マツコ、とにかく明るい安村を絶賛「笑われるのって、笑わせるのと同じくらい才能」(マツコ会議)

とにかく明るい安村

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『マツコ会議』(5月13日放送)

ゲストはマツコがたびたび好きと語っていた、とにかく明るい安村。『有吉の壁』での安村の捨て身芸を観て、「後先考えずにその瞬間に賭けている安村くんを見て泣いたの」という。

そんな安村が『ブリテンズ・ゴット・タレント』で大ウケしたのを観て、「安村ちゃんって世界で一番ウケない国、日本なんじゃない?」と言うマツコ。安村も「人生で一番ウケた」と笑う。

「将来の夢とか目標がひとつもない」と安村が言うと、マツコは「いいと思う。あたしもないもん」と同意するも、安村が「現状にすごい満足をしてて」とつづけると、マツコ「ごめんなさい、ちょっと違う種類でした(笑)」。

「俺の実力からしたらもうじゅうぶん。だからその先どうこうがまったくない」と安村は言う。『ラヴィット!』などでも、渡英した理由を「吉本の意向です。YOSHIMOTO-NO-IKO」と語っていたとおり、その無欲さもいいパフォーマンスができた要因なのだろう。

チョコプラ長田は「自分の魂を削ってやってる感が伝わる」「必死になんとかしようともがいている姿に芸人として心打たれる」と安村を評すとマツコも深く同意した上で、かつては「笑われる芸がメインだった」だったが、今の時代はそうではなくなったと分析し、「笑われるのって、笑わせるのと同じくらい才能」と語る。それを聞いて心底うれしそうな表情を見せる安村が印象的だった。

『内村と○○の会』(5月13日放送)

ザキヤマ、山里、秋山、山根、ムーディ勝山、そして山田涼介でカッコいいPVを撮影した「山の会」、春日が資金3万円のうち残った分を持って帰っていいと言われ、目を光らせプランを練った沖縄旅をした庄司、春菜との「春の会」につづき、「んの会」はホラン千秋とフワちゃん。「ん」尽くしの旅館を満喫するというロケで、旅館のモニターには滝沢カレンが登場。訳のわからない話題を振るカレンにフワちゃん「やっぱあたし思ってたんだ、この人、変だって!」。

カレンは「内村さんの番組のときは、お仕事っていうより旅館に来たような感じ」と独特の表現。内村「俺、旅館なんだ……(笑)」。

そして縁側で漫談という企画にスギちゃんが登場。意外にもフワちゃんとは「初めまして」。そんなフワちゃんとホランのリアクションが『ブリテンズ・ゴット・タレント』の安村を見る観客かのようで大ウケ。

控室に帰ると「めっちゃいい人。ふたり共好きになっちゃう。ホント優しい。売れてるのわかるわ。久しぶりに気持ちよかった」と心底うれしそうに語るスギちゃんがとてもいい。

つづいて井戸田潤によるハンバーグ師匠が縁側に。控室まで薄く聞こえる「ハンバーグ!」の声にスギちゃん「いい声出てるな……」。

こちらも大ウケ。やっぱり「ウケる」ということが芸人にとっていかに力になるか、ということがわかるし、観ていると幸せな気分になる。内村「俺もあの大ウケの庭に行きたい(笑)」。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2023年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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