「水王」内村光良の“ご乱心”に集中砲火「なんで俺、悪者なのー?」(THE水王)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『THE水王』(8月28日放送)

「皆の者、静粛に。私は水王」と海から登場する内村光良がくだらなくていい。そうそうたるメンバーの中でリーダーがチョコプラとロッチというのが興味深い。

第1ゲームの「ノーリアクションウォーク」では、歩いている芸人たちにラップを乗せ「参加メンバーは超新世代/やんちゃとポンコツ/モグライダー」などと出演芸人紹介を兼ねている演出が気が効いている。そんななかで、放水などにノーリアクションどころか自ら迎えに行く春日がカッコいい。「直立不動の精神力/実力派軍最後の戦士よ/オードリーの筋肉担当/春日俊彰この男/勇壮にしかし強靭に/一歩一歩の足取りに/載せろその芸人魂/鍛えたボディ伊達じゃない」とラップもノリノリ。春日はそのまま歩きつづけ海に還り「海王」などと称されるバカバカしさ。

競技中、終始、内村が楽しそうに笑っているのがとてもいい。最終対決の「激クサウォーターバトル」では“流れ弾”で内村たちにまで被害が及ぶと、内村は「くっさ! くっさ!」と言いながら激クサホースを持ってチーム構わず無差別に攻撃する“ご乱心”っぷり。一度、冷静さを取り戻すと、内村「ん? 何が起こった?(笑)」。

しかしやがて、体を押さえられ集中砲火を浴びてしまうことに。「なんで俺、悪者なのー?」と嘆く内村。やっぱり内村がプレイヤーになると格段におもしろい。MVPに、メンバーの中では比較的無名ながら、途中で「インストラクター」キャラを手に入れたいぬ太田が選ばれたのもよかった。

『ゴッドタン』(8月26日放送)

トータルテンボスとHi-Hiを招いて「腐り芸人セラピー」。

「俺らってドコがダメかねぇ?」というトータルテンボスに対して、当初は関係性が薄いため歯切れが悪かった岩井も「魂が入ってない。技術でどうにかなっちゃって、人間が入ってないんですよ」と突如核心を突くひと言。「テクニックが一回尽きたときが人間が出るときなんですけど、たぶん尽きてないんですよね」と。その結果、ムチャ振りを受ける流れになり、やがてWアフロを提案されるという謎の結論に。

Hi-Hiは「岩崎のやる気がなさ過ぎる」と悩みを吐露。ネタ以外出たくないという。岩井の「結局スベるのが怖いんですよ。瞬発的に答えると大スベりする可能性があるじゃないですか。だからぬるぬるしゃべって、安全地帯まで持っていって、なんとなくスベるところまで行っている」という鋭い指摘や、徳井の熱弁で最終的に岩崎は「がん……ばる」とひと言。これに「(岩崎が)初めて言いました!」と驚く上田。

そんな上田は、知らない間に離婚届を出され、離婚してから2カ月気づかなかったという驚愕のエピソードを明かす。「僕はどうしたらいいでしょうか?」と言う上田に、テロップ「プライベートはご自身で……」。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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