写真を撮ることにこだわりを持つアーティストや俳優・声優による連載「QJWebカメラ部」。
日曜日は、テレビアニメ『ラブライブ!』『戦姫絶唱シンフォギア』などに出演する声優の南條愛乃が担当。
ポラロイドや一眼レフで日々の写真を撮り溜めている彼女。そんな「カメラ好き声優」南條愛乃が、日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
密かな楽しみ
体調崩してしまいまして、前回おやすみをいただいてしまいました。
今回は以前撮ってあった写真になるのですが、カメラを使うようになってから、道を歩いていてもお花に目が行くことが増えたような気がします。
お花というか、草木もでしょうか。
人見知りゆえあまり人間を撮る機会がないのと、人様のおうちのペット様も勝手に撮るのは気が引けますし、わたしに何か撮れるもの……ということで、お花や草木に自然と目が行ってしまいます。
詳しくもないし、名前もわからないんですが、きれいに咲いていたり、季節によってつける葉の色や質感が変わっていたり、よく通る道なんかだと、蕾が出てきたなとか、咲き始めたなとか、きれいに咲いているさまから、咲き終わっては枯れ、また新しい葉をつけていく様子を目で追いながら、どの姿でも美しいなと元気をもらっています。
東京なんかだと、忙しなく行き来する人たちの間で淡々と姿を変え、人によってはまったく興味も持たないのでしょうけど、わたしのように声に出さなくても、ひっそりと成長とサイクルを楽しみにしている方もいるんじゃないかなと思ったりしてみます。
中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、東啓介、森田美勇人、南條愛乃が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。