女が向き合いたくない過去や現実が、神威(かむい)という“最悪のかたち”で現れてくるんですよね。

それ以前にも、父親である星海坊主(うみぼうず)が登場していますが、そのときはどこか温かい終わり方でした。
でも、吉原炎上篇では、その延長線上にあったはずのものが、実は「命の危機」だったんだと突きつけられる。戦闘民族であるという神楽の宿命を、力ずくで呼び起こされる状況に持っていかれるのが、まさにこのエピソードからだったと思います。
そのあと、新八には新八の掘り下げが別にあって、最後は銀時へとつながっていくのですが。
吉原炎上篇は、原作の流れとしても、キャラクターを深く描きながら重いものは重いまま、でも重くなりすぎない。その『銀魂』らしいバランス感覚が強く表れたエピソードだという印象が残っています。
杉田「吐くか、吐かないか」三者三様の“限界”への向き合い方【続きは本誌で】

現在発売中の『Quick Japan』vol.182に収録されている映画『銀魂』特集のテーマは「映画の限界、超えてやれ!」。三者三様の“限界”への向き合い方と、『銀魂』らしさの真髄について問いかけている。
そのほか、安藤尚也監督×前川貴史プロデューサーの特別対談や、『銀魂』大好き芸人・ぼる塾の田辺智加が選ぶ歴代映画ベストシーンなど、ファン必読の企画が詰まっている。
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