「北村匠海と不可思議/wonderboy」(『Quick Japan』vol.176より)

【特集】北村匠海と不可思議/wonderboy <十年後のお前へ>


2011年6月、不慮の事故で亡くなったポエトリーラッパー、不可思議/wonderboy。


自分のふがいなさ、漠然とした不安、社会への違和感。胸に湧き起こる感情を切実な言葉に変え、語りかけるように歌う。


亡くなってからも楽曲はYouTubeや配信サイトから多くの人に届き、新たなリスナーを生み、日々の営みに光を灯し続けている。


「学生時代の僕は、正直絶望していた」と振り返る北村匠海の中にも、10年前から彼の楽曲が鳴り響き、孤独と戦う原動力となっている。


今や主演を務めた話題作は多数。アーティストとしても活動。若き表現者として随一の活躍を見せている北村匠海が、初めての短編監督作として選んだ題材は、不可思議/wonderboyの楽曲『世界征服やめた』(出演:萩原利久/藤堂日向)だった。


「十年後のお前は今のお前を余裕で笑い飛ばしてくれる」


そう信じて、社会や自己に迷うすべての人へ、不可思議/wonderboyの言葉と思いを届けたい。


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