写真を撮ることにこだわりを持つアーティストや俳優・声優による連載「QJカメラ部」。
土曜日はアーティスト、モデルとして活動する森田美勇人が担当。2021年11月に自身の思想をカタチにするプロジェクト「FLATLAND」をスタート、さらに2022年3月には自らのフィルムカメラで撮り下ろした写真をヨウジヤマモト社のフィルターを通してグラフィックアートで表現したコレクション「Ground Y x Myuto Morita Collection」を発表するなどアートにも造詣が深い彼が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
余白を感じる日々
第75回。
最近、日々の中であまり選ばなかった道を通ってみてます。
うん、知るかぁ。
というのもこれまでは最適解な生活を志し、集中力を維持するためルーティンを中心に生きていたのですが、最近は余白を感じようと寄り道をはじめました。
今日はそんな一枚。
いつもより1本手前に入った道に自分より遥かに高く伸びた、都会では引くレベルの生命力に出逢い、さっそくうろたえました。
畏怖の念を抱く体験は歳を重ねるごとに少なくなっていることに気づけた、便利に対しておんぶに抱っこの東京人でした。
歩を進めた先のイチョウ並木から大量に落ちた銀杏の銀河も圧巻でしたので、よく撮れていればそれもぜひ。
「ぶらたもり」(ひらがな表記)はじめました。
NAOYA(ONE N’ ONLY)、中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ、東啓介、森田美勇人、南條愛乃が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。