マシンガンズ滝沢はダチョウ倶楽部ジモンに似てる?有田が「合わせツッコミ」漫才を解説(ソウドリ)

マシンガンズ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『ソウドリ』(6月26日放送)

有田とノブコブ徳井の感想を聞いたあと、つまり、ネタバレしてネタを観る特別企画。今回はツンツクツン万博とマシンガンズ。

『THE SECOND』について、観る前は「俺自身が毒されてた」と振り返る有田。マシンガンズが勝ち上がっていると聞いて、なんか新しいシステムを開発したんだと思ったそう。だが、実際は昔からやっているネタをやっていた。

「昔からやってる、俺たちこういうのが好きよっていう漫才を全力で楽しそうにやって、バカバカ笑い取ってた。ただ目の前のお客さんを笑わせる。点数を取りにいく、じゃない」。

「『あー、今の減点だな』『ここにもう一個あったら点数上がったかな』とか、そんなのお構いなし。客イジろうが、ネタ忘れようが、相方に対してアドリブでなんか言おうが、笑い取ったもんが勝ちじゃないかっていう原点に戻った大会で、素敵だった」と語る。

マシンガンズについては「言葉がぶつかるのがリアル」と徳井。「滝沢が3割何言ってるかわからない」と有田が言えば「言わないほうがいいんじゃないってことをボソッと言ったりする」と徳井がつけ加えると、有田は「(寺門)ジモンさんみたい。太田プロイズム」と笑う。「滝沢のミスに対する西堀の反応がリアル」(徳井)だと。

マシンガンズは「合わせツッコミ」の第一人者。しかし、ツッコミを合わせるというのは、しゃべくり漫才の理念的にいえば練習しないと成立しないから「ルール違反」。

けれどふたりのかわいげで、そんな理屈がどうでもよくなって笑わせているという。そう思うと、最もアドリブに適さないシステムで、さもアドリブばかりのように見せている技術はやはりスゴい。

そんな解説を聞いたあとで観る漫才は、またひと味違っておもしろかった。

『かまいガチ』(6月21日放送)

「コンコンダッシュ選手権」に齊藤京子が参戦。第1回に参加した佐々木久美からは「あれ、やるのめっちゃ楽しいよ」と言われたそう。

ターゲットはみなみかわ。早めに何かしらのドッキリだと気づいたみなみかわは、警戒心いっぱい。

何度目かのコンコンダッシュのあと、近づいているところでドアを開けて間一髪、という前代未聞の事態も。みなみかわ「見えたぞ、女性だった!」。

この企画屈指のスリリングな展開でおもしろかった。齊藤京子「どうしていいかわからなくて、パニックでめっちゃ怖くて。怪物にしか見えなくて(笑)」。

途中、松竹組と脱竹組の写真がドアの前に置かれたときの、みなみかわのひと言も可笑しかった。「アメザリさん、宣材新しくなってる(笑)」。

『くりぃむナンタラ』(6月21日放送)

こちらには日向坂46の佐々木久美、加藤史帆、金村美玖、河田陽菜が出演。

ぺこぱ、ダイアンと共演し、バラエティ力を向上させる特番という名目の偽番組『日向坂46の私たちじゃダメですか?』で、それぞれ上田、有田、野田クリスタル、Aマッソ加納が遠隔操作する「インストール」企画。

もはやバラエティ力は折り紙つきな気もするが、操作された彼女たちの失礼な言動、突拍子のないボケやツッコミなどに早々にイライラしてしまう津田。

松陰寺の「時を戻そう」で「津田さんが高校時代に戻った」とムチャ振りする流れがおもしろかった。

逆に時を進めさせ、「1000年後の津田」「1000年後のユースケ」などとムチャ振りは加速。カオスだった。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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